睡眠不足が不妊の原因?妊娠しやすくするために睡眠で大事なこと

1. 睡眠不足は不妊の原因になる!

不妊の原因はさまざまあります。

しかし、睡眠不足が原因で不妊になってしまうことはあまり知られていません。

現在、日本人の平均睡眠時間は世界に比べると、とても短いと言われています。

慢性的な睡眠不足になると、人間の体は生命活動を維持するのに精いっぱいになってしまい、生殖機能が衰えてしまう傾向があるのです。

どのようなメカニズムで、生殖機能が衰えて不妊になってしまうのでしょうか?

2. 日本人の睡眠時間は短い!

2014年に、経済協力開発機構が世界29か国を対象に睡眠時間の調査をしました。

この結果、日本人の睡眠時間は、29か国のうち韓国に次いで2番目に短いことが分かりました。

1. 日本人の睡眠時間と、海外の睡眠時間の比較

  • 南アフリカ・・・9時間22分
  • 中国・・・9時間2分
  • インド・・・8時間48分
  • アメリカ・・・8時間36分
  • 日本・・・7時間43分
  • 韓国・・・7時間41分

海外の睡眠時間と比べてみると、日本人の睡眠時間がいかに短いかが分かります。

2. 日本人の睡眠時間が短い理由

労働時間が長い

日本人の労働時間は、海外に比べると長い傾向にあります。

残業を含めると、かなりの労働時間になります。

生活の夜型化

24時間営業の店や、スマホやパソコン、その他ゲーム機の普及などにより、生活が夜型の人が多いのも睡眠時間が短くなる原因になります。

昼間は学校や仕事、家事や育児などで忙しく、これらの娯楽を楽しめるのは夜だけという人が多いためです。

睡眠教育がおこなわれていない

海外では、子どもからお年寄りまで、睡眠教育(睡眠不足からくるからだの不調、質の良い睡眠のとりかたなどを知る)が積極的に おこなわれています。

一方、日本では睡眠教育はあまりおこなわれていません。

日本人は、睡眠に対する意識が低いと言えます。

3. 睡眠不足だとからだにどのような不調が起こる?

睡眠不足は、からだにさまざまな悪影響を及ぼします。

1. 脳の機能が低下する

睡眠不足になると、脳がゆっくり休むことができないため、脳機能が低下します。

記憶力の低下

何をしようとしたか忘れたり、普段何気なくおこなっている手順を忘れてしまったします。

思考力の低下

会話の内容がうまく入ってこなかったり、仕事や勉強の能率がかなり落ちたりします。

集中力の低下

集中することが必要な場面で、ミスをすることがあります(車などの運転、仕事など)。

2. 免疫力の低下

睡眠不足になると、人間の体は生命活動を維持するのに精いっぱいになります。

免疫機能が正常にはたらかなくなり、ウイルスや細菌に感染しやすくなります。

3. 食欲の低下や増加

脳がしっかりと休めないため、満腹中枢に異常が起こることがあります。

このため、食欲が止まらなかったり、食欲が落ちたりします。

4. 吐き気、めまい

睡眠不足は、自律神経に大きな影響を及ぼします。

自律神経がうまくはたらかなくなると、体の機能がうまくはたらかなくなります。

このため、吐き気やめまいなどの症状がでることがあります。

4. 睡眠不足と不妊の関係は?

睡眠不足が続くと、からだにさまざまな不調がでるだけでなく、不妊の原因になることがあります。

睡眠不足と不妊のメカニズムをみていきましょう。

5. 睡眠不足は「活性酸素」を増加させる

睡眠不足になると、人間のからだは活性酸素が増えます。

1. 活性酸素とは?

活性酸素は、人間の体内にいつも存在している物質です。

「活発な酸素」という意味をもっており、細胞を酸化させる力が非常に強いのが特徴です。

活性酸素のはたらきは、体内に侵入した細菌を、その強力な酸の力でやっつけることです。

活性酸素は、人間のからだに必要不可欠なものなのです。

2. 活性酸素がふえすぎるとどうなるの?

睡眠不足などにより活性酸素が増えすぎると、本来必要な細胞までも破壊してしまいます。

よく「活性酸素は老化の元」と言われますが、これは必要な細胞が殺されてしまうからです。

3. 活性酸素と不妊の関係

精子や卵子は細胞からできています。

活性酸素が増えすぎると、それらの細胞も破壊されます。

また、卵子の老化が進んでしまう原因になることがあります。

いったん減ってしまった卵子は二度と増えることはありません。

6. 睡眠不足はホルモンバランスが崩れる要因に

睡眠不足は、脳の機能を低下させてしまいます。

人間のからだはホルモンの分泌によって調整されています。

ホルモンの分泌は、脳から司令がでて分泌されるしくみになっています。

睡眠不足により、脳の機能が低下することで、ホルモンの分泌はうまくおこなわれず、バランスが崩れてしまいます。

ホルモンバランスが崩れると、さまざまな不妊の症状がでます。

1. 月経不順、無月経

卵胞を育てたり、排卵をうながすホルモンは「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンです。

睡眠不足により、エストロゲンの分泌が減少すると、卵胞がうまく育たないことがあります。

これにより、生理周期が乱れ、月経不順や無月経などの症状があらわれます。

2. 黄体機能不全

卵子は卵胞という組織に包まれており、排卵時は卵胞をやぶって中の卵子がとびだします。

卵巣に残った卵胞は黄体化し、黄体ホルモンを分泌し始めます。

黄体ホルモンは、子宮内膜の維持を助け、受精卵の着床をうながします。

睡眠不足により黄体ホルモンの分泌が減少すると、子宮内膜を維持する力が弱くなり、不妊の原因になります。

これを黄体機能不全と呼びます。

7. メラトニンの減少による、卵子の質の低下

メラトニンは体内時計を調節するホルモンです。

質の良い睡眠をうながすホルモンでもあります。

1. メラトニンは太陽の光でリセットされる

太陽の光(朝日)を浴びると、メラトニンはいちどリセットされます。

その14~16時間後に再び分泌が始まります。

この時間に眠りにつくようにすると、メラトニンがたくさん分泌されるようになるのです。

2. メラトニンと不妊の関係

メラトニンは、余計な活性酸素を減らす「抗酸化作用」の効果があります。

メラトニンの分泌が増えると、卵子の質の低下を抑えることができるのです。

メラトニンの分泌が低下するとどうなる?

睡眠不足や夜更かしなどによりメラトニンの分泌が減少すると、活性酸素ばかりが増えてしまい、卵子の質が低下してしまいます。

また、体内時計が狂ってしまうことで、ホルモンバランスが崩れる原因になる場合があります。

精子にも影響することがある

メラトニンの分泌が低下すると、精子の数が減少したり、運動率が落ちてしまうというデータがあります。

8. 妊娠しやすい睡眠のとりかたとは?

妊娠しやすくするには、睡眠をしっかりとることがとても大切です。

また、睡眠時間だけでなく、睡眠の質も上げることもポイントになります。

1. 遅くとも0時には寝る

メラトニンの分泌は、22時から2時の間にたくさん分泌されます。

22時に寝るのが理想ですが、なかなか難しいかも知れません。

遅くとも0時には寝るようにすることで、メラトニンの恩恵を受けることができるようになります。

2. 睡眠の質をあげる

睡眠時間を確保するのも大切ですが、質の良い睡眠をとることも大切です。

寝る前にスマホやパソコンは極力見ない

スマホやパソコンから発せられる「ブルーライト」は、メラトニンの生産量を減少させてしまいます。

眠気を感じにくくなってしまい、寝つくのに時間がかかる場合があります。

アロマやキャンドルでリラックスする

ラベンダーなどのアロマの香りは、神経をリラックスさせる効果があり、睡眠の質を高めることができます。

また、キャンドルの光にはリラックス効果があり、質の良い睡眠を助けることができます。

布団や枕にこだわる

布団や枕は、自分に合った物を選ぶようにしましょう。

また、自分の好きな色を使うのも睡眠の質を上げる効果があります。

寝室は真っ暗にする

寝室に少しでも光があると、メラトニンの分泌が減ってしまいます。

寝室を真っ暗にすることで、睡眠の質をあげることができます。

ストレスはその日のうちに解消する

ストレスがあると、なかなか寝つけなかったり、途中で目覚めてしまったりと睡眠の質が落ちることがあります。

自分なりのストレス解消法を見つけましょう。

ストレスを感じたら、少しでもその日のうちに解消するようにしましょう。

3. 入浴は、寝る1時間ほど前に

あたたまったからだが徐々に冷めていくとき、人間は眠気を感じます。

そのメカニズムを利用し、入浴は寝る1時間前に入るようにしましょう。

布団に入る頃に体が冷めていくので、スムーズに入眠しやすくなります。

4. 起きたら太陽の光をあびる

太陽の光をあびると、メラトニンの分泌がリセットされます。

起きたらすぐにカーテンを開け、太陽の光をあびるようにしましょう。

体内時計が整うことで脳の働きも活性化し、ホルモンバランスを整えることができます。

また、慢性的な睡眠不足に悩んでいる人は、早起きして太陽の光をあびることで解消できる場合もあります。

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