新生児黄疸の原因は?どういうしくみで起こるの?

1. 新生児黄疸の症状は?

生後まもなく、白目や肌が黄色くなる症状です。

約80パーセントの赤ちゃんにあらわれ、多くの場合、自然に黄疸の症状は治ります。

新生児黄疸のうち、約20パーセントは、何らかの治療が必要になると言われています。

2. 新生児黄疸は赤血球が原因

赤ちゃんは「赤」とつくように、生後まもない頃は、肌の色に赤みを帯びています。

赤みを帯びる理由は、過剰に作られた赤血球により、赤く見えます。

なぜ時間の経過とともに肌の赤みがなくなるの?

赤ちゃんの肌の赤みがなくなるのは、赤血球が減少するからです。

母体にいるときには、肺呼吸や食事ができないため、赤血球から酸素や栄養を取り込む必要があります。

より多く取り込むためには、酸素や栄養を運ぶ役割のある、赤血球を多くする必要があるからです。

しかし、生まれて肺呼吸になると、たくさんの赤血球は不要となり、時間の経過とともに減少していきます。

赤血球の減少とともない、赤い色が目立たなくなり、肌の赤みが少なくなります。

減少した赤血球はどこに行くの?

過剰に作られた赤血球は、生まれてから徐々に破壊されていきます。

破壊されると、ビリルビンという黄色の物質が作られます。

赤血球の代わりに、ビリルビンが血液中に増えて、この色が目立つようになります。

このビリルビンの黄色の色が、新生児黄疸の症状を引き起こします。

ビリルビンはどこに行くの?

ビリルビンは肝臓で処理されて、水に溶けやすくなります。

水に溶けやすくなることで、尿や便と一緒に排出されやすくなります。

ところが、生後まもない赤ちゃんは、まだ肝臓の働きが弱く、ビリルビンを処理できません。

結果として、血液中にビリルビンが多くなり、新生児黄疸の症状となってあらわれます。

肝臓の働きが徐々に働くようになり、生後3〜10日、遅くとも1ヶ月以内には、新生児黄疸の症状はなくなります。

3. 新生児黄疸の症状が強い場合には?

新生児黄疸の赤ちゃんのうち約20パーセントは、ビリルビンの異常により、治療が必要となります。

血液中のビリルビンの量が多すぎると、核黄疸と呼ばれる、脳性マヒを引き起こすリスクが高まります。

また、母親と赤ちゃんの血液の不一致などにより起こる、新生児溶血性黄疸を引き起こします。

いずれの場合にも、入院をして治療をする必要が出てきます。