てんかんと点頭てんかんはどのような違いがありますか?

1. てんかんと点頭てんかんはどんな病気なのか?

てんかんとは

てんかんは、けいれんや発作を繰り返す脳の病気です。

脳内の神経細胞に、異常な電気的興奮が起こることで発作が起こります。

脳内のどの部分で電気的興奮が起こるかによって、どのような発作が起きるのかが変わります。

点頭てんかんとは

点頭てんかんは生後4か月~1才ころの小児に発症する、てんかんの一種です。

両腕をバンザイのように上げながら、頭をガクンとおじぎのように倒す(点頭)発作を起こします。

これをシリーズ形成といい、1日に何回も繰り返します。

発作を起こしている間、意識を失うことはありません。

乳児期の原始反射の一つ、モロー反射に似ているので、気づかないこともあります。

2. それぞれのしくみと原因は?

てんかんのしくみと原因

脳の神経細胞に、異常な電気的興奮が起こることで発作が起こります。

電気的興奮を起こす原因には、頭部外傷や脳出血、脳腫瘍など、脳に関するけがや病気が大きくかかわっています。

てんかんを発症するのに、年齢や性別は関係ありません。

原因が分からないのに、てんかん発作を起こす場合もあります。

点頭てんかんのしくみと原因

脳の神経線維を、絶縁素材のような物質が包む髄鞘(ずいしょう)化という脳の成長過程があります。

髄鞘化のピークは、2才ころと言われています。

この過程で発生する電気的興奮が、点頭てんかんの原因とされています。

症状を起こす原因は、症候性例と特発例の2つに分けられます。

症候性例

先天性奇形、新生児低酸素性虚血性脳症などの基礎疾患などが原因となります。

特発例

発症前の成長過程が正常だった場合は、原因を発見することは難しいとされています。

特発例は、早く発見して治療ができると、知的遅れなど症状の進行を遅らせたり止めたりすることが期待できます。

3. てんかんと点頭てんかんの治療法とは?

てんかんの治療法

てんかんの治療には、症状について、問診で詳しく確認した上で検査をします。

それぞれの症状に合った薬が処方されます。

診断する上で大切な情報となりますので、発作が起こる前触れや、発作の起こっていた時間などを医者に詳しく話してください。

薬をきちんと続けても、発作が改善しない場合は手術をすることもあります。

点頭てんかんの治療方法

基本的にはてんかんと同じ

点頭てんかんも症状に応じた抗てんかん薬を口から飲む治療をします。

抗てんかん薬と一緒にビタミンB6の大量投与も行われます。

場合によっては、入院をして経過をみる場合もあります。

ACTH療法

薬を続けても、発作がコントロールできない場合はACTH療法(副腎皮質刺激ホルモン)が行われます。

ACTH療法で発作が落ち着いた場合は、抗てんかん薬の内服を続けます。

4. 最後に

このように、てんかんと点頭てんかんには様々な違いがあります。

ただ、どちらにも共通して言えるのは、きちんとした診断の下で医師の指示通りの治療をきちんと続けることが、発作のコントロールに繋がるということです。

参考:病院で処方される薬