赤ちゃんの水頭症の治療はどうするの?治療の方法・手術費用・期間は?

1. 赤ちゃんの水頭症とは?

脳の周囲には、髄液という液が循環しています。

何らかの原因で髄液がうまく循環しなくなり、脳室に髄液がたまるのが水頭症です。

赤ちゃんの水頭症のおもな原因

赤ちゃんの水頭症の場合、多くは先天的な障害が原因です。

  • 脊髄などの異常により、髄液の流れが悪くなる
  • 染色体異常により髄液が生産過剰になる、もしくは吸収が悪くなる
  • 妊娠中の感染症によるもの(トキソプラズマ・風疹など)

2. 手術① シャント術

水頭症の治療において、もっとも多く行われる手術です。

脳室からお腹や心臓へシャントチューブを通し、余分な髄液を流します。

シャントチューブにはバルブがついており、バルブ圧を調整して髄液の流量を調節します。

入院期間のめやす

平均的な入院期間は10日ほどです。

ただし、症状の重さ・合併症の有無・リハビリの有無などによって個人差があります。

費用のめやす

入院期間と同じく個人差が大きいですが、平均で100万前後と言われています。

保険や各種制度を利用して、負担を減らしましょう。

術後のケア

感染症・合併症に注意

シャントシステムそのものは無害ですが、体にとっては異物です。

異物を体にいれたことで起こる感染症や、合併症に注意が必要です。

シャントのメンテナンスが必要

成長とともに、シャントチューブの長さが足りなくなることがあります。

また、まれに外部からの衝撃などでシャントシステムが破損することがあります。

その場合、シャントシステムの入替手術が必要になります。

システムのチェックのためにも、定期健診を必ず受けましょう。

3. 手術② 第三脳室底開窓術

内視鏡を使って脳室の底に穴を開け、余分な髄液を流します。

体への負担はシャント術より少ないですが、水頭症の原因によってはこの手術ができないことがあります。

入院期間のめやす

平均的な入院期間は1~2週間ほどです。

シャント術と同じく、症状の重さやリハビリの有無などによって個人差があります。

費用のめやす

平均で80~100万前後と言われています。

保険や各種制度を利用して、負担を減らしましょう。

術後のケア

シャントシステムのような異物は入っていないので、合併症などのリスクは低めです。

ただし、まれに開窓部が閉じることがあります。

定期健診で開窓部をチェックし、もし開窓部が閉じた場合は再手術を行います。

4. 手術③ ドレナージ術

緊急性が高いときに行う手術です。

シャント術と同じくチューブで髄液を流しますが、体内ではなく体外に流します。

そのため、チューブの端が体外に出ています。

入院期間のめやす

あくまで一時的な処置なので、症状が落ち着いたら他の手術が必要になります。

また、感染症予防のためチューブを清潔に保たなければなりません。

そのため、入院期間は長くなります。

費用のめやす

ドレナージ手術にかかる費用は、80~100万前後と言われています。

他の手術とあわせるとかなり高額になるので、保険や各種制度をうまく利用しましょう。