子どもの耳の奇形の治療とは?治療の器官・費用・薬は?

1. よく見られる耳の奇形

小耳症とは

小耳症とは、耳介の一部、あるは全部が欠けている、先天性異常です。

小耳症の中には、耳の穴が閉鎖している人もいます。

日本では、10000人に1人の割合で発症しています。

副耳とは

副耳とは、耳の前にイボのような突起があるものです。

副耳の中に軟骨が含まれている場合と、皮膚だけが隆起しているものがあります。

発症頻度は、0.4~0.5%といわれています。

耳瘻孔とは

耳瘻孔とは、耳の周辺に穴がある状態をいい、発症頻度は5%程度とされています。

穴が開いているだけなら問題はありませんが、細菌などが侵入して感染すると、炎症を起こすことがあります。

化膿したり、悪臭を伴う分泌物が出ると、治療が必要になります。

耳垂裂とは

耳垂裂とは、耳たぶが分裂した状態をいいます。

縦に分裂することも、横に分裂することもあります。

埋没耳とは

埋没耳とは、耳の上3分の1が、埋没した状態をいいます。

400人に1人の割合で発症し、メガネやマスクがかけられないという弊害があります。

2. 耳の奇形の治療方法

奇形の状態によって治療方法も様々

耳の奇形の状態や症状によって、治療方法は異なります。

小耳症の治療方法

小耳症は、子どもが8~10歳になってから、胸の肋軟骨を用いた、再建手術を行うのが一般的です。

ですが、手術を受けても、難聴や耳鳴りは改善されないこともあります。

副耳の治療方法

イボの中身が皮膚組織だけだった場合は、赤ちゃんが産まれてすぐに根元を糸で縛り、壊死させて自然に取れるのを待ちます。

中に軟骨が含まれている場合は、子どもが1歳前後に切除手術を行うことが多いです。

耳瘻孔の治療方法

化膿したり、悪臭を伴う分泌物が出ている場合は、まず、抗生物質を飲みます。

投薬治療でも効果がない、何度も再発をくり返すときには、穴からつながる管や袋の切除手術を行います。

必ずしも一度で取り切れず、何度も手術をくり返す人もいます。

耳垂裂の治療方法

手術で、分裂した耳を再建します。

埋没耳の治療方法

赤ちゃんが埋没耳だった場合は、軟骨や皮膚が柔らかい1歳ころまで、専用の器具を用いて矯正するという治療を行います。

それでも形状に変化がないときには、5~6歳の間に、埋没した耳介を引き出すという手術を行います。

3. 耳の奇形を治療する期間

手術の有無で治療期間が異なる

耳の奇形の種類によって、生後すぐに処置できるものから、小学校に入学してから手術を受けるものまであり、経過観察も含めて治療期間は異なります。

炎症が起きているかどうかも影響するので、耳鼻咽喉科で相談してみましょう。

4. 耳の奇形を治療する費用

乳幼児医療費助成制度を使えるうちは安い

各地方自治体では、乳幼児医療費助成制度を設けており、子どもの医療費を助成しています。

適用される年齢や内容は、住んでいる地域によって異なるので、役所に問い合わせてみましょう。

乳幼児医療費助成制度が利用できれば、交通費を自己負担する程度で済むことが多いです。

5. 治療方法は医師と相談

治療が必要ないこともある

耳瘻孔であっても、炎症が起きなければ治療の必要がないなど、症状によっても異なります。

耳の奇形や機能の回復について、医師とよく話し合い、治療方法や手術時期を検討しましょう。

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