赤ちゃんのアレルギー性結膜炎とは?原因・症状・治療・ケア・体験談

1. アレルギー性結膜炎はこんな病気

アレルゲンが原因で結膜に炎症が起こる

結膜とは、まぶたと眼球の境目にある、薄い膜のことです。

アレルギーの原因物質であるアレルゲンに対する反応で、結膜が炎症を起こす病気を、「アレルギー性結膜炎」といいます。

新生児がアレルギー性結膜炎を発症することはほぼありませんが、パパやママがアレルギー体質のときには、遺伝する可能性があるので、注意深く見守る必要があります。

アレルギー性結膜炎の種類

アレルギー性結膜炎は、3つに大別されます。

季節性アレルギー性結膜炎

スギやヒノキ、ブタクサなど、花粉がアレルゲンとなって起こります。

そのため、特定の花粉が舞う時期だけに発症します。

通年性アレルギー性結膜炎

ハウスダストやホコリ、ダニなど、1年中アレルゲンが身近にいることで起こります。

ペットの毛やフケが、アレルゲンになることもあります。

急性アレルギー性結膜炎

化粧品や薬剤、動物との接触などにより、急激にアレルギー症状が起こります。

白眼がゼリー状に膨れ上がるなど、他にはみられないひどい症状が出ることもあります。

2. アレルギー性結膜炎の原因は?

人間の免疫機能

人間には、体内に侵入するウイルスや細菌などの異物を排除しようとする、免疫機能があります。

本来は、花粉やホコリなどは異物と認識されないものなのですが、アレルギー体質の子どもは、これを異物と認識してしまうのです。

その結果、アレルギー症状が起こります。

アレルギー性結膜炎が起こるしくみ

目の中にアレルゲンが入り込み、アレルギー反応が起こると、肥満細胞からヒスタミンなどの物質が、大量に放出されます。

このヒスタミンなどの物質が、目の知覚神経や毛細血管を刺激し、強いかゆみや充血といった炎症を引き起こすのです。

アレルゲンは人によって様々

アレルギー性結膜炎は、アレルゲンに反応して起こります。

花粉やハウスダスト、ホコリ、ダニなどが、原因の代表例です。

何がアレルゲンなのかは、病院で検査しなければわかりません。

3. アレルギー性結膜炎の症状とは?

アレルギー性結膜炎によくみられる症状

子どもがアレルギー性結膜炎を発症したときにみられる症状には、以下のようなものがあります。

  • 目やまぶたがかゆくなる
  • 目が腫れる
  • 目がゴロゴロする
  • 涙が出る
  • 充血する
  • 目やにが出る

アレルギー性結膜炎の子どもにみられるしぐさ

乳幼児の場合、アレルギー性結膜炎を起こしていても、自分の症状を言葉で伝えることができません。

そのため、以下の症状があるときには、アレルギー性結膜炎を疑ってみましょう。

  • よく目をこする
  • まばたきの回数が増える
  • 顔をしかめる

アレルギー性結膜炎は、チック症と間違われることが多いので、一度病院で診察を受けることをおすすめします。

早めの受診がおすすめ

乳幼児は、目のかゆみや違和感を我慢することができません。

そのため、何度も目をこするなどして、角膜を傷つけることがあります。

そのまま放置すると、弱視になる可能性もあるので、アレルギー性結膜炎の兆候がみられたら、すぐに眼科か小児科に連れて行きましょう。

4. アレルギー性結膜炎の治療法は?

薬物治療が基本

子どもがアレルギー性結膜炎を発症したら、日常生活に支障がないように、かゆみの症状を軽くする薬物治療が行われます。

通常のアレルギー性結膜炎の治療には、抗アレルギー点眼薬が使われます。

抗ヒスタミン剤やケミカルメディエータ遊離抑制薬が、使われることが多いです。

重症の場合には、ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬が使われることもあります。

花粉が原因の場合の治療法

子どものアレルギー性結膜炎の中でも、花粉が原因のものには、「初期療法」が用いられることがあります。

これは、花粉が飛び始める約2週間前、あるいはアレルギー性結膜炎の症状が少しでもあらわれたら、抗アレルギー点眼薬を使用するという方法です。

初期療法を行った子どもは、花粉が最も多く飛んでいる時期のアレルギー症状が、軽くなるといわれています。

花粉症でアレルギー性結膜炎を発症している子どもは、症状があらわれる前に眼科を受診しておくとよいでしょう。

市販薬は使わない

薬局やドラッグストアでは、炎症を抑える効果のある目薬が販売されています。

ですが、大人向けにつくられている目薬を、乳幼児に使うのはよくありません。

症状によって使用すべき薬も違うので、必ず病院で処方されたものを使いましょう。

5. アレルギー性結膜炎の予防法は?

アレルギー性結膜炎は予防を心がけよう

アレルギー性結膜炎は、アレルゲンへの接触を避けることで、発症しにくくなります。

季節性アレルギー性結膜炎の予防法

季節性アレルギー性結膜炎を予防は、日常生活に気をつけることがポイントです。

  • 子どもを外出させるときは、メガネやマスクをさせる
  • 外出先から帰宅したら、玄関の外で髪や服についた花粉を落とす
  • こまめに手洗いとうがい、洗顔をする
  • 洗濯物や布団を外に干さない
  • 洗濯物を外干ししたときには、取り込む前に花粉を落とす

通年性アレルギー性結膜炎の予防法

通年性アレルギー性結膜炎の予防には、室内環境を整えることが大切です。

  • こまめに室内の掃除をする
  • 掃除の際は塗れ雑巾で拭くなど、ホコリがたたないように気をつける
  • 布団は天日干しにして、掃除機できれいに吸い取ってから使う
  • 絨毯やラグマットは使わず、フローリングで生活する
  • 動物との接触を控える

6. アレルギー性結膜炎のホームケアとは?

アレルギー性結膜炎の子どもの過ごし方

子どもがアレルギー性結膜炎と診断されても、通常の日常生活は送れます。

保育園に通うことも、アレルゲンの花粉のシーズンでないときの外遊びも問題ありません。

食事もお風呂も、いつも通りで大丈夫です。

心がけたいホームケア

子どものアレルギー性結膜炎の症状を抑えるため、以下のことには気をつけましょう。

正しく点眼する

子どものアレルギー性結膜炎は、アレルゲンに対する反応で起こりますが、その根本を治療することはできません。

あくまでも、症状を抑える治療を行うことになります。

症状を悪化させないためにも、お医者さまの指示通りに、適切に薬を点眼するのが基本です。

室内のアレルゲンを排除する

アレルギー性結膜炎は、アレルゲンに接触しなければ、回復していくものです。

そのため、子どものアレルゲンである花粉やハウスダスト、ホコリ、ダニを、室内から排除することを意識しましょう。

窓を開けずに空気清浄機を使ったり、こまめに掃除をすることが、症状の緩和につながります。

飼っているペットが原因の場合は、接触の機会を減らすなどの工夫が必要です。

室内環境を整える

ハウスダストやカビが原因でアレルギー性結膜炎を発症している場合は、室温と湿度管理を徹底することで、起こりにくくなります。

室温は20度、湿度が50%前後を、保つように心がけましょう。

また、エアコンの清掃もこまめに行うようにしましょう。

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7. 先輩ママの「うちの子のアレルギー性結膜炎体験談」

2才4ヵ月の男の子・ママより

風邪をひいて発熱してる息子に、DVDを観せていたときに、突然、顔をしかめるほど強いまばたきを頻繁にし始めました。

テレビを観せていたせいだと思い、消しましたが、翌日もまばたきは一向にやみません。

そのときは、「ストレスからくるチックかな?」と考えました。

その後、鼻水がひどいので息子を耳鼻科に連れて行ったときに、「目にアレルギーの症状が出ている」といわれて、目の周りに塗る軟膏を処方されました。

かゆみ止めの軟膏では治りきらず、眼科に連れて行こうと考えていた矢先、息子のまばたきが突然なくなったのです。

今振り返ると、その頃は開き花粉の時期で、それが終わったためにまばたきの症状が自然に消えたのだと思います。

引用元:チック症と間違えた初めてのアレルギー性結膜炎(http://kodomo-allergy.com/chishiki/%e3%82%a2%e3%83%ac%e3%83%ab%e3%82%ae%e3%83%bc%e6%80%a7%e7%b5%90%e8%86%9c%e7%82%8e%e3%81%a8%e3%83%81%e3%83%83%e3%82%af.html)