髄膜炎の細菌・ウイルスの感染経路と対策は?家族にうつる?

1. 髄膜炎ってどんな病気?

脳・脊髄をおおう髄膜が、ウイルスや細菌に感染して起こる病気です。

乳幼児に多い病気で、おもな症状は以下のとおりです。

  • 高熱
  • 強い頭痛
  • 食欲不振・嘔吐
  • 首が曲がりにくくなる
  • けいれん・意識障害
  • 赤ちゃんの場合、大泉門(頭蓋骨のつなぎ目)がふくらむ
  • 機嫌が悪く、かん高い声で激しく泣く

2. 髄膜炎は人にうつる?

髄膜炎そのものが人から人へうつることはありません。

以下の条件がそろったときに、髄膜炎を発症します。

  • 髄膜炎を引き起こす細菌・ウイルスが体内に侵入する
  • その細菌・ウイルスに対して、十分な抵抗力がない

3. 原因となるウイルスと主な感染経路

ウイルス性髄膜炎を引き起こすウイルスのおもな感染経路は、以下のとおりです。

1. エンテロウイルス

エンテロウイルスは、夏風邪や手足口病などを引き起こすウイルスの総称です。

一般的な風邪ウイルスと同じく、どこにでも存在します。

感染経路は、経口感染・接触感染・飛沫感染などさまざまです。

2. ムンプスウイルス

おたふくかぜの原因ウイルスとして有名です。

身近におたふくかぜ患者がいると、飛沫感染や接触感染で感染するおそれがあります。

4. 原因となる細菌と主な感染経路

細菌性髄膜炎を引き起こす細菌のおもな感染経路は、以下のとおりです。

1. ヒブ

「ヒブ」は、インフルエンザ菌b型の総称です。

身近にヒブの保菌者(感染しているが発病していない人)がいると、飛沫感染で感染するおそれがあります。

また、保菌者との接触感染でも感染するおそれがあります。

2. 肺炎球菌

主に小さな子どもののどや鼻にいる細菌で、飛沫感染などで感染が広がります。

3. 結核菌

結核の病原菌として知られる結核菌は、患者からの飛沫感染や空気感染によって感染します。

患者との接触感染(同じ食器を使う、手を握るなど)で感染することはありません。

また、保菌者から感染することもありません。

4. B群溶血性連鎖球菌

女性の膣などに常在菌として存在し、通常病気を引き起こすことはほとんどありません。

ただし、妊娠中の女性は注意が必要です。

お産のときに赤ちゃんに感染すると、細菌性髄膜炎や敗血症などを引き起こすことがあります。

もし検査で陽性反応が出たら…

妊婦健診では、B群溶血性連鎖球菌検査が行われます。

もし陽性反応が出たら、抗生物質による治療が行われます。

きちんと治療すれば、赤ちゃんへの感染を防ぐことができます。

5. 感染・発症を防ぐために

以下のことに注意すれば、髄膜炎だけでなくさまざまな病気の予防に役立ちます。

ワクチンをきちんと接種する

以下のウイルス・細菌による病気は、ワクチンで予防できます。

定期接種(所定の期間内なら無料で受けられるもの)

  • ヒブ
  • 肺炎球菌

任意接種(有料で受けられるもの)

  • ムンプスウイルス(おたふくかぜワクチン)

手洗い・うがいの徹底

エンテロウイルスなどは、ワクチンで予防することはできません。

外出後や食事前などは、きちんと手洗い・うがいをして自衛しましょう。

マスクの着用

夏風邪などが流行しているときや人ごみに行くときは、マスクをつけると効果的です。

日ごろから抵抗力をつけておく

ウイルスや細菌が体内に入っても、抵抗力があれば髄膜炎になることはありません。

日ごろから栄養バランスや生活リズムに気をつけて、抵抗力をつけておきましょう。

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