赤ちゃんの呼吸窮迫症候群(RDS)とは?原因・症状・治療・体験談

1. 呼吸窮迫症候群(RDS)はこんな病気

窮迫は「きゅうはく」と読みます。

肺の中には、肺胞と呼ばれる無数の球体があります。

肺胞には血管が接していて、酸素と二酸化炭素を効率よく交換できます。

呼吸窮迫症候群(RDS)になると、肺胞がしぼんだままとなり、酸素と二酸化炭素の交換が効率よくできません。

結果として呼吸困難を引き起こします。

2. 呼吸窮迫症候群(RDS)の原因

肺と肺胞について

肺は左右についていて、2つの肺に挟まれるように、中央下に心臓があります。

心臓が左側にあるため、左肺よりも右肺が大きくなっています。

肺と心臓は血管で直結していて、酸素と二酸化炭素が交換できるようになっています。

肺の中は、肺胞と呼ばれる無数の球体があり、直径は約0.1mmです。

肺胞の数は成人で、7〜8億個あるといわれています。

肺胞の役割について

肺胞には毛細血管が接しています。

肺で酸素と二酸化炭素の交換を行っているのは、この肺胞になります。

球体状になっているため、効率よく酸素と二酸化炭素の交換ができます。

また、肺胞の球体を維持するため、球体の内側にはサーファクタントと呼ばれる物質が必要です。

このサーファクタントが、肺胞の球体をしぼむのを防止しています。

なぜ呼吸窮迫症候群(RDS)が起こるの?

肺胞の球体を維持する、サーファクタントが十分にないためです。

肺胞がしぼんでしまうと、効率よく酸素と二酸化炭素の交換ができません。

結果として呼吸困難の症状があらわれます。

呼吸窮迫症候群(RDS)が発症する原因は?

妊娠34週未満の早産、1,500g以下の低体重児に出ます。

ほかには、双子や三つ子での出産、陣痛が来る前に帝王切開した場合です。

また、母親が糖尿病になっている場合にも、呼吸窮迫症候群(RDS)が発症する確率が高くなります。

呼吸窮迫症候群(RDS)は遺伝するの?

呼吸窮迫症候群(RDS)を患った親や兄弟などがいると、発症する確率が高まることがわかっています。

3. 呼吸窮迫症候群(RDS)の症状

1. 呼吸が苦しそう、多呼吸、陥没呼吸

肺胞がしぼんでいるため、酸素と二酸化炭素を効率よく交換できません。

結果として呼吸が浅くなる、息苦しそうな様子を見せ、多呼吸になります。

少しでも多く呼吸をしようとして、呼吸のたびに胸がへこむ陥没呼吸の症状があらわれます。

2. チアノーゼ

呼吸窮迫症候群(RDS)は慢性的な酸欠状態です。

そのため唇や皮膚が紫色になる、チアノーゼがあらわれます。

3. 気胸(ききょう)

肺に穴が開いてしまい、胸の内側で空気がたまってしまう病気です。

肺を膨らますことができず、呼吸困難を引き起こします。

早産の赤ちゃんで発生しやすく、出産が早いほど気胸のリスクが高まります。

4. 呼吸窮迫症候群(RDS)の診断

1. 視診

呼吸が苦しそう、唇が青くなるチアノーゼが出ているか、視診で診断します。

2. 胸部レントゲン検査

肺部分の濃淡を見て診断します。

肺をレントゲン検査すると、正常なら肺の部分は黒い影になります。

呼吸窮迫症候群(RDS)になると、肺胞が膨らんでいない部分は、灰色のすりガラス状になります。

肺胞部分が黒い影でまったく映らず、気管支だけが映ることもあります。

3. マイクロバブルテスト

肺胞の膨らみを維持するサーファクタントは、胃にも分泌されます。

赤ちゃんの胃液を取り出し、4分間泡立てます。

サーファクタントが十分にあると、非常に小さな泡ができます。

この泡ができるかどうかを見て、呼吸窮迫症候群(RDS)の可能性を診断します。

5. 呼吸窮迫症候群(RDS)の治療&ホームケア

1. 人工呼吸器を使う

呼吸窮迫症候群(RDS)の症状が重い場合、人工呼吸器を使って、酸素吸入します。

2. サーファクタントの投与

人エサーファクタント投与で、ほとんどの赤ちゃんは劇的に改善します。

結果として、新生児の救命率が非常に上がりました。

チューブを使い、人工サーファクタントを気管に注入します。

3. コルチコステロイド薬を注射する

早産になると、呼吸窮迫症候群(RDS)のリスクが高まります。

早産する可能性が高い場合、母親にコルチコステロイド薬を注射します。

コルチコステロイド薬を注射すると、赤ちゃんのサーファクタントの生成が促進されます。

出産後、呼吸窮迫症候群(RDS)の症状を軽くすることができます。

治療後のホームケア

呼吸が浅くなっている、唇が青くなるチアノーゼが出ていないか、しばらく様子を見ましょう。

赤ちゃんに異変を感じたら、すぐ病院に行きましょう。

呼吸窮迫症候群(RDS)はしっかり治療することで、治る可能性の高い病気です。

6. 先輩ママの「うちの子の呼吸窮迫症候群(RDS)体験談」

3才の男の子を持つkanarikuyuunananaさんより

私の次男ですが、37週で帝王切開(2度目の帝王切開です)

3200グラム、47センチで生まれてきました。

産まれてから呼吸窮迫症候群の症状が出て、呼吸が頻繁に止まるようになりそのままNICUで保育器に入り酸素管理、点滴に心電図などが体に付けられていました。

医師からは原因はイロイロとあるが検査しますからと言われ考えられる原因や治療法などがびっしりと書かれた計画表をもらいました。

原因が判るまではミルクは禁止、お腹を空かせてもおしゃぶりで誤魔化し本当に毎日のように泣いて過ごしていました。

検査の結果は肺が外の環境に対応できず呼吸窮迫症候群の発作が出たといわれました。

それでも退院まで1ヶ月はNICUで過ごしていました。

今は3歳になり後遺症などはありません。

不安な時は看護師さんに話を聞いてもらいましょう。

医師にも聞いちゃっても大丈夫です。

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