赤ちゃんの気管支ぜんそくとは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. 気管支ぜんそくってどんな病気?

気管支に傷や腫れができたり、たんが詰まるなどして炎症が起き、空気の通り道が狭くなる病気です。

一般的に「小児ぜんそく」と呼ばれているもので、アトピー体質のこどもがなりやすい傾向にあります。

赤ちゃんのぜんそくで2才未満のぜんそくのことを、「乳児ぜんそく」といいます。

これに対して幼児のぜんそくは「小児ぜんそく」と呼び、区別しています。

小児ぜんそくは全体の約6%の子どもが発症するとされ、そのうちの60%は2才までに発症が見られます。

2. 気管支ぜんそくの症状とは?

気管支喘息には特徴的な症状があります。

慣れないうちは咳カゼとの区別が難しいのですが、以下の症状にあてはまるようでしたら気管支ぜんそくを疑う必要があります。

気管支ぜんそくの症状

  • 息を吐くときにゼイゼイ・ヒューヒューといった音がする(喘鳴)
  • 喘鳴を3回以上繰り返す
  • 眠りが浅い、または横になっても眠れない(起座呼吸)
  • 呼吸回数が増える、肩で息をする

以上のような症状が見られたときは、なるべく早く医療機関を受診しましょう。

最初は気管支炎と診断されることが多いのですが、発作を繰り返すうちに気管支ぜんそくと判断される場合もあります。

1~2才の子どもでは「気管支ぜんそく」であるかどうかの診断は難しく、さまざまな要因を考慮してから診断されます。

特に乳児では、より慎重に判断される傾向にあります。

3. 発作が起きたときのケア方法

気管支ぜんそくでは、発作の程度はさまざまあります。

発作が軽い場合は喘鳴や多少呼吸がしにくいといった症状があるものの、日常生活にはさほど支障をきたしません。

少しひどい場合は、呼吸が苦しくて眠れなかったり、食欲がなかったりします。

重い発作ともなると、呼吸困難によってチアノーゼ(唇が紫色になる)やけいれんを起こすこともあります。

この場合、すぐに医師の診察を受ける必要があります。

発作が軽いとき

呼吸をしやすい体勢にしてあげることが大切です。

抱き起こして背もたれに上半身を立てたり、少し前かがみに座らせたりして呼吸を楽にしてあげましょう。

たんが切れやすくなるよう、白湯やお茶を飲ませるのも良いでしょう。

吸入薬(β2刺激薬+DSCG)や飲み薬(β2刺激薬)が処方されている場合は、医師の指示に従って使います。

夜間・大きな発作のとき

気管支ぜんそくの発作は夜間にひどくなるケースが多々あります。

夜間はできるだけ赤ちゃんの隣に付き添い、発作が起きたときは迅速に対応できるようにしておきましょう。

大きな発作が起きて呼吸困難になったり、息苦しくて眠れないようでしたら、夜間救急を受診することをおすすめします。

4. 気管支ぜんそくの治療について

治療の目標は発作を抑えることが主となり、薬物療法、環境整備、体を鍛えることの3つを基本の柱として治療を行います。

1. 薬物療法

ぜんそくの重症度を4つの段階に分け、必要に応じて以下の薬を組み合わせます。

薬物療法では、ぜんそくの発作がないときから毎日薬を服用し、発作を予防していきます。

抗アレルギー薬

ヒスタミンやロイコトリエンの働きを抑えるための薬です。

アレルギー症状が出にくくなるというメリットがありますが、効果が出るまで時問がかかるのが難点です。

オノンなどの飲み薬と、DSCGというインタールの吸入があります。

ステロイド薬の吸入

気道の炎症を抑えたり、発作で傷ついた気道を回復させる働きがあります。

エアロゾル状の薬を気道に直接吹き付けるため、ステロイド薬の量は少ないものの高い効果を得ることができます。

ただし、ステロイド薬が長く口中に残ると、カビの発生や声枯れを引き起こすこともあります。

吸入したあとは口をすすぐか、うがいをさせるようにしましょう。

パルミコートは、ネブライザーで使える吸入薬なので、赤ちゃんでも吸入しやすい薬です。

そのほかの薬

ぜんそくの程度が重いときは、以下の薬も活用されます。

  • β2刺激薬(飲み薬、ホクナリンテープ)
  • 口イコトリエン受容体拮抗薬

これらの薬を内服しつつ、気管支拡張剤を併用することもあります。

2. 環境整備

発作を予防するためにも、室内の環境整備を行うようにしましょう。

ダニ、カビ対策

ダニやカビは高温多湿を好むので、以下のようなことに気をつけるようにしましょう。

  • カーペットはなるべく使用しない
  • 部屋の換気を頻繁にする
  • 布団はこまめに干し、防ダニシーツを使うなどしてダニの発生を防ぐ
  • 掃除はじっくり丁寧に行い、ペットの毛やフケ、花粉などを取り除く

アレルゲン対策の環境整備としては、室内はフローリングにしホコリを溜まりにくくすることが重要です。

どうしてもカーペットなどを使用する場合は、週に1度以上じっくりと掃除機をかけ、ホコリやダニを防ぐようにします。

きれいな空気を保つ

ぜんそくの子どもの気道は敏感で、汚れた空気が刺激となって発作を引き起こすことがあります。

冬場に石油・ガスストーブを使用する際は換気をこまめに行うことが大切です。

タバコや線香の煙、花火、殺虫剤の使用にも注意が必要です。

空気清浄機を使用すると、空気中のアレルゲンを減少させることができます。

ペット対策

ぜんそくの子どもがいる家庭では、ペットはなるべく室内で飼わないようにしましょう。

動物の毛やフケはアレルゲンになるため、発作を予防するためにはペットの飼育は避けた方が安心です。

すでにペットを飼っている場合は、ぜんそくの子どもと同じ部屋に入れない、毛やフケが落ちたらすぐに掃除することなどを心がけましょう。

3. 生活習慣の改善

気管支は自律神経に影響を受けるため、皮膚を鍛えて自律神経のバランスや機能を高めるとぜんそくの症状緩和が期待できます。

バランスのとれた食事を心がけ、早寝早起きや運動によって新陳代謝を盛んにしましょう。

生活リズムを整えることも重要です。

4. ぜんそく日誌をつける

毎日のぜんそく日誌をつけることで、症状を理解しやすくなります。

行動、天候、食生活、呼吸の様子(5才以上ならピークフローメーターで測定した肺活量)、使用した薬などを記録しましょう。

本人だけでなく医師や家族と情報を共有することで、治療に役立てることができます。

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5. 先輩ママの「うちの子の気管支ぜんそく体験談」

愛知県・3才8ヵ月の女の子・HAL-IVママより

風邪をひくとゼーゼーと苦しそうになることが多く、つらそうでした。

3才過ぎで、お医者さんから「ぜんそく」と診断されました。

ゼーゼーし始めたら早めに受診して薬をもらい、それ以上悪くならないように気をつけています。

血液検査の結果ダニアレルギーも見つかったので、こまめに布団に掃除機をかけるようにしています。

引用元:ぜんそくには。環境対策や。布団掃除に頑張ってます

山形県・3才2ヵ月の男の子・としくんのママより

ぜんそく症状が初めて出たのは、8ヵ月のとき。

風邪がなかなか治らないなーと思っていると、「ヒューヒュー」と変なせきをするようになりました。

慌てて病院にいったところ、ぜんそくと診断され5日間の入院になりました。

点滴がイヤだったらしく、息子はずっと機嫌が悪かったです。

退院後も夜中に発作を起こすことがあり、「ヒューヒュー」が始まると気が気ではありませんでした。

今のところ普段の生活には問題ないのですが、4~5週おきの診察と、ぜんそく予防の飲み薬を続けています。

引用元:8ヵ月からぜんそくに。ヒューヒューして気がかりです

参考:病院で処方される薬