てんかんの治療法は?自然に治る?手術の期間・費用は?

1. てんかんとはどんな病気?

てんかんは、脳の病気です。

大脳にある神経細胞に電気的興奮が生じることで、けいれんや意識障害などのてんかん発作を起こします。

てんかんを持病に持つ人の割合は100人に1人と、決して珍しい病気ではありません。

てんかん発作を起こすのは、3歳以下が最も多く、次に多いのは60歳以上の高齢者です。

成長するにつれて発作を起こさなくなり、加齢とともに再び増える傾向にあります。

てんかんの症状は人それぞれで異なる

てんかんと聞くと、意識を失って倒れる・手足を大きく揺すぶってけいれんする、というイメージを持っている人も多いと思います。

実際には脳のどこの部分で電気的興奮が起こっているのかにより、てんかんの種類が変わります。

発作の種類は、全般発作と部分発作に分けられます

全般発作

脳全体が電気的興奮に包まれるため、発作を起こした瞬間から意識を失います。

部分発作

名前の通り、脳の部分的に電気的興奮が起こります。

部分発作の特徴は、意識がはっきりしているもの・意識がなくなるものに分けられることです。

症状だけでは、てんかん発作の診断をするのはとても難しいため、脳波検査をして判断をします。

2. どんな治療法があるのか

てんかんの治療法は、基本的には口から飲む抗てんかん薬です。

薬を飲むことで、てんかんの70%は症状をおさえられます。

3. てんかんは自然に治る?

てんかんは発作を繰り返す病気なので、自然に治ることは難しいです。

昔は不治の病とされていたてんかん発作ですが、現在は抗てんかん薬と手術によって約80%は症状がとまると言われています。

治るてんかん・治らないてんかん

てんかんは種類によって、治るものと治らないものがあります。

治るてんかん

  • 良性小児てんかん
  • 欠伸発作
  • 成人の側頭葉てんかん

完治はしないが、症状をおさえられるてんかん

  • 若年ミオクロニーてんかん

治りにくいてんかん(難治てんかん)

  • 側頭葉てんかん
  • ウエスト症候群
  • レノックス・ガストー症候群

どの症状であっても、まずはしっかり医師の診察を受け、きちんとした治療をすることが大切です。

4. 手術の期間と費用は?

現在の医療では、手術が可能な症状の場合は、積極的に外科手術を行っています。

手術の入院期間

てんかん発作の様子や、脳波測定などを行うための検査入院を約3週間します。

検査が済むと一度退院をして、外科手術のためにもう一度入院をします。

治療的手術だけの場合は、約5週間です。

頭蓋内電極留置と治療的手術を一緒に行う場合は、約7週間の入院となります。

治療費はいくらかかる

手術と聞くと、高額な費用を心配する人も多いと思います。

どんなに大きな手術を受けても、医療費を一定で抑えてくれる高額療養費制度が、てんかん治療の手術に適応されますので安心して下さい。

ただし入院中の食事代や差額ベッド代(個室などが対象)、先進医療にかかる費用は高額医療費制度の対象外となります。

小児難治てんかんは、小児特定慢性疾患の優遇措置を受けられる場合があります。

入院費や支払いに関することで不安に思うことは、各病院の相談窓口で相談をして下さい。

参考:病院で処方される薬