
1. 百日咳を引き起こす原因は?
感染力の強い細菌が引き起こす
百日咳は、百日咳菌という細菌に感染することで起こります。
とても感染力の強い細菌で、家庭で一人が発症すると、80%の確率で家族にうつるといわれています。
赤ちゃんから高齢者まで、年齢を問わずに感染します。
赤ちゃんがかかると重症化しやすい
百日咳は、2歳までの乳幼児によくみられます。
体力のある大人は百日咳にかかっても、時間がたてば自然治癒します。
しかし、予防接種を受けていない乳児が百日咳にかかると重症化しやすく、命の危険をもなうこともあります。
2. 百日咳の感染経路は?
せきにより飛沫感染する
百日咳は、かかっている人のせきやくしゃみ、つばなどから、飛沫感染します。
百日咳菌は治療をしなくても、1週間程度で喉からはいなくなります。
しかし、百日咳菌が出す毒素が血液中に長く残るので、特有のせきが続くのです。
百日咳特有のせきとは?
百日咳にかかると、コンコンと長く連続するせきが出ます。
ひどくなると、顔が真っ赤になるまでせきが続き、最後に笛を吹くような「ヒュー」という音とたてて、息を吸うようになります。
生後6カ月以内の赤ちゃんだと、せき込んだ後で息がうまく吸えなくなり、チアノーゼを起こすこともあります。
3. 百日咳の予防接種とほかの予防方法
生後3カ月を過ぎたら予防接種を受ける
赤ちゃんの百日咳への感染を防ぐためには、予防接種を受けるのが一番です。
生後3カ月を過ぎたら、できるだけ早く四種混合(DPT-IPV)ワクチンを受けましょう。
1回目の四種混合(DPT-IPV)ワクチンを受けたら、3~8週間ごとに3回、3回目から約1年後に4回目を摂取するのが基本です。
手洗いとうがいを徹底する
百日席菌は、くしゃみからも飛沫感染します。
百日咳の感染者が、くしゃみを押さえた手のひらでドアノブや手すりなどを触ると、そこから二次感染する可能性があります。
家族全員、外出先から戻ったら、手洗いとうがいを徹底しましょう。
特に、風邪の症状が出た時は注意してください。
せきが出たらマスクをする
パパやママにせきや鼻水の症状がある時には、必ずマスクを着用しましょう。
そして、早めに病院を受診して、百日咳でないことを確認することをおすすめします。
赤ちゃんの兄弟に風邪の症状がみられた時にも、マスクをさせるように心がけてください。
赤ちゃんが触るものはこまめに消毒する
赤ちゃんは、手に取れるものは何でも口にいれます。
つかまり立ちを始めれば、テーブルやドアに触る機会も増えます。
だからこそ、赤ちゃんが触るものは、こまめに消毒する習慣をつけ、二次感染を防ぎましょう。
消毒用エタノールを使うと、手軽に百日咳菌を退治できます。
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