赤ちゃんの臍炎・臍肉芽腫とは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. 臍炎と臍肉芽腫とは

臍炎とは?

赤ちゃんが産まれたときには、へその緒がついたままです。

このへその緒は、1週間ほどたつと自然に取れます。

へその緒がとれたばかりのへそは、傷ができているのと同じ状態なので、細菌に感染すると炎症を起こします。

臍炎とは、へそに細菌が入り、炎症が起こった状態のことをいいます。

臍肉芽腫とは

臍肉芽腫は、臍炎がひどくなり、へその中に肉腫ができた状態をいいます。

赤ちゃんの臍肉芽腫はきちんと治療しないと、侵入したばい菌が全身に回り、髄膜炎や敗血症を引き起こすこともあるのです。

そのため、臍炎や臍肉芽腫かもしれないと思ったら、すぐに病院に連れて行くことをおすすめします。

また、臍肉芽腫と思っていたものが、実際には腸の粘膜だったというケースもあります。

素人判断は危険なので、まず医師に相談してください。

2. 臍炎や臍肉芽腫になる原因

臍炎の原因

臍炎は、乾いていないへそを、清潔でない手で触る、水がたまった状態のまま放置することが原因で起こります。

黄色ブドウ球菌などの細菌に感染することで、発症することが多いそうです。

臍肉芽腫の原因

臍肉芽腫になる原因は、二つに大別できます。

一つは、赤ちゃんのへその緒が取れるとき、一部の組織が残ってしまい、その細胞が増えて盛り上がり、肉芽腫ができることです。

二つ目は、臍炎を悪化させることで、肉芽腫ができることです。

いずれにせよ、臍肉芽腫ができると、自然治癒することはありません。

臍肉芽腫を治すためには、治療が必要です。

3. 臍炎と臍肉芽腫の症状

臍炎の症状

臍炎が最も起こりやすいのは、新生児期です。

赤ちゃんが臍炎になると、以下のような症状があらわれます。

  • おへそが赤く腫れる
  • おへそが膿んでジュクジュクしている
  • おへそから嫌なにおいがする
  • おへその周りが熱を持っている

赤ちゃんが臍炎になると、おへそが強く痛むので、ぐずったり、泣くことが増えます。

臍肉芽腫の症状

赤ちゃんの臍炎が悪化し、臍肉芽腫になると、以下のような症状があらわれます。

  • おへその中がジュクジュクした湿った状態になる
  • 赤やピンクの肉の盛り上がりがみえる
  • おへそが膿む
  • おへそから出血する

できたばかりの臍肉芽腫は米粒程度ですが、悪化すると、おへそからはみ出るほど大きくなることもあります。

おへそにできた赤やピンクの塊が大きくなったと感じたら、すぐに病院に連れて行くことをおすすめします。

4. 臍炎や臍肉芽腫の治療法

臍炎の治療法とは

臍炎の治療には、消毒薬と軟膏薬を使います。

赤ちゃんのおへそをきれいに消毒し、その上に軟膏を塗るのです。

消毒していないママの手で軟膏を塗ると、ついている雑菌が感染するリスクがあるので、綿棒を使って塗ります。

臍肉芽腫の治療法とは

臍肉芽腫の治療には、二つの方法があります。

臍肉芽腫が小さい場合

赤ちゃんの臍肉芽腫が小さい場合は、硝酸銀棒や硝酸銀液を使って焼き切ります。

その後は薬を使わず、消毒して、清潔に保ちます。

臍肉芽腫が大きい場合

炎症が進んで臍肉芽腫が大きくなった場合は、その根元を糸で絞ります。

そして、臍肉芽腫への血の流れを止めることで、患部を壊死させます。

臍肉芽腫の根元を絞ると数日で壊死するので、着替えや沐浴後の消毒の際にポロリと取れることが多いそうです。

臍肉芽腫の治療は痛くない

臍肉芽腫を焼き切る、あるいは壊死させると聞くと、赤ちゃんが痛がるのではないかと、考えるママもいそうです。

ですが、臍肉芽腫には神経が通っていないので、赤ちゃんが治療で痛みを感じることはありません。

安心して、病院で処置してもらいましょう。

5. 臍炎や臍肉芽腫にならないためのケア

消毒・清潔・乾燥が基本

新生児のおへそのケアは、沐浴を担当するママやパパが行うことになります。

そのため、消毒と清潔、乾燥を徹底したケアを行いましょう。

ママの手を清潔に

赤ちゃんのおへその手入れをする前に、石けんできちんと手を洗う、あるいは手指を消毒することを徹底しましょう。

沐浴後はしっかり消毒

赤ちゃんを沐浴させると、おへそに水分が残ってしまいます。

このおへその水分は、しっかりと拭き取りましょう。

水分を拭き取ったおへそを開き、綿棒を使ってアルコールなどでやさしく消毒します。

消毒後は乾燥させる

おへその消毒が終わっても、すぐにおむつをあててはいけません。

おへそを隠さず、空気に触れさせて乾燥させるのです。

その際、タオルをかけるなど、湯冷めしないように注意してください。

毎日おへそをチェック

臍炎や臍肉芽腫は、申請時にはよくある病気です。

そして、早期発見・早期治療すれば治るので、それほど怖い病気ではありません。

臍炎や臍肉芽腫を早期発見するためには、毎日、赤ちゃんのおへその状態をチェックすることが大切です。

いつもと違う症状を見つけたら、すぐに病院に連れて行きましょう。

6. 臍炎や臍肉芽腫が重症化したら

深刻な病気を引き起こすことも

臍炎が悪化すると臍肉芽腫に、さらに重症化すると、髄膜炎や敗血症など、深刻な病気につながることがあります。

髄膜炎とは

髄膜炎とは、脳や脊髄を覆っている膜が炎症を起こす状態をいいます。

髄膜炎になると、発熱や頭痛、嘔吐、腹痛、下痢といった、風邪のような症状があらわれます。

臍炎や臍肉芽腫が原因で髄膜炎を発症した場合は、すぐに入院し、2~3週間、抗生物質を投与しなければなりません。

髄膜炎の子どもは、適切に処置しても約5%は死亡するといわれているので、すぐに病院で治療を始めましょう。

敗血症とは

敗血症とは、血液の中でいるはずのないばい菌が増殖する病気です。

敗血症を発症すると、38度以上の高熱、あるいは36度以下の低体温、呼吸数の増加、頻脈などの症状があらわれます。

治療にあたっては、抗生物質を静脈内に投与することから始め、症状が改善されないときには、血漿交換や血液の入れ替えが行われます。

重症化すると、敗血症性ショックや多臓器不全を起こし、死亡することもあるので、医師の指示に従って、治療を進めてください。

7. 新生児のおへそのケア方法

へその緒がとれるまでのケア方法

おへその消毒は沐浴後、皮膚がふやけて、汚れがとれやすくなるときに行います。

綿棒にアルコールを含ませて、へその緒の周りをやさしくなでましょう。

消毒後は、自然乾燥が基本です。

消毒は1日1~3回が、適切です。

へその緒がとれた後のケア方法

へその緒が取れると、それまで隠れていたへその奥が汚れていることに、気づくママが多いようです。

沐浴後に赤ちゃんを仰向け寝かせて、ママの人差し指と中指で赤ちゃんのおへそをやさしく広げ、ベビーオイルや水を含ませた綿棒でへその奥をなで、汚れを取りましょう。

へその奥の汚れがとれたら、アルコールを含ませた綿棒で、消毒してください。

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8. 先輩ママの「うちの子臍炎・臍肉芽腫体験談」

愛知県・1歳2ヶ月・こむこむママより

おへそにピンクの塊ができ、だんだん大きくなってきたので、1カ月検診で病院に行った時にお医者さまに相談したところ、臍肉芽腫と診断されました。

その場で臍肉芽腫を糸で縛ってくれたのですが、子どもが痛がるのではないかと心配でした。

実際には臍肉芽腫には神経がないそうで、子どもも泣かず、そのまま帰宅。いつも通り、お風呂にも入れました。

糸で縛ってもらって3日目、お風呂上りに消毒しようと思ったら、ポロリと取れたのです。

その後は乾いて、普通のおへそになりました。