赤ちゃんの肺動脈弁狭窄症とは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. 肺動脈弁狭窄症はこんな病気

病名の読み方

病名の読み方は、「肺動脈弁(はいどうみゃくべん)狭窄症(きょうさくしょう)」です。

どのような病気なの?

心臓には血液が逆流しないように弁が複数あり、その1つに肺動脈弁があります。

肺動脈弁は、右心室から肺に血液を送る、肺動脈についている逆流防止の弁です。

この弁が狭くなってしまい、肺に血液が流れにくくなる病気です。

右心室に負担がかかり、心疾患や合併症を引き起こす要因になります。

2. 肺動脈弁狭窄症の原因

肺動脈弁の役割は?

心臓の中は、左側と右側の部屋に別れ、2つが混ざることはありません。

左側は、肺から酸素を取り込んだ血液が流れ込み、体内に送ります。

右側は、体内をめぐり二酸化炭素を取り込んだ血液が流れ込み、肺に送ります。

心臓のポンプ作用により、血液が逆流しないように、肺動脈弁が逆流防止の働きをしています。

先天性の病気なの?

先天性の病気です。

先天性心疾患の約10%を占めます。

生後すぐに判明するの?

生後間もないころは、すぐに判明しないことがあります。

ほとんど無症状、無自覚の状態で過ごすことになります。

重症な場合には、呼吸困難などで判明します。

肺動脈弁狭窄症はどうやって判明するの?

心臓の音に混ざる、心雑音で判明します。

定期検診などをして、はじめて肺動脈弁狭窄症と判明することもあります。

心雑音のする病気や症状はさまざまです。

そのため、肺動脈弁狭窄症以外の心疾患も含めて、精密検査が必要です。

肺動脈弁狭窄症を放置するとどうなるの?

症状が軽症な場合、無自覚のまま過ごすことになります。

場合によっては、成長にともない肺動脈弁狭窄症が治るケースもあります。

しかし、治らない場合、中高年になると、いろんな心疾患を引き起こします。

前触れもなく、突然死するケースが年間1%あるといわれています。

肺動脈弁狭窄症と気づいた場合には、早めに病院で治療をすることが大切です。

3. 肺動脈弁狭窄症の症状

症状の重さにより、あらわれる症状も異なります。

多くの場合、無症状、無自覚が多く、定期検診ではじめて肺動脈弁狭窄症と気づくこともあります。

おもな症状としては、下記があります。

1. 心雑音

心臓の鼓動に肺動脈弁狭窄症特有の雑音が入ります。

生後間もなくから心雑音が多く見られます。

2. 息切れや呼吸困難

血液の循環がうまくできない場合、息切れや呼吸困難が出ます。

重症な場合に症状としてあらわれます。

3. チアノーゼ

上記の息切れや呼吸困難とあわせて、症状としてあらわれます。

体全体が酸素不足となり、唇や爪、皮膚が紫色になります。

4. 右心室が大きくなる

狭窄が中等度以上の場合、右心室の圧力が高くなり、徐々に肥大していきます。

5. 疲労感

ちょっとした運動でも、すぐに疲れてしまいます。

中高年にあらわれやすい症状です。

4. 肺動脈弁狭窄症の診断

以下の検査を行うことで、肺動脈弁狭窄症と診断することができます。

1. 聴診

心臓の鼓動に交じる、心雑音を聞くことで確認することができます。

心雑音の要因は、さまざまあるため、より詳しく検査が必要となります。

2. X線検査

胸部のX線検査を行うことで、心臓の肥大があるかを確認することができます。

3. 心電図

正常な場合、心電図の波形は緩やかな上向きの波形になります。

肺動脈弁狭窄症の場合、波形が右側に偏るため、それで判断することができます。

4. 超音波エコー検査

肺動脈弁の形状がどうなっているのかを確認することで、判断します。

異常が見つかった場合

肺動脈弁狭窄症の症状により、経過観察か手術を行うかを判断します。

5. 肺動脈弁狭窄症の治療&ホームケア

肺動脈弁狭窄症と診断されたら、症状により治療法が異なります。

おもな治療法は下記になります。

1. 経過観察

以下のような場合、経過観察で様子を見ます。

  • 肺動脈弁が比較的広い
  • 右心室の負担が少ない
  • 右心室の肥大がない

症状が軽い場合、成長とともに治ることもあります。

しかし、狭窄の程度が変わることもあるため、定期的に検診を受けます。

2. カテーテル治療

昔は手術で治療しましたが、体に負担の少ない、カテーテル治療で行います。

太ももの血管からカテーテルを挿入していきます。

肺動脈弁にたどり着いたら、カテーテルの先にあるバルーンをふくらませて弁を広げます。

カテーテル治療は、負担が少ない、胸に傷が残らない、手術後の入院は2日程度で済むなどメリットがあります。

3. 手術治療

肺動脈弁が小さい場合、弁の変形が強い異形成弁の場合には、手術を行います。

人工心肺を使い、肺動脈を切開して、狭くなっている肺動脈弁を広げます。

また、肺動脈弁そのものを作り直すなどをします。

4. 治療後のホームケア

手術治療、カテーテル治療ともに、狭窄が少し残ることもあります。

そのような場合には、定期的に検診を行い、異常がないかをチェックします。

症状が中等症以上の場合、年齢を重ねるにつれ重症化する、心疾患の合併症が出ることもあります。

そのため、先生の指示のもと、定期的に治療や検診を行うことがたいせつです。

6. 先輩ママの「うちの子の肺動脈弁狭窄症体験談」

息子さんを持つあやなんママより

息子が生後1ヶ月の頃に同じ診断をされました。

本来なら生まれてから塞がるはずの穴がまだ開いていて心臓の音を確認した時に雑音が聞こえるって言われました?(*´-`)

私の息子は里帰り出産だったのですが、生後3ヶ月の頃に帰省し同じ先生に確認してもらった所、もう塞がったから大丈夫と言って頂きました!

自然に治ると思うので今は心配だと思いますが、お子様が毎日しっかり母乳やミルクを飲み、体重が増えているのなら塞がると思います?

お子様の生命力を信じてあげて下さい♡

mamariQ