麻疹(はしか)は一度かかったら大丈夫?それとも何回もかかるの?

1. 麻疹は一度かかったら再感染しないとされている

麻疹とは?

麻疹とは麻疹ウイルスによって引き起こされ、高熱、ひどいせき、発疹、下痢などの症状があらわれる非常につらい病気です。

日本では、年間約10万~20万人がかかってる病気です。

0~1歳の子どもが最も多く感染します。

麻疹は再感染しない病気

麻疹は一度かかったら免疫ができ、再感染しない病気だといわれています。

そもそも免疫とは?

ウイルス(抗原)は体内に侵入すると、さまざまな細胞を攻撃します。

しかし、T細胞は一度攻撃してきたウイルスを記憶し、同じウイルスが再び侵入したとしてもすぐに退治できるようになります。

これを獲得免疫といい、この現象を免疫反応といいます。

麻疹にかかると免疫はできるのか

麻疹を引き起こす麻疹ウイルスは、一度かかると体内に免疫ができます。

そのため、麻疹は一度かかったら二度とかからなくなるといわれています。

2. 麻疹は本当に一度かかったら大丈夫なの?

このように、麻疹は一度かかったら大丈夫といわれています。

また、麻疹は1966年に予防接種が始まっています。

しかし、実際は今も年間10万人以上が感染しており、中には麻疹にかかった経験のある人や予防接種を受けた人がたくさんいます。

なぜなのでしょうか?

3. 再感染する人が多い原因

麻疹の免疫効果の持続期間には限界がある

効果の持続期間は約30年

麻疹の獲得免疫の効果は、正確には生涯続くものではありません。

予防接種によって獲得した場合は10年、実際にかかって獲得した場合は30年しか元々続かないものなのです。

今はもっと短くなりやすい

ただ、昔は麻疹にかかる人がたくさんいて、免疫を獲得している人も時々はしかのウイルスに気づかずに触れていて、そのたびに免疫力が強められていました。

しかし、今は麻疹の予防接種が普及しており、はしかの患者数が大きく減りました。

それにより、獲得免疫を強化する機会がなくなり、自然に弱まっていくだけになりました。

免疫抵抗力が落ちると効果が消える

結核、エイズ、癌などの病気にかかって、からだの免疫力・抵抗力が著しく落ちていると、獲得免疫の効果が発揮されなくなります。

それによって、本来ならば免疫をもっていて感染するはずのない病気にかかることがあります。

4. 麻疹の予防接種の効果はあるの?

予防接種をしないとどうなるの?

麻疹ウイルスはとても強い感染力を持ちます。

そのため、免疫を持たない人が感染すると100%感染します。

通常は、感染した経験がある人しか麻疹の免疫はもっていません。しかし、ワクチンを接種すれば麻疹ウイルスへの免疫を得ることができ、麻疹の感染を防ぐことができます。

予防接種をしたら本当にかからないの?

平成19年と20年に、麻疹が大流行しました。

この時麻疹にかかった人は、10代と20代が中心でしたが、感染者には予防接種を受けていない人に加えて、予防接種をした人も多くいました。

一回のワクチンの接種だと、5%の人は免疫が不完全になることが明らかになったのです。

これを機に、麻疹の感染予防対策として、接種を1回しか受けていない人は2回目の接種ができるようになりました。

5. 麻疹にかかる前に予防しよう

麻疹にかかってしまうと、高熱やせきでとてもつらい思いをします。

また、肺炎中耳炎脳症といった合併症を引き起こしてしまうこともあります。

子どもが生まれた機会には、ぜひ家族全員がワクチンの有無や回数を調べ、必要ならば麻疹ワクチンを接種しましょう。

参考:病院で処方される薬