赤ちゃんの痔とは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. 痔はこんな病気

おもに便秘が原因で、痔を引き起こします。

赤ちゃんの痔には3種類あります。

  • 切れ痔
  • いぼ痔
  • 乳児痔ろう(あな痔)

赤ちゃんが痔になってしまったら、おしりを清潔に保ち、かたくないうんちを毎日出させることがたいせつです。

2. 痔の原因

赤ちゃんが痔になる原因

おもな原因は便秘です。

便秘になることで、うんちがかたくなります。

うんちをするたびに、かたいうんちが肛門周辺を何度も傷つけます。

結果として痔を発症し、悪化してしまいます。

便秘はいつから起きるの?

離乳食がはじまったころから、便秘を引き起こしやすくなります。

離乳食がはじまる前は、母乳や粉ミルクといった水分が中心となります。

しかし、離乳食がはじまると固形物が多くなる、水分量が減ってしまいます。

結果として、うんちが固くなるため、便秘を引き起こしやすくなります。

便秘になるのは仕方のないこと?

赤ちゃんの腸は未発達なため、離乳食をうまく消化や吸収することができません。

また、腸内環境も大きく変わります。

そのため便秘が起きることは、成長過程で起こる自然なことです。

赤ちゃんの便秘を解消しながら、痔を未然に防ぐことがたいせつです。

赤ちゃんの痔で多いのは?

便秘が原因の切れ痔の割合が多くなっています。

切れ痔が続くと、切れた部分にいぼができ、いぼ痔に発展します。

また、化膿して膿がたまると、乳児痔ろう(あな痔)に発展します。

3. 痔の原因となる便秘について

便秘は大人がなるだけでなく、赤ちゃんも起こります。

赤ちゃんの便秘を発見したら、痔に発展しないように早めの対策を行いましょう。

赤ちゃんが便秘になる時期は?

腸内環境や水分量が大きく変わる、離乳食がはじまる時期です。

生後5〜6ヶ月が離乳食をはじめる目安です。

離乳食をはじめるようになったら、便秘のことも意識しましょう。

赤ちゃんの便秘のサイン

赤ちゃんの様子や、うんちの状態を見ることで、便秘のサインを確認できます。

その確認方法は、下記になります。

顔を真っ赤にする

うんちをするときに、顔を真っ赤にしている場合、うんちが固いことが考えられます。

痛がる、または泣く

うんちをするときに、痛がる様子を見せて、泣いている場合です。

痛いと、うんちをするのをためらい、便秘を悪化させます。

すでに痔を引き起こしていることも考えられます。

おなかが張っている

便秘をすることでお腹も張ります。

また、食欲もなくなる、ひどい場合には嘔吐することもあります。

うんちの出る量が少ない、固い

うんちの出る量が少なく、コロコロしている状態です。

うんちをすると血が混じっている

毎回、血が出るような場合、痔の可能性も考えられます。

何日うんちが出ないと便秘なの?

目安としては4日以上で、赤ちゃんの元気がない場合です。

また、日数に関係なく、先の「赤ちゃんの便秘のサイン」を見つけたら、早めに病院に行きましょう。

小児科や、かかりつけの病院で診てもらうことができます。

4. 痔の種類と症状

赤ちゃんの痔は、大人の痔と同じ種類です。

大きく分けて3種類です。

1. 切れ痔

うんちをするときに、肛門付近を傷つけ、切れることで起こります。

うんちをするたびに、痛みや出血が伴います。

痛みを嫌がって、うんちをしなくなり、便秘を引き起こす原因にもなります。

2. いぼ痔

切れ痔が進行すると肛門付近に、いぼができます。

しかし、赤ちゃんの場合、いぼ痔ではなく、見張りイボの可能性があります。

大人のいぼ痔は、血行不良による、うっ血で起こります。

赤ちゃんは、うっ血ではなく、肛門周辺が膨らんで、見張りいぼができます。

切れ痔と同様に痛みを伴います。

3. 乳児痔ろう(あな痔)

肛門付近に膿や腫れが出ます。

便秘が原因の痔以外にも、赤ちゃんの免疫力の低下、おむつかぶれなどが原因で起こることもあります。

1才をすぎても、乳児痔ろうを繰り返す場合、手術が必要になります。

5. 痔の治療はどんなもの?

痔の種類により、治療方法が異なります。

何科で診てもらえるの?

小児科や、かかりつけの病院で診てもらえます。

1. 内服薬

腸内に水分を吸収されないようにして、うんちを柔らかくする、下剤を処方されます。

または、大腸を活発に動かす下剤もあります。

肛門に炎症が起きている場合、抗生物質を処方されることもあります。

2. 座薬や浣腸

直腸を活発化させる薬を処方されます。

便秘がひどく、すぐに出したい場合には、病院で浣腸されることもあります。

3. 軟膏

肛門が炎症を起こしている場合、抗生物質のある軟膏を処方されます。

4. 手術

肛門付近に炎症が起きて、膿ができる乳児痔ろう(あな痔)の場合、手術することがあります。

抗生物質のある内服薬や軟膏を使っても改善されない場合、1才をすぎても乳児痔ろう(あな痔)を繰り返す場合、手術を行います。

6. 痔のホームケアは何をすべき?

おしりを清潔にする

痔になると、肛門付近の炎症が起こります。

おしりを清潔にしたあと、必要に応じて軟膏を塗りましょう。

ただし、肛門をこするのはよくないため、軽く叩くように塗りましょう。

砂糖水を飲ませる

水分に砂糖が入っていると、腸内に水分が吸収されるのを防ぐことができます。

うんちが柔らかくなり、便秘を解消できます。

砂糖水の濃度は5%で、100ccに対して5gの砂糖かオリゴ糖です。

ただし、与え過ぎると虫歯の原因にもなるため、1日あたり20〜30ccが目安です。

食物繊維と水分の多い離乳食

痔を防ぐ最もたいせつなことは、離乳食時に便秘を予防することです。

赤ちゃんの便秘を解消するには、水分と食物繊維を多く取ることです。

成長過程にあわせて、食べられる離乳食も変わります。

最初は、野菜のペーストやバナナがおすすめです。

成長し歯も生え始めたら、海藻やキノコ、ヨーグルトなどがおすすめです。

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7. 先輩ママの「うちの子の痔体験談」

福岡県・3才2ヵ月の男の子・Kママより

2ヵ月ごろから、肛門のすぐ横にできものができて、膿がたまるようになりました。

おしりをきれいに保つように言われたのですが、1ヵ所が治ったら、すぐに違うところに次のできものが出てきます。

なかなかすっきりと治らず、くせにならないか心配でした。

しばらく続いていましたが、だんだん出なくなり、今はなんともありません。

引用元:肛門の横のできものがなかなか治らず気がかり

大阪府・1才9ヵ月の女の子・りんママ

娘が7ヵ月のときです。

うんちがとてもかたくなり、綿棒で刺激してやっとポロッと出る状態でした。

そんなとき、肛門に小さないぼができました。

小児科に見せると「赤ちゃんの痔ですね。食べ物はまだ種類が少ないから気にせず、水分を多めにあげて」とのことで、痔の塗り薬をもらいました。

薬をつけ始めて2日くらいで小さくなり、1週間できれいになりました。

離乳食が進んだら、便秘も自然に解消しました。

引用元:うんちがかたくっていぼ痔ができちゃった