クラミジア肺炎はどんな病気?原因・症状・治療・ホームケア

1. クラミジア肺炎とは?

「クラミジア」と聞くと、性病のイメージが強い人も多いと思いますが、クラミジアは細菌の一種です。

クラミジア肺炎とは、クラミジアが肺などの呼吸器官に感染して炎症を起こす病気です。

クラミジア肺炎は、生後間もない赤ちゃんから、成人までかかることのある肺炎ですが、新生児と成人では感染経路や症状が異なります。

特に赤ちゃんへの感染予防が大事なので、基礎知識を知っておくことが大切です。

2. 原因・感染経路・症状は?

新生児のクラミジア肺炎

クラミジア・トラコマティスが原因

生後1〜2ヶ月の赤ちゃんがクラミジア肺炎にかかる場合は、クラミジア・トラコマティスという細菌が原因です。

主に目や鼻の粘膜、性器などに感染を起こす細菌です。

産道で感染する

新生児のクラミジア肺炎は、出産時の「産道感染」によるものです。

母親がクラミジア子宮頸管炎(クラミジア感染症)を持っている場合、分娩時に産道を通る時に感染します。

咳や呼吸困難などの症状が出る

結膜炎や鼻炎などから始まって、咳や呼吸困難などが起こります。

発熱はありません。

クラミジア,トラコマティス

咳や呼吸困難を発症

乳幼児から大人のクラミジア肺炎

クラミジア・ニューモニアエが原因

乳幼児から大人がクラミジア肺炎にかかる場合は、クラミジア・ニューモニアエという細菌が原因です。

肺炎クラミジアと呼ばれることもある細菌です。

咳やくしゃみで感染する

咳、くしゃみなどにより飛び散った唾液や鼻水などを吸い込む「飛沫感染」により感染します。

インフルエンザほどの感染力はないものの、学校や高齢者施設で集団感染することがあります。

発熱や長く続く咳などの症状が出る

38度程度の熱がでます。

また、数週間以上続く乾いた咳、のどの痛み、鼻水や鼻づまりなどが現れるのが特徴です。

症状は重くないので軽症ですむ場合がほとんどです。

クラミジア,ニューモニアエ

熱や咳は出るものの軽症ですむ

クラミジア肺炎の合併症

クラミジアに感染すると、肺炎以外にも合併症を招くことがあります。

  • 急性副鼻腔炎
  • 関節炎
  • リンパ節の腫れ
  • 赤い発疹

これらの症状見られたら、早期に病院で診察を受けましょう。

3. 診断と検査はどうやってされるの?

トラコマティスとニューモニアエのどちらが原因の場合も、まずは咳などの症状を確認します。

そして、胸部X線検査、血液検査、病原体の検査を行い、総合的に判断して診断されます。

肺炎,レントゲン

肺のレントゲンで白っぽい部分が炎症箇所

4. 治療とホームケアはどうすればいい?

クラミジア肺炎の治療

抗菌薬

クラミジアは細菌なので、クラミジア肺炎の治療では細菌の増殖を抑える抗菌薬(抗生物質)を投与します。

トラコマティスとニューモニアエのどちらの治療においても、マクロライド系やテトラサイクリン系の抗菌薬を投与します。

クラミジア肺炎は長引いたり再発したりするケースも多く、2週間は服用を継続する必要があります。

症状への対症療法

咳、のどの痛み、鼻水、鼻づまりがひどい場合は、それらの症状を和らげる対症療法も行われます。

具体的には、咳止め、痰きり、解熱剤が処方されたり、ネブライザーによる治療を行ったりします。

肺炎,ネブライザー

薬を混ぜた水の霧を吸入

クラミジア肺炎のホームケア

肺炎は抗生物質によって治療できるとはいえ、咳をはじめとする症状が非常につらい病気です。

少しでも症状のつらさを和らげ、回復をはやめるために、以下のケアを実践しましょう。

  • 部屋の換気と湿度調整
  • 家の中で安静に過ごす
  • こまめに水分補給
  • 食事は消化の良いものを
  • 横向きに寝かせる
  • お風呂は避ける

5. クラミジア肺炎の予防法は?

妊娠中の検査・治療

新生児のクラミジア肺炎は、産道感染が原因のため、妊娠期間中に感染の有無を調べて治療すれば、防ぐことができます。

また、クラミジア感染症は男性にも多く見られる感染症のため、パパが検査することも大切です。

妊婦,クラミジア

産婦人科医と相談してぜひ検査を

手洗いうがいを大切に

乳幼児から大人のクラミジア肺炎の予防では、他の病気と同様に、手洗いうがい、規則正しい生活、バランスの良い食事が大切です。

手洗い・うがいを徹底すれば、病原菌が口や鼻から体内に入り込めないので、クラミジア肺炎以外の予防にもつながります。

肺炎,うがい

手洗いうがいの徹底を!

一度かかったらもう大丈夫?

クラミジア肺炎に感染すると、体内に抗体ができます。

しかし、この抗体には次の感染を防ぐ効果がないため、何度も感染してしまうことがあります。

子どもがかかった経験があるからといって、安心しないようにしましょう。

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参考:病院で処方される薬