赤ちゃんの食中毒とは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. 食中毒はこんな病気

飲食が原因で起こる病気

食中毒とは、食べ物や飲み物に細菌やウイルス、それらがつくる毒素、化学物質、自然毒などが混入することが原因で起こる胃腸炎です。

よくみられる症状は、嘔吐や腹痛、下痢などです。

赤ちゃんや幼児が食中毒になると、脱水症状が起こることが多く、早めの対処は不可欠です。

2. 食中毒の原因は?

最も多いのが細菌性の食中毒

乳幼児がかかることが多い食中毒は、細菌性のものです。

細菌にもいろいろな種類があります。

サルモネラ菌

感染源は、汚染された水や食べ物です。

感染すると12~24時間で食中毒を発症します。

ビブリオ菌

感染源は、魚介類や塩漬け食品です。

ビブリオ菌に感染したものを食べてから、10~12時間で食中毒の症状が起こります。

赤ちゃんは魚介類や塩漬け食品を食べないので、かかることはほとんどありません。

ボツリヌス菌

感染源は、ハムやソーセージ、缶詰、密封食品などです。

1歳未満の赤ちゃんにハチミツを与えてはいけないのは、このボツリヌス菌に感染するリスクを避けるためです。

ブドウ球菌

感染源は、魚介類や肉の加工食品です。

ブドウ球菌に感染したものを食べると、4時間以内に食中毒の症状が起こります。

キャンピロバクター菌

感染源は、ペットのふんや生肉、鶏卵、井戸水などです。

キャンピロバクター菌に感染すると、数時間から2日くらいで、食中毒の症状があらわれます。

O-157

感染源は、牛のふんや適切に処理していない牛肉・牛乳などの乳製品です。

人から人へも、感染します。

赤ちゃんや高齢者が感染すると、合併症が起こりやすいです。

ウイルス性の食中毒

ウイルス性の食中毒といえば、ノロウイルスが有名です。

ノロウイルスは、冬に多く発症するという特徴があります。

3. 食中毒であらわれる症状

共通してあらわれる症状

食中毒の原因は様々ですが、共通して現れる症状に腹痛と下痢があります。

加えて、嘔吐が伴うこともあります。

細菌性の食中毒であらわれる症状

細菌性食中毒は、感染した菌によって、あらわれる症状が異なります。

サルモネラ菌

吐き気や嘔吐、腹痛、粘りのある血便、頭痛、悪寒、発熱などの症状があらわれます。

ビブリオ菌

腹痛や水のような便、発熱、嘔吐、頭痛などの症状があらわれます。。

ボツリヌス菌

下痢や嘔吐だけでなく、頬や目の下がピクピクする、力が出ないといった神経症状があらわれることがあります。

1歳未満の赤ちゃんが感染すると、呼吸困難を起こすこともあります。

ブドウ球菌

嘔吐や下痢、腹痛などの症状があらわれますが、他の食中毒と比べると、症状は軽いです。

キャンピロバクター菌

下痢や発熱、血便などの症状があらわれます。

O-157

鮮血が混じった便が出たり、腹痛を伴う下痢が起こります。

4. 食中毒で病院に行くタイミング

病院に行くタイミングが重要

食中毒は、原因や症状によっては、合併症を引き起こす可能性があります。

すぐに病院で処置が必要なこともあるので、赤ちゃんの症状をこまめにチェックしましょう。

すぐに病院に行った方がいい場合

以下の症状がみられたら、嘔吐していなくても、すぐに病院に連れて行きましょう。

  • 赤ちゃんがぐったりしている
  • おしっこや汗が出ていない
  • 皮膚がカサカサしている
  • 血便が出た
  • 吐き気や嘔吐がひどい
  • 白湯を飲んでも吐く
  • 5回以上吐いている

早めに病院に行った方がいい場合

強い症状がない場合は、赤ちゃんにしっかり水分補給をさせながら、家で安静にするのが基本です。

以下の症状がみられても、夜間外来に行くのではなく、翌朝、かかりつけの小児科に連れて行きましょう。

  • 嘔吐しているが、水分は摂れている
  • 吐いたのが4回以内で、その後は落ち着いている
  • 下痢はしていても嘔吐がなく、水分が摂れている

病院に行く時にはメモを持参

赤ちゃんが下痢をしたり、嘔吐した時には、時間やその日に食べたもの、飲んだもの、便や嘔吐物の状態などをメモしておきましょう。

そのメモを持って受診すれば、お医者さまが診断しやすくなります。

5. 食中毒の治療法は?

脱水症状を改善する

赤ちゃんが食中毒にかかると、下痢や嘔吐のため、脱水症状が起こりやすくなります。

それを悪化させないために、水分やカリウムなどの電解質を補給します。

脱水症状がひどい時には、点滴治療を行うこともあります。

吐き気止めを投与する

脱水症状を改善するためには、口から物を入れられるようにすることが大切です。

そのため、赤ちゃんに吐き気止めの注射をすることが多いです。

下痢止めは使わない

細菌性の食中毒の場合、下痢止めを使うと、原因菌を腸に閉じ込めてしまうことになります。

下痢がひどくてどうしようもない場合を除いて、お医者さまは下痢止めを処方しません。

素人判断で、市販の下痢止めなどを使うのは、絶対に止めましょう。

6. 食中毒のホームケア

赤ちゃんが食中毒にかかった時のホームケア

赤ちゃんが食中毒にかかった時には、食べものよりも水分の補給を優先させるの基本です。

ただし、吐いた直後の赤ちゃんは、水分を受け付けません。

嘔吐してから30分ほど様子を見て、落ち着いたころに湯冷ましやイオン飲料を、少しずつ飲ませてあげましょう。

離乳食を進めている赤ちゃんの場合、月齢によって、食べさせるのを止めるのか、消化のよいものなら与えてもよいかの判断が変わります。

お医者さまに相談し、その指示に従いましょう。

感染予防のためのホームケア

家族が一人でも食中毒にかかったら、全員が感染するリスクを抱えます。

かかった本人だけでなく、家族全員が手洗いとうがい、マスクの着用を徹底してください。

赤ちゃんは、自分で予防することができませんので、感染者が赤ちゃんのものを触らないように、徹底することも大事です。

赤ちゃんの口に入りそうなものは、こまめに煮沸消毒したり、除菌シートで拭いてあげるのもよいでしょう。

7. 食中毒の予防方法

食材の扱いに気を付ける

食中毒を予防するためには、菌を移さない、菌を増やさない、しっかり殺菌することが基本です。

食材は分けて保存する、調理は手早く、つくった料理は時間をおかずに食べることを徹底しましょう。

また、食品を加熱することも、食中毒の予防には効果的です。

特に菌が繁殖しやすい夏などは、生ものは避け、加熱調理することをおすすめします。

調理する人も配慮が必要

細菌の中には、ブドウ球菌のように、加熱殺菌できないものも含まれています。

そのため、調理をする前に、きちんと手を洗うことが大切です。

合わせて、調理器具や食器をしっかり殺菌する習慣をつけると、より感染しにくくなります。

ふきんやキッチン用のタオルなどは、こまめに洗濯しましょう。

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8. 先輩ママの「うちの子の食中毒体験談」

1才2カ月の女の子・涼子ママより

機嫌が悪くグズグズいっていた翌日の夕方から水っぽい下痢が出て、1日10回以上、下痢をしました。

3日目にはひどい下痢に加えて、熱が出たので、病院へ。

病院の待合室でも激しい下痢をして、便には血が混じっていました。

便を調べて、キャンピロバクター腸炎であることがわかり、抗生剤を処方してもらいました。

4~6日目は下痢が続き、食欲はないものの、水分はたっぷり摂らせ、7日目にようやく下痢が止まったのです。

血便を見た時は驚きましたが、早い段階で原因がわかり、適切な治療を受けられてよかったです。

引用元:http://baby.goo.ne.jp/member/ikuji/byoki/2/kenkou03_41.html