赤ちゃんの肥厚性幽門狭窄症とは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. 肥厚性幽門狭窄症はこんな病気

漢字の読み方について

ひらがなで書くと、「ひこうせいゆうもん(肥厚性幽門)きょうさくしょう(狭窄症)」と読みます。

胃の出口が小さくなることが原因

胃の出口にあたる、幽門周囲の筋肉が厚くなる、先天性の病気です。

胃の次にある十二指腸への通り道がふさがれてしまい、ミルクが胃に溜まってしまいます。

結果として、授乳のたびに噴水状に嘔吐を繰り返します。

なぜ、 肥厚性幽門狭窄症が起きるのかは、よくわかっていません。

症状があらわれる時期

生後1~2週から1ヵ月健診のころまでに症状があらわれます。

肥厚性幽門狭窄症が起こる確率

1,000人に1~2人の割合で起こります。

男の子に多く見られ、男女の比率は5:1で、第一子に多いといわれています。

なぜ、男の子の赤ちゃんに多いのかは、よくわかっていません。

2. 肥厚性幽門狭窄症の症状

1. 授乳のたびに噴水上に吐く

生後1~2週間ごろから、授乳後しばらくすると、勢いよく母乳やミルクを吐きます。

産院に入院している期間は症状が出ず、わからないことが多いでしょう。

2. 体重が増えない

通常は産院を退院するころから体重は日々増えていきます。

しかし、ミルクを吸収しないため、体重増加が悪い、ひどいときは体重が減ってきます。

3. 吐いてもミルクを欲しがる

ミルクが体内に入っても吐いてしまうため、満腹感はありません。

吐いてもすぐにミルクを欲しがります。

4. 血液がアルカリ性に傾く

血液は本来、弱アルカリ性を保っています。

胃酸の酸性により、極端にアルカリ性に傾くのを防いでいます。

しかし、胃酸も吐き出すことで、血液がアルカリ性に傾きやすくなります。

3. 肥厚性幽門狭窄症の検査

検査方法は、大きく分けて3つの方法で検査を行います。

1. 触診

医師が赤ちゃんのお腹に触れることで、胃に異変がないかを確認します。

肥厚性幽門狭窄症の場合、胃の幽門付近にミニトマト大のしこりを感じます。

2. 超音波検査

幽門の筋肉の厚さが4ミリ以上、または長さが16ミリ以上あると、肥厚性幽門狭窄症の疑いがあります。

3. レントゲン検査

多くの場合、超音波検査で行います。

幽門の形状を判断するのに、レントゲン検査を行う場合もあります。

肥厚性幽門狭窄症の検査ができるところ

まずは、かかりつけの小児科や内科で確認しましょう。

必要に応じて外科に回されることもあります。

4. 肥厚性幽門狭窄症の治療

検査方法は、大きく分けて2つの方法で治療を行います。

1. 手術

肥厚性幽門狭窄症で用いられる治療法です。

幽門部の筋肉を切開する手術をします。

手術の切開方法は

ラムステット法と呼ばれる方法で行います。

へその上の約3センチ上を切開し、幽門部の切除を行います。

2. 薬物療法

硫酸アトロピンを使うことから、アトロピン療法とも呼ばれます。

口から飲ませる、静脈注射で硫酸アトロピンを投与して、幽門部の筋肉の緊張を和らげる治療法です。

7割程度の人に効果があるといわれます。

しかし、入院期間が長引くなどの理由で、結局手術をすることになるケースもあります。

肥厚性幽門狭窄症の再発は?

肥厚性幽門狭窄症の治療を行えば、再発することはありません。

5. 肥厚性幽門狭窄症のホームケア

手術後の傷跡は残るの?

傷跡が残ることは、ほとんどありません。

ミルクはいつから飲ませることができるの?

手術後、次の日からミルクを飲ませることができます。

飲ませる量は、医師の判断のもと行ってください。

退院できるまでの日数は?

手術後、数日で退院することができます。

退院後の赤ちゃんのケアは?

ミルクをちゃんと飲むか、体重が増えているか、嘔吐がなくなったかを確認してください。

気になることがあれば、すぐに医師に相談してください。

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6. 先輩ママの「うちの子の肥厚性幽門狭窄症体験談」

男の子の赤ちゃんを持つママより

おにいちゃんが、1ヶ月くらいに幽門狭窄症になり、2ヶ月になって手術しました。

ミルクを飲んで、ゲップしても、勢いよくはきます。

だらっとではなく、少し遠くに吐きます。

毎日何度も吐くようになると、白湯さえ受け付けなくなって、初めて病院にいき、そのまま総合病院を紹介され、入院になりました。

うちの息子は、なかなかゲップをだそうとせず、呑み込もうとしていました。

あまり頻繁に吐くようでしたら、1度病院に受診してみると安心かもしれませんね(^^)

引用元:肥厚性幽門狭窄症とは?症状と治療法、診断基準まとめ

女の子の赤ちゃんを持つママより

うちの娘は金曜日にかかりつけの小児科に行き、紹介状をもらって大きな病院で検査をしたら、幽門狭窄症でした(´・_・`)。

その日に急遽入院になりその日に手術ができたので手術をしました。

薬での治療法もあるみたいですが、治る確率は60%〜80%で、ダメだと手術になるみたいなので、リスクはありますが手術を選びました。

早く治してあげたかったのが大きな理由ですが、傷跡も目立たなくなると聞いて安心できたのも大きかったです。

手術後最初のミルクは10ccでしたが、順調に100ccになり、無事に退院がきまりました!

以前にあれだけ吐いていたのが嘘かのように、今ではミルクをたくさん飲んでくれます!

引用元:肥厚性幽門狭窄症とは?症状と治療法、診断基準まとめ

埼玉県・2才9ヵ月の男の子・ケイくんママより

生まれたときは2580gだった息子ですが、退院後、ミルクを飲むと毎回吐きもどすようになりました。

授乳後、たて抱っこしたり吐きもどし防止枕を使ったりしましたが、一向に治まらず、1ヵ月健診時には体重は3366gで、800g弱しか増えていませんでした。

肥厚性幽門狭窄症の疑いがあるとのことで、様子を見るために入院しました。

入院中は一度もミルクを吐くことはなく、異常なしでげっぷ不足と診断されました。

しかし、その後もいくらげっぷをさせても、1時間以上たて抱っこしていても、哺乳びんの乳首を何種類試しても効果はなく、2ヵ月のときは体重の増えが悪いと言われてしまいました。

げっぷのさせ方や飲ませ方がいけないのか・・・と、毎日ミルクをあげるのが憂うつで、とても悲しかったです。

あるとき吐きもどし防止用哺乳びんと出会い、ピタッと吐くのが止まりました。

哺乳びんの中の空気を押し出せるので、空気をのみ込まずミルクだけ飲めるのです。

体重も一気に増えました。

4ヵ月健診では7100gになり、その後も順調に増えてぽっちゃり体形です。

問題がないのに吐きもどしが続く場合は哺乳びんや乳首を見直してみるのもいいかも。

引用元:ミルクの吐きもどしが治まらず、肥厚性幽門狭窄症の疑いで入院