赤ちゃんの胃食道逆流症とは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. 胃食道逆流症はこんな病気

子どもが発症する病気

胃食道逆流症とは、胃酸や胃の内容物が、食道や口の中に戻ってくる病気のことをいいます。

よく耳にする逆流性食道炎も、胃食道逆流症の一つです。

胃の形が不完全な乳児だけでなく、14歳以下の子どもがかかりやすい病気です。

乳幼児の場合は、せきが止まらずに吐くことがありますが、これも胃食道逆流症によるものです。

乳幼児が胃食道逆流症を発症し、治療しないまま放置すると、体内の逆流防止機能が働かなくなり、嘔吐をくり返すようになります。

喘息の子どもはかかりやすい

乳幼児は、せき込むことをきっかけに、吐いてしまうことがよくあります。

そのため、喘息の持病がある子どもは、胃食道逆流症になりやすいといわれています。

また、逆流した胃酸が気管に入ってしまうことで、せきやゼイゼイという喘鳴が起こったり、重症化すると呼吸停止や肺炎を発症することもあります。

せきと嘔吐の両方の症状があるときには、すぐに小児科で診察を受けましょう。

2. 胃食道逆流症の原因は?

逆流防止の力が弱い

そもそも人間の胃は、食道から食べ物が流れ込んだ後、逆流しないように、下部食道括約筋という筋肉が締まるようになっています。

ですが、乳幼児はこの食道括約筋が未熟なので、逆流しやすいのです。

その他の原因

また、胃から腸にかけての腹圧が上がることでも起こります。

逆流の原因には、

  • 胃や食道の動きが悪い
  • 肥満で腹圧が上がる
  • 食べ過ぎ
  • ストレスや食事によって胃酸が増える
  • 授乳後すぐに寝かせた
  • 炭酸飲料やカフェインを大量に摂取した

などもあります。

また、赤ちゃんが神経過敏である、哺乳障害がある、授乳の姿勢が不自然なことも、胃食道逆流症が起こる原因となるので、注意が必要です。

3. 胃食道逆流症の症状とは?

胃食道逆流症であらわれる症状

乳幼児が胃食道逆流症を発症すると、以下のような症状がみられます。

食道付近で起こったときの症状

食道付近で胃食道逆流症が起こったときには、以下のような症状がみられます。

  • 胸やけがする
  • 胸に痛みを感じる
  • 胸がつかえる
  • 胸に異物感がある
  • ゲップがよく出る

乳幼児が言葉にできない症状が多いので、大人が様子を観察することが大事です。

食道以外で起こったときの症状

食道以外で胃食道逆流症が起こったときには、以下のような症状がみられます。

  • のど周辺に違和感がある
  • 喘息のようなせきが出て、止まらない
  • 胸の辺りに痛みを感じる
  • 声がかすれる
  • 虫歯ができる
  • 寝ているときに歯ぎしりをする
  • 睡眠時無呼吸症候群のような症状が出る
  • 中耳炎にかかる

それ以外でみられる症状

乳幼児が胃食道逆流症になった場合、よく吐く、風邪をひきやすい、食道や胃のぜん動運動が低下する、胃液が増える、原因不明の発達障害が起こるという症状が出ることもあります。

4. 胃食道逆流症の治療法は?

胃食道逆流症の検査法

大人であれば食道の筋肉の力をチェックする「食道内圧検査」や、造影剤を使った「食道透視検査」などを受けることで、確定診断がおります。

ですが、これらの検査は乳幼児には難しいため、まず胃酸を抑える薬を処方し、それで症状が軽くなるかどうかをみることが多いようです。

胃食道逆流症の治療法

赤ちゃんが胃食道逆流症になった場合は、成長と共に回復していくので、経過観察になることが多いです。

そのため、乳幼児の年齢によって、治療法も異なります。

1歳6カ月未満の子どもの場合

授乳中の赤ちゃんに胃食道逆流症の疑いがある場合は、授乳のときに身体を起こすようにする、授乳直後は横にしないことを意識するだけで、症状が改善されることがあります。

乳幼児のゲップの回数を増やすことも、治療法の一つです。

ですが、1歳未満の乳児の場合は、そもそも逆流防止機能が未熟なので、特に治療せずに成長を待つことが多いです。

1歳6カ月以上の小児の場合

1歳6カ月以上の小児が胃食道逆流症を発症した場合には、横になるときに、頭の高さが身体より15cm高くなるようにすると、夜中の逆流を防げます。

また、就寝時間の2~3時間前からものを食べるのを控える、炭酸飲料を飲まない、チョコレートを控えることも、対処法の一つです。

また、抗コリン作用のある薬を服用している乳幼児の場合は、お医者さまに相談の上、一度薬を中止することがあります。

投薬治療

子どもの年齢があがっても改善がみられないときには、逆流性食道炎の治療を行うことがあります。

胃食道逆流症を治すためには、胃酸の分泌を抑制し、症状を軽減させるのが大事です。

そのため、胃酸を増やすヒスタミンを抑えるH2ブロッカーや、酸を抑えるプロトンインヒビターなどの薬が処方されることが多いです。

手術を行うこともある

乳幼児の逆流があまりにもひどいときには、胃と食道の間にある噴門を形成するために、外科手術を行うこともあります。

5. 胃食道逆流症の治療期間

早期であれば完治は早い

乳幼児が何度も吐くことをくり返した時点で小児科に連れて行き、薬をもらうなどの対処を行えば、長引くことはありません。

胃食道逆流症は、1週間ほどで完治することが多いです。

ですが、胃食道逆流症を発症した乳幼児をそのままケアせずにいると、治らずにそのまま大きくなることもあります。

何度も吐くようなら、一度病院で診察を受けておきましょう。

6. 胃食道逆流症のホームケアとは?

乳児のホームケア

乳児が胃食道逆流症になった場合は、1回の授乳量を減らし、授乳回数を減らしましょう。

授乳後はゲップが出るまで縦抱きすると、逆流を防ぐことができます。

ですが、縦抱きの仕方によってはお腹が圧迫されることがあるので、注意が必要です。

また、授乳中に眠ってしまったときも、そのままベッドに横にするのではなく、しばらく縦抱きにしたり、横向きに寝かせると、吐いたものが気管に詰まらないように配慮しましょう。

寝ている間に吐くときには、頭を少し高くしてあげるのもおすすめです。

吐いた後のケア

乳幼児が胃食道逆流症で吐いてしまったら、すぐに片づけて、着替えさせましょう。

乳幼児の吐しゃ物は雑菌が繁殖しやすく、そのまま放置すると、口の周りがかぶれてしまうこともあります。

よだれかけをさせておき、吐いたら取り換えるのも一つの方法です。

吐いた後は、脱水症状を起こさないために、水分補給をするのがベストです。

麦茶や白湯、乳幼児用イオン飲料などを、少しずつ飲ませてあげましょう。

乳幼児が快適に過ごせるように、意識してあげましょう。

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7. 先輩ママの「うちの子の胃食道逆流症体験談」

大阪府・10ヵ月の女の子・りなママより

生後すぐから、おっぱい後に吐くことが続いていました。

授乳のすぐあとにベーツと吐くこともあれば、少し寝て泣きだし、抱っこするとコポッとも戻すこともありました。

ゲップをさせていても同じです。

その状態が毎日続くので、1ヵ月健診で検査してほしいと伝えると、「体重が増えているからもう少し様子を見たら?」と言われました。

離乳食が始まっても同じでしたが、7ヵ月でおすわりができるようになると、急に吐かなくなりました。

引用元:胃食道逆流症ではないかと心配していました

4歳の男の子・匿名ママより

いま4歳の息子が新生児のとき、3週間入院しました。

その際、吐き戻しが多く、検査をしたら「胃食道逆流症」をいわれ、しばらくガスターを処方されました。

2カ月ほど服薬しましたが、特に副作用はありませんでしたよ。

引用元:胃食道逆流症(http://mikle.jp/threadres/1195756/)