赤ちゃんのぜんそく様気管支炎とは?原因・症状・治療・ケア・体験談

1. ぜんそく様気管支炎はこんな病気

ぜんそく様気管支炎は、急性気管支炎の一種です。

「ぜんそく性気管支炎」と呼ばれることもあります。

風邪の原因ウイルスなど、病原体に感染して気管支に炎症が起こります。

小さい子どもがかかりやすい病気で、特に乳幼児は繰り返しかかることがあります。

ぜんそく様気管支炎の特徴

呼吸をするときに、ぜんそくのようなゼイゼイゼロゼロといった音(喘鳴)が聞こえます。

ぜんそくと異なる点は、呼吸困難がみられないことです。

ただし、ぜんそく様気管支炎繰り返しているうちに、気管支ぜんそくと診断されることもよくあります。

1才以下の乳児で呼吸困難がみられた場合は、気管支より細い細気管支に炎症が起こっている可能性があります。

2. ぜんそく様気管支炎の原因

風邪の原因となるウイルスや細菌などの病原体に感染し、気管支に炎症が起こります。

ぜんそくに似た症状が出るため、この名が付きました。

アレルギーを持つ子どもがかかりやすいといわれています。

気管支ぜんそくとの関係

ぜんそく様気管支炎とぜんそくは異なるものですが、乳児期のぜんそくは判断が難しいといわれています。

このため、最初は「ぜんそく様気管支炎」と診断を受けても後になって「ぜんそく」と判断されるケースがしばしばあります。

以下のような場合は、注意が必要です。

気管支ぜんそくにつながりやすいケース

  • 気管支炎を繰り返す
  • 喘鳴がひどい
  • 吸入に良く反応する
  • アレルギー歴がある

体質やアレルギーの有無によって、ぜんそく様気管支炎にかかりやすくなります。

該当するお子さんの場合は、早いうちからぜんそく予防を心がけるようにしましょう。

ぜんそく様気管支炎を繰り返し発症する場合は、慢性的な気管支炎となり、気管支ぜんそくを発症する恐れが高まります。

3. ぜんそく様気管支炎の症状

赤ちゃんのぜんそく様気管支炎では以下のような症状がみられます。

  • 息を吐くときにゼイゼイゼロゼロといった音(喘鳴)が聞こえる
  • 鼻水、咳、発熱といった風邪症状
  • たんが絡む
  • 呼吸が速く、息苦しい様子がある

一見すると風邪と間違えやすく、素人判断は難しいといえます。

風邪を引いたことがきっかけでぜんそく様気管支炎になってしまうケースも多いため、咳やたんが長引くときは注意が必要です。

放っておくと症状が悪化し、ぜんそくへと移行してしまうこともあります。

しっかりと治すことが肝心なので、「もしかして」と思ったらすぐに病院に行きましょう。

4. ぜんそく様気管支炎の治療

1. 安静にする

まずは原因である風邪を治すことが肝心です。

安静にして、水分を多く取ることを心がけます。

運動したり興奮したりすると、咳がひどくなることがあるので、なるべく静かに過ごしましょう。

2. 処方薬の使用

ぜんそく様気管支炎には特効薬がなく、処方される薬は対症療法目的となります。

去痰薬や気管支拡張剤が処方されることがほとんどです。

小さな赤ちゃんの場合は、気管支拡張剤があまり効かないことがあります。

3. 入院治療

月齢の小さい赤ちゃんでは、筋肉の発達が未熟で気管支拡張剤が効かない場合があります。

症状が悪化すると哺乳力が落ちて母乳を飲めなくなったり、咳のせいで吐いてしまうこともあります。

重症化する可能性もあるため、必要に応じて入院治療を行います。

5. ぜんそく様気管支炎の薬

必要に応じて、以下の薬が処方されます。

使用の際は医師の指示通りに用法・用量を守って使いましょう。

症状が改善してもぶり返すことがあるため、処方された分は飲みきるようにしましょう。

1. 気管支拡張剤

狭くなった気管支腔を広げる薬です。

飲み薬(メプチンシロップ、ホクナリンドライシロップなど)と、貼り薬(ホクナリンテープなど)があります。

動機や手足の震えといった副作用が出ることもありますが、服用を止めれば改善します。

ホクナリンテープは、皮膚がかぶれることもあります。

2. 症状を和らげる薬

たんの切れを良くする薬や、咳止めが必要に応じて処方されるケースもあります。

咳止めについては、治りを遅くする可能性があるので基本には使用しません。

しかし、咳がひどいときや長引くときは、医師の判断により処方されることがあります。

3. 抗アレルギー剤

気管支拡張剤で喘鳴(ゼイゼイゼロゼロといった音)が治らないときに使用します。

4. テオフィリン

テオドール、テオロングといった薬があります。

小さい子どもは興奮しやすくなるという副作用があるため、服用時は注意が必要です。

5. 抗生物質

細菌感染が疑われる場合に併用します。

6. ぜんそく様気管支炎のホームケア

家庭でのケアには、いくつかのポイントがあります。

室内環境

冷たい空気や乾燥した空気は気管支炎を悪化させます。

加湿器で湿度を調整したり、室内に洗濯物を干したりして、空気の乾燥を防ぎましょう。

洗面器に水を張っておくのも良いでしょう。

急激な温度変化は喉に良くないので、外気と室温の差が大きくなりすぎないよう、エアコンを活用しましょう。

水分補給

気管支炎のときは水分補給が重要です。

特に乳幼児は多くの水分を必要とするので、喉の乾燥や脱水症状に気をつけましょう。

熱い飲み物や冷たすぎる水などは、傷ついた粘膜を刺激し、咳を引き起こしやすくなります。

常温に近い飲み物を少量ずつこまめに摂るようにしましょう。

入浴

熱がなく、元気で体調に問題がなければ入浴しても良いでしょう。

ただし、湯気や温度変化が傷ついた粘膜を刺激して咳を誘引することもあるため、注意が必要です。

また、入浴は体力を消耗するので、長湯したり湯冷めしたりしないよう気をつけましょう。

症状が改善しないとき

一週間経っても症状が改善しないときや、咳がひどいときは、かかりつけの医療機関を受診しましょう。

ぜんそく様気管支炎は、繰り返したり長引いたりすると気管支ぜんそくにつながることもあります。

適切なケアで早めに治癒させることが大切です。

治癒後は風邪などの感染症に気をつけることで、繰り返しかかることを予防できます。

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7. 先輩ママの「うちの子のぜんそく様気管支炎体験談」

佐賀県・3才の男の子・まきちゃんのママより

息子がまだ2ヶ月になったばかりのとき、せきが出るようになったので、かかりつけの小児科を受診しました。

薬を処方してもらい服用しましたが、なかなかよくなりません。

7日後の夜、総合病院の夜間小児科救急にかかりました。

点滴で水分補給してそのまま入院することになり、とても慌てました。

2才のお兄ちゃんがいたため入院の付き添いができず、赤ちゃんを一人病院に置いていかなくてはいけないのがすごくつらかったです。

結局4日間入院して症状が改善しました。

退院後も念のため、1ヶ月間薬を飲みました。

引用元:RSウイルス感染でせきこみ、入院することに

埼玉県・2才の女の子・ゆずママより

6ヶ月の時に痰がからんだせきをするようになり、気になりました。

病院へ行くと、「気管支炎ですね」と診断され、吸入をして飲み薬とホクナリンテープを処方されました。

少しずつ良くなりましたが、ゼイゼイしたせきはスッキリとは治らず、心配でした。

再度受診すると、お医者さんに「このままの状態が長く続くと小児ぜんそくの疑いもある」と言われてしまい、大変びっくりしました。

その後は半年ぐらいせきが続きとても心配でしたが、1才3ヶ月ごろにはせきをしなくなり、ホッとしました。

引用元:気管支炎。痰がからんだような咳がずっと続きました

参考:病院で処方される薬