赤ちゃんの咽頭炎・扁桃炎とは?原因・症状・治療・ケア・体験談

1. 咽頭炎・扁桃炎はこんな病気

風邪や流行性のウイルスや細菌により、のど周辺や奥が腫れる病気です。

流行性のウイルスや細菌としては、ヘルパンギーナや溶連菌があります。

原因もなく、扁桃炎を起こして腫れるようなことはありません。

扁桃炎を起こしているときには、咽頭炎も併発している場合が多くあります。

咽頭炎・扁桃炎の違いは?

咽頭とは、のどの奥から食道にかけての部分です。

この咽頭が腫れた場合、咽頭炎と呼びます。

扁桃とは扁桃腺のことで、のどちんこの両脇にあたる部分です。

この扁桃が腫れた場合、扁桃炎と呼びます。

2. 咽頭炎・扁桃炎の原因

急性と慢性の咽頭炎・扁桃炎がある

急性と慢性により原因が異なります。

急性の咽頭炎・扁桃炎の場合

風邪や流行性のウイルスや細菌が原因です。

赤ちゃんは免疫力が弱く、病気にかかりやすいため、多くは急性の咽頭炎・扁桃炎です。

慢性の咽頭炎・扁桃炎の場合

のどの乾燥、ストレス、タバコ、ハウスダスト、アレルギーなどが原因です。

原因がなくなれば、自然に治まるケースがほとんどです。

子どもが咽頭炎・扁桃炎を起こしやすい理由は?

大人と比べて子どもは扁桃腺が腫れやすくなります。

また、扁桃腺も大きいのが特徴です。

免疫力のない子どもは、扁桃腺が腫れることで、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ役割を持っています。

しかし、成長し扁桃腺以外の免疫機能が備わると、扁桃腺が徐々に小さくなります。

中学生の頃になると、扁桃腺は大人と同じ大きさまで、小さくなります。

ウイルスが原因

咽頭炎・扁桃炎を引き起こす代表的なウイルスは、下記になります。

インフルエンザ

冬の時期に猛威をふるう代表的なウイルスです。

38度前後の高熱が出ます。

ヘルパンギーナ

夏風邪を引き起こすウイルスです。

38度前後の高熱が出ます。

海外の調査によると、ヘルパンギーナの感染率は、0才児で44%と非常に高くなっています。

アデノウイルス

夏風邪を引き起こすウイルスです。

38度前後の高熱が出ます。

単純ヘルペスウイルス

ヘルペスになると、唇などに水ぶくれができます。

ヘルペスウイルスは8種類の型があり、全身に出ると水ぼうそうになります。

エンテロウイルス

エンテロウイルスが原因により手足口病が発症します。

発疹ができて痛いだけでなく、高熱や吐き気の症状が出ます。

症状が重くなると、髄膜炎や脳炎を引き起こすため、注意が必要です。

細菌が原因

咽頭炎・扁桃炎を引き起こす代表的な細菌は、下記になります。

溶連菌

溶血性レンサ球菌とも呼ばれます。

発熱や舌がブツブツになるイチゴ舌の症状が出ます。

肺炎球菌

肺炎や髄膜炎を引き起こす細菌です。

重症になると後遺症を残すこともあるため、注意が必要です。

黄色ブドウ球菌

食中毒を引き起こす細菌です。

吐き気や嘔吐、腹痛などの症状があらわれます。

3. 咽頭炎・扁桃炎の症状

咽頭炎・扁桃炎は、ウイルスや細菌が原因で引き起こされます。

おもな症状としては、下記になります。

1. 発熱

ウイルスや細菌感染にともなって、発熱します。

高熱が出ると、口の中が真っ赤に腫れます。

2. のどの痛み

食べ物や飲み物を飲み込むときにも、強い痛みを感じます。

必然的に食欲も落ちてしまいます。

3. せき

痰がからむせきが出ることもあります。

せきをするのにも強い痛みを感じます。

4. 首のリンパ節の腫れ

咽頭炎・扁桃炎を引き起こすと、首の周りのリンパ節も腫れます。

また、のどと耳はつながっています。

そのため、ウイルスや細菌が耳に入り、中耳炎を引き起こすこともあります。

耳を触ると、ひどく嫌がる場合には注意が必要となります。

4. 咽頭炎・扁桃炎の治療&ホームケア

1. 水分補給

咽頭炎・扁桃炎を引き起こすと、のどに強い痛みが出ます。

そのため、食事を受け付けてもらえないこともあります。

発熱をともなって脱水症状になりやすいため、こまめに水分補給を行いましょう。

2. 食事

のどの痛みが和らいで、食欲が出てきたら、食事を与えましょう。

食事は、ヨーグルトやプリン、おかゆなど、噛まずに食べられる、のどごしのいいものにしましょう。

3. うがいや手洗いを徹底する

のどや手には、咽頭炎・扁桃炎を引き起こす、ウイルスや細菌がついています。

うがいや手洗いをすることで、洗い流すことができます。

のどがうるおうことで、のどの痛みやイガイガ感も和らぎます。

のどの粘膜を洗うことができ、のどのイガイガ感が和らぐのでうがいはおすすめです。

トローチはのどの粘膜を保護する上に、なめるだけで子どもの気持ちも落ち着くようです。

4. 薬

ウイルスや細菌の種類により、処方される薬が異なります。

まずは病院で診てもらい、咽頭炎・扁桃炎の原因となる、ウイルスや細菌の種類を特定しましょう。

溶連菌など細菌が原因のときは抗菌薬、高熱で体力の消耗がひどいときは、解熱鎮痛薬を使います。

5. 登園や登校など外出は控える

咽頭炎・扁桃炎を引き起こすウイルスや細菌は、感染力の強いのが特徴です。

二次感染を防ぐため、登園や登校などの外出は控えましょう。

必要に応じて、保育園や幼稚園、学校に連絡を入れましょう。

登園許可証や登校許可証が必要な場合もあるため、事前に確認しましょう。

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5. 先輩ママの「うちの子の咽頭炎・扁桃炎体験談」

岐阜県・1才6ヵ月の男の子・ロピンママより

4ヵ月で38度を超える熱があったので、夜間外来を受診。

発熱以外に目やにがひどくて、ただの風邪ではないのかしらと思いました。

翌日再受診したところ、のどの様子や血液検査の結果、咽頭炎ということで、そのまま入院しました。

治療は抗菌薬と水分補給の点滴、粉薬で、入院後2日ぐらいはぐったりしていましたが、その後はベッドで元気に遊んでいました。

付き添いの親のベッドはないため、私のほうがまいりそうに。

真夏でしたが、冷房が効きすぎていることもつらかった。

6日で退院でき、ヤレヤレでした(笑)

引用元:咽頭炎で1週間の入院。付き添いも大変でした

5才の男の子を持つママより

5歳の息子が扁桃炎で入院したことがあります。急な発熱で、食欲もなく、食べない、飲まない、寝れないの状態で小児科を受診。

血液検査の結果は、白血球が高め、CRP(炎症反応)もそんなに高くはなかったのだけれど、高熱なのと、食べない、飲まないだったので入院した方が良いということでそのまま入院しました。

症状としては、高熱、扁桃腺が赤く腫れ、白い膿みがつく、という扁桃炎の典型的な症状。

1度だけ嘔吐もあり。あと、息子は頭が割れるように痛いと言っていてぐったりしていてすごく心配しました。

扁桃腺の熱はかなりの高熱で、しかもなかなか下がらないらしく38度から40度近くが4日間ぐらい続きました。

治療としては、水分、カロリーの点滴を24時間、抗生剤の点滴を1日2回していました。

抗生剤が効いてくれて徐々に熱が下がり、約1週間で退院できました。

扁桃腺というと大体は喉がすごく痛いらしいのだけど、息子は痛みはあまりなかったようでした。

赤く晴れ上がって、膿みも付いているけど痛みは伴わない場合もあるようです。

引用元:幼児の扁桃炎での入院

娘さんを持つママより

娘がまだ赤ちゃんの頃、突然母乳を飲まなくなりました。

生まれてすぐの頃から母乳の飲みのいい子でしたので、栄養面に関しては何の心配もしたことはなかったのですが、授乳の時間になって飲ませようとすると泣き出してしまい飲まないのです。

体調が悪いのかと心配になりましたので、急いでかかりつけの小児科を受診したところ、先生の診断は「急性咽頭炎」か「急性喉頭炎」であるとのことでした。

私にとっては何が違うのかが分かりませんでしたが、先生の説明では「のどのどこが腫れているかの違いだけで、要はのど風邪」と説明されました。

娘は母乳を飲むとのどが痛かったので、飲みたくても飲めなかったようでした。

幸い熱はその後も高くならず、投薬だけで完治しました。

しかし1週間弱、母乳の飲みが悪かったため体重が減ってしまいました。

また、結果的には大丈夫だったのですが、母乳が飲みにくいことによる脱水も心配されていたので、赤ちゃんにとってこの急性咽頭炎・急性喉頭炎という病気は油断できないものだと痛感しました。

引用元:母乳が飲めなくなる!赤ちゃんの急性喉頭炎

参考:病院で処方される薬