体外受精の採卵方法とは?採卵数はどれくらい?痛みはあるの?

1. 排卵誘発方法と平均採卵数

体外受精を行う場合、採卵の前に排卵誘発を行って卵子を育てる必要があります。

排卵誘発にはいくつかの方法があり、体質・予算・スケジュールなどに合わせて選びます。

おもな排卵誘発方法と採卵数の平均値

ショート法

月経開始後1~3日目から注射タイプのホルモン剤を投与し、排卵をコントロールします。

投薬期間が短く、使用する薬剤の量も少なめというメリットがあります。

ショート法の場合、平均採卵数は1~10個となります。

ロング法

採卵周期の1サイクル前から注射タイプのホルモン剤を投与し、排卵をコントロールします。

ショート法より採卵日を調節しやすく、平均採卵数も1~20個と多めです。

その代わり、投薬期間が長く費用も高めというデメリットがあります。

アンタゴニスト法

採卵周期の3~10日目まで、注射と点鼻薬を併用します。

もともと卵胞ホルモンが多い人や、未熟な卵子を排卵しやすい人におすすめの方法です。

アンタゴニスト法の場合、平均採卵数は1~10個です。

クロミフェン法

月経開始後にクロミフェン(内服薬)を使用し、卵胞の成長を助けます。

自然排卵はできるが成長が遅い人、卵胞が十分育ちにくい人におすすめの方法です。

体への負担が少ない代わりに採卵数も少なめで、平均1~5個となります。

hMG/rFSH注射

クロミフェン法ではうまく採卵できない人や、より多く採卵したい人におすすめの方法です。

注射を使用しますが、ショート・ロング・アンタゴニスト法より体への負担は少なめです。

なお、平均採卵数は1~10個となります。

完全自然排卵周期法

薬を使わず、自然な排卵を待つ方法です。

体への負担はほとんどない代わりに、原則として1回あたりの採卵数は1個です。

まだまだある、採卵数を左右する要素

すべての排卵誘発方法に言えることですが、年齢が上がるほど採卵数も減少する傾向があります。

あるデータによると、1回あたりの平均採卵個数は25歳で10個弱、35歳で5個前後、40歳で3個前後になります。

ただし、採卵数にはその人の体質や卵巣年齢なども大きく影響します。

そのため若くても採卵数が少ない人もいれば、高齢でも多くの卵子を得られる人もいます。

採卵数と卵子の質の関係は?

採卵数と卵子の質の関係についてはさまざまな見解があり、はっきりとわかっていないようです。

もし多くの卵子が採れても、1つ1つの卵子の質が低ければ妊娠する確率は低くなります。

逆に、採卵数が少なくても卵子の質がよければ妊娠できる可能性は上がるでしょう。

採卵数と卵子の質のどちらを重視するかは、病院・医師によってさまざまなようです。

OHSS(卵巣刺激症候群)に注意!

排卵誘発剤を使うと、卵巣に大きな負担がかかります。

特に副作用が強いhcg注射を使う場合、OHSS(卵巣刺激症候群)のリスクが高くなります。

OHSSを発症した・または発症の危険が高い場合は、採卵・移植をキャンセルして治療を優先します。

2. 採卵方法

膣から専用器具を入れ、超音波などで位置を確認しながら卵胞に針を刺して卵子を吸い出します。

ホルモン剤で刺激された卵巣は通常より大きくなっており、より膣に近い位置に下がってきています。

卵胞数・卵巣の位置によって差がありますが、1回の採卵にかかる時間は約10分前後です。

自然排卵してしまうと、採卵はできなくなる

採卵前に自然排卵が起こると、人工的に採卵することはできなくなります。

低刺激周期採卵方法や完全自然排卵周期法の場合、自然排卵で採卵自体がキャンセルになることも多いようです。

刺激法(ショート法など)でも、タイミングが悪いと自然排卵してしまうことがあります。

自然排卵を防ぐには、スケジュール管理や投薬量の調節を慎重に行わなければなりません。

3. 採卵時の痛みについて

たいていの病院では、採卵時に全身麻酔・局所麻酔・静脈麻酔のいずれかを使用します。

痛みの感じ方は個人差が大きく、麻酔していても痛みを感じることも

病院によっては麻酔を使わないこともありますが、その場合は痛みを感じにくいよう極細の針を使用します。

針の太さと採卵数の関係

針が太いほど痛みを感じやすくなりますが、一度に多くの卵子を吸い出すことができます。

針が細いほど痛みは少なくなりますが、場合によってはうまく採卵できないこともあります。

麻酔が切れたら…

麻酔が切れた後に、下腹部の鈍痛や出血などの症状が出ることがあります。

採卵後数時間は病院で安静に過ごし、体調がある程度おさまってから帰宅します。

帰宅前に痛み止めをもらえることが多いので、がまんせずに使いましょう。

よほど体調が悪化しない限り、入院する必要ありません。

4. 採卵後の過ごし方

体調が良ければ、採卵翌日以降はいつも通りに過ごすことができます。

ただし、ホルモン剤の影響で採卵後もなかなか体調が戻らないこともあります。

その場合は決して無理をせず、十分に体を休めましょう。

余計なストレスを防ぐためにも、リラックスして過ごすことはとても重要です。

マカ・葉酸サプリを超えた、ピニトール配合の妊活サプリ・ベジママとは?

体外受精専門の病院を
探す・口コミを見る