ピルを飲んで消退出血がきても、妊娠している可能性はある?

1. ピルってどんな薬?

ホルモン剤の一種

ピルとは、卵胞ホルモンであるエストロゲンと、黄体ホルモンであるプロゲステロンが含まれている薬の総称です。

卵胞ホルモンであるエストロゲンとの用量が50㎍未満にしたものを「低用量ピル」、50㎍のものを「中用量ピル」、50㎍を超えるものを「高用量ピル」といいます。

病状に合わせて使い分けされますが、日本の主流は低用量ピルとなっています。

2. ピルを服用して得られる効果は?

さまざまな効果がある

低用量ピルを服用することで、さまざまな効果が見込めます。

  • 避妊
  • 生理痛や経血量の軽減、月経不順、貧血など、生理に伴うトラブルの改善
  • ニキビや多毛症の改善など、ホルモンバランスの変化による効果
  • 卵巣のう腫や子宮外妊娠の減少など排卵を抑制することでの効果
  • 良性の乳房疾患の減少や子宮体がんのリスクの軽減など、長期服用による効果

3. 消退出血とは?

ピルを服用して起こる出血

生理は、エストロゲンという卵胞ホルモンと、プロゲステロンという黄体ホルモンの分泌が周期的に変動することで子宮内膜が剥がれ、体外に排出されることで起こります。

そもそも子宮内膜は、卵胞ホルモンであるエストロゲンの分泌量が多くなると厚みを増し、黄体ホルモンであるプロゲステロンが多く分泌されることで、その状態を維持します。

ですが、黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌量が減少することでも子宮内膜が剥がれ、体外に出血として排出されます。

これを、消退出血というのです。

生理も消退出血の一種ではありますが、自然に起こったものと区別するために、ピルの服用などによる人為的な出血を指すことが多いです。

消退出血の期間と量の目安

消退出血の期間や量は、身体の状態によって異なります。

生理周期が正常の場合

正常な月経持続時間は、3~7日です。

経血量の目安は20~140mlで、1枚のナプキンで3時間前後持つことが目安です。

黄体機能不全の場合

卵胞は、排卵後に黄体と呼ばれる組織に変化しますが、黄体からエストロゲンやプロゲステロンが十分に分泌されない状態のことを「黄体機能不全」といいます。

黄体機能不全があると子宮内膜が十分に発育できないので、着床障害を起こす確率が高くなります。

受精卵が着床しても黄体が早く退出してしまうので、妊娠が維持できないことから、消退出血が起こります。

中には、生理が始まる前に少量の不正出血があり、生理期間中は普通通りに出血するというケースもあるようです。

低用量ピル服用後の場合

低用量ピルを服用しているときには、休薬機関や服用を止めた数日後に消退出血が起こります。

その期間や量も、通常の生理と変わりないことが多いようです。

4. アフターピルとは?

性交渉後に服用する緊急避妊薬

アフターピルとは、避妊せずに性交渉をした、あるいは性交中にコンドームが破けたときなどに、妊娠を防ぐために服用する「緊急避妊薬」のことをいいます。

アフターピルは、黄体ホルモンであるプロゲステロンと同じ働きを持ち、排卵が起こる前に服用すれば排卵を抑えますし、受精卵を着床しにくくする作用もあります。

アフターピル服用時の生理(消退出血)

アフターピルの服用により妊娠が不成立だった場合、服用後3日から3週間で消退出血が見られます。

その場合の出血量は、通常の生理より、やや少なめです。

5. 消退出血と妊娠の可能性

消退出血があれば妊娠の確率は低い

低用量ピルやアフターピルを服用した後、消退出血が見られた場合は、妊娠している確率はほぼないといっても過言ではないでしょう。

低用量ピルを正しく服用して入れば、毎月必ず消退出血が見られます。

ですがアフターピルの場合は、排卵のタイミングによって妊娠が阻止できず、消退出血が見られないことがあります。

その場合は、妊娠している可能性があります。

アフターピルを服用して、3週間を経過しても消退出血が見られない場合は、病院で診察を受けることをおすすめします。

5. ピルの入手方法とかかる費用は?

医師の処方箋が必要

日本では、ピルを市販していません。

そのため、低用量ピルであっても、病院で診察を受け、お医者さまに処方箋を出してもらう必要があります。

費用は健康保険の適用外

ピルの処方には、健康保険が適用されません。

処方するにあたって検査が必要ですが、これも自費となり、1万円前後かかるのが一般的です。

ピル自体の費用は、1シート2,000~3,000円程度です。

6. ピルの正しい服用方法は?

毎日同じ時間に服用する

ピルは、毎日決まった時間に服用することで、効果を最大限に発揮します。

もし、飲み忘れてしまったときは、飲み忘れから24時間以内の場合は気づいたらすぐにピルを服用します。

そして、その後は決まった時間に再びピルを服用してください。

飲み忘れた場合は?

飲み忘れから24時間たってしまった場合は、決まった時間に2錠飲みます。

飲み忘れから24時間以上たった場合は、避妊目的の女性は服用を止め、生理がきたら再び新しいシートを飲み始めます。

避妊以外の目的でピルを飲んでいる場合は、飲み忘れに気づいた時点で2錠服用し、その後はいつもの決まった時間に飲んでください。

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