赤ちゃんのウイルス性発疹症とは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. ウイルス性発疹症はこんな病気

発疹ができるウイルス性疾患

ウイルス性発疹症とは、何らかのウイルスに感染したことで、身体に発疹ができる病気の総称です。

風疹やはしか、伝染性紅斑(リンゴ病)、水疱瘡などは、発疹の形状や経過から病名を特定することができます。

ウイルス性発疹症は、病名が特定できず、感染経路がよくわからない発疹に対し、つけられる病名のようです。

2. ウイルス性発疹症の原因は?

原因ウイルスは200種類以上ある

ウイルス性発疹症は、発症する2週間まえに風邪に似た症状が出ます。

そして、風邪症状が出るウイルスは、200種類以上あります。

代表的なウイルス

ウイルス性発疹症の原因となる代表的なウイルスには、はしかや風疹、水疱瘡、伝染性紅斑(リンゴ病)があげられます。

そのほかのウイルスの中で感染しやすく、ウイルス性発疹症の原因と知られていないものも、紹介しておきます。

EBウイルス

水疱瘡やヘルペスを発症するウイルスの一種で、飛沫感染します。

感染すると、鼻水や咳など、軽い風邪症状が出ます。

EBウイルスには特効薬がなく、症状を抑える対症療法を行います。

症状が治まって2週間を経過してから、発疹が出ることがあります。

サイトメガロウイルス

サイトメガロウイルスも、ヘルペスウイルスの一種で、大人の大多数は抗体を持っています。

ママがサイトメガロウイルスに感染していると、胎内感染や母子間感染することがあります。

サイトメガロウイルスに感染すると、身体のだるさやのどの痛み、首のリンパの腫れなどがみられます。

サイトメガロウイルスにも特効薬がなく、治療は対症療法になります。

症状が治まった後で、発疹が出ることがあります。

3. ウイルス性発疹症の症状とは?

風邪症状の前兆がある

ウイルス性発疹症を発症する2週間以上前に、咳や鼻水、のどの痛みなど、風邪の初期に似た症状が出ます。

中には、風邪のウイルスにかかっても症状が出ずに、発疹だけが出ることもあります。

ウイルスによって発疹の出方が違う

ウイルス性発疹症の原因は、200種類以上あります。

そのため、発疹の出方は、感染したウイルスによって異なります。

発疹だけがみられるもの、かゆみが伴うものなど様々です。

赤ちゃんに発疹が出た時には素人判断せず、小児科に連れて行くことをおすすめします。

症状は長引かない

ウイルス性発疹症を発症しても、発疹が出て2~3日で治まることがほとんどです。

発疹が長引くようなら、別な病気の可能性があるので、小児科へ連れて行きましょう。

4. ウイルス性発疹症の治療法は?

対症療法が基本

ウイルス性発疹症は、風邪ウイルスなどが原因で起こることが多いです。

風邪が原因で起こっている場合は、その治療を行うことで、発疹が治まることもあるようです。

かゆみを伴う発疹が出ている場合は、かゆみ止めが処方されることもあります。

発疹だけでかゆみが見られない時には、経過観察するようにいわれることもあるので、お医者さまの指示に従いましょう。

5. ウイルス性発疹症のホームケアとは?

発疹が出た時のホームケア

ウイルス性発疹症を発症している時に、身体が不潔な状態だと、発疹から菌が侵入して悪化することがあります。

そのため、身体や衣類を清潔に保つように心がけましょう。

発疹がある時の入浴

全身に発疹が出ていても、熱がなければ入浴させて構いません。

ウイルス性発疹症は、人にうつる病気ではないので、兄弟姉妹と一緒に入浴させるのも問題ないでしょう。

6. ウイルス性発疹症の予防法は?

ウイルス感染を避ける

ウイルス性発疹症自体を予防することは、残念ながらできません。

ですが、ウイルス感染を避けることが、ウイルス性発疹症の予防につながります。

ウイルス感染を避けるホームケア

ウイルス感染を避けるためには、外出先から戻ったら、こまめにうがいと手洗いをするのが基本です。

乳幼児は上手に手が洗えないので、消毒用のジェルなどを用いて、アルコール消毒をしてあげましょう。

また、冷房を使う夏や暖房を使う冬は、窓を閉め切ることが多くなります。

すると、室内でウイルスが増殖しやすくなるので、こまめな換気を心がける他、空気清浄機なども活用しましょう。

室内の湿度も重要

室内の温度と湿度が低いと、ウイルスの増殖が活発になるだけでなく、空気中に飛散しやすくなります。

加湿器などを活用し、室内の湿度を50~60%に保つように意識しましょう。

熱がある時は水分補給を

子どもは脱水症状を起こしやすいので、熱がある時には、こまめな水分補給が重要です。

発熱時に水分補給をさせる時には、排出された塩分やミネラルを補う必要があります。

そのため、白湯ではなく、経口補水液を飲ませることをおすすめします。

市販されているスポーツドリンクでは塩分が足りないので、飲ませる時にはスポーツドリンク500mlに対し、塩1gを混ぜてから、飲ませてあげましょう。

また、自宅にスポーツドリンクの買い置きがない時には、水500mlに塩1.5gと砂糖20gを入れてよく混ぜると、経口補水液になります。

さらにレモン汁を加えれば、カリウムも補給できます。

7. 赤ちゃんの突発性発疹

ウイルス性発疹症の一つ

突発性発疹も、ウイルス性発疹症の一つです。

ヒトヘルペスウイルス6型に感染することで起こり、感染後は体内でウイルスが保有されるので、再発することはありません。

突発性発疹の症状

突発性発疹は、他のウイルス性発疹症と症状の出方が異なります。

突然40度近い高熱が出て、それが3~4日続きます。

高熱が出ても、咳や鼻水が出ることはなく、赤ちゃんは元気に過ごすことが多いです。

そして、熱が下がると、お腹や背中を中心に、全身に赤い発疹が出てきます。

発疹はかゆみを伴わず、2~3日でひき、痕も残りません。

突発性発疹の治療法とホームケア

突発性発疹に特効薬はなく、治療は熱が高い時に解熱剤を使う程度です。

うんちがゆるくなることもあるので、その場合は整腸剤や下痢止めを使うこともあります。

38度以上の高熱の時には入浴させない方がよいですが、発疹があっても熱が下がったら、お風呂に入れて構いません。

8. ウイルス性発疹症の合併症

ごくまれに合併症が起こることがある

ウイルス性発疹症の合併症としてあげられるのは、「脳炎」と「髄膜炎」です。

ウイルス性脳炎

ウイルス性発疹症の原因ウイルスが脳に侵入することで、脳炎が起こることがあります。

具体的には、「日本脳炎」「単純ヘルペス脳炎」「インフルエンザ脳炎」などです。

高熱や激しい頭痛、嘔吐、けいれん、手足のまひ、意識障害などの症状がみられたら、ウイルス性脳炎を発症している可能性が高いです。

ウイルス性髄膜炎

ウイルス性発疹症の原因が、エンテロウイルスやムンプスウイルスなどの場合、ウイルス性髄膜炎を発症することがあります。

発熱や頭痛、嘔吐、腹痛、下痢などの初期症状があり、悪化すると意識が朦朧とする、まひを起こすことが多いです。

ウイルス性髄膜炎の場合は、脳炎を併発しない限り、後遺症が残ることはほとんどありません。

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9. 先輩ママの「うちの子のウイルス性発疹症体験談」

6ヵ月の男の子・おとさんより

生後6カ月を過ぎたころ、いつもよりグズグズいうので、熱を測ると37度6分でした。

夜中に38度まで上がったので、翌朝、小児科を受診し、お医者さまに「突発性発疹ではないか」といわれ、解熱剤だけをもらって自宅に戻りました。

2日後には熱が平熱に戻り、お風呂に入れた時に背中に発疹を見つけ、翌日にはお腹や太もも、胸などにも小さい発疹ができていました。

発熱から発疹が消えるまでの完治期間は、約1週間ほどでした。

引用元:ただの風邪だと思ったら(https://codemari.com/stories/884383885)