妊娠中のセックスが痛い!妊婦の性交痛とは?原因と対処法

1. そもそも性交痛って何?

セックス(性交)の開始時または最中、膣の入口や奥などが痛む現象が性交痛です。

性交痛は、膣の乾燥や病気などさまざまな原因で起こります。

特に妊娠中の女性は、体も心も変化するため、妊娠する前は大丈夫だったのに痛みを感じるようになることがあります。

2. 膣分泌液の減少による性交痛

女性が性的に興奮したり性器を刺激されたりすると、膣内から膣分泌液がにじみ出ます。

しかし、さまざまな要因で膣分泌液の分泌量が少なくなる(濡れにくくなる)ことがあります。

膣分泌液が不十分な状態でセックスをすると摩擦が大きくなり、膣の入口・内側などに性交痛を感じやすくなります。

ホルモンバランスや膣内環境の変化

妊娠中は、ホルモンバランスの変化によって濡れにくくなることが多いです。

また妊娠中は膣内が傷つきやすくなり、セックス・内診などの刺激でわずかに傷つくことがあります。

この傷が原因で、少量の出血や性交痛が起こることがあります。

セックスに対する意欲の低下

妊娠中の性欲は個人差が大きいですが、特に妊娠初期・後期は性欲が低下しやすくなります。

また、赤ちゃんへの影響や体型の変化を気にして性欲が低下する人も少なくありません。

パートナーの求めに応じて無理にセックスしても、十分濡れていないと性交痛を感じやすくなります。

身体的疲労による影響

妊娠中は、つわり・寝不足・お腹の重みなどが原因で身体的に疲れやすくなります。

体が疲れると性欲よりも休みたい欲求が勝つので、やはり濡れにくくなります。

3. 外陰部・膣の感染症による性交痛

妊娠中は抵抗力が落ちるので、感染症にかかりやすくなります。

外陰部・膣の感染症にかかると、性交痛を感じることがあります。

カンジダ膣炎

カンジダ膣炎の症状

性器や皮膚にいる常在菌の一種・カンジダが、何らかの原因で増殖して起こる病気です。

妊娠中は3人に1人がカンジダ膣炎を経験するとも言われており、おもな症状は以下のとおりです。

  • 白くポロポロしたおりものがたくさん出る
  • 外陰部が熱を持ったようにかゆくなる
  • こすれるような性交痛

妊娠中のカンジダ膣炎のリスク

妊娠中にカンジダ膣炎にかかっても、出産までに治療すれば赤ちゃんにはほとんど影響しません。

ただし出産時にカンジダ膣炎にかかっていると、赤ちゃんが鵞口瘡や皮膚炎になることがあります。

カンジダ膣炎は塗り薬や膣錠などで治療できるので、早めにかかりつけの産婦人科に相談しましょう。

クラミジア

クラミジアの症状

細菌の一種・クラミジアが原因で起こる、もっともポピュラーな性感染症のひとつです。

女性の場合、おもな症状は以下のとおりです。

  • 白っぽいクリーム状や、生臭いおりものが出る
  • 排尿痛
  • 外陰部のかゆみ・赤み
  • こすれるような性交痛
  • または深い部分の性交痛

妊娠中のクラミジアのリスク

初期のクラミジアは自覚症状が少ないですが、妊婦検診で判明することがあります。

妊娠中にクラミジアが悪化すると、前期破水や新生児結膜炎・新生児肺炎などのリスクが上がります。

深い部分に性交痛がある場合、クラミジアが原因で子宮内膜炎などを発症しているおそれがあります。(「子宮内膜炎」は「子宮内膜症」と名称が似ていますが、別の病気です)

クラミジアの治療法

クラミジアは、基本的に抗生物質で治療できます。

妊娠中であれば、赤ちゃんへの影響が少ない抗生物質を使うことができます。

パートナーもクラミジアのチェックを!

クラミジアを治療しても、パートナーもクラミジアにかかっていると再感染しやすくなります。

念のため、パートナーにも泌尿器科を受診してもらいましょう。

なお、男性のクラミジアのおもな症状は以下のとおりです。

  • 排尿痛
  • 尿道から透明の膿が出る
  • 外陰部のかゆみ・赤み

トリコモナス膣炎(トリコモナス症)

トリコモナス原虫が原因で起こる、性感染症の一種です。

セックス以外に、下着・便器・お風呂や温泉の湯などを介して感染することもあります。

女性の場合、おもな症状は以下のとおりです。

トリコモナス膣炎の症状

  • 泡立った緑色のおりもの
  • 悪臭の強いおりもの
  • 外陰部の強いかゆみ、ただれ
  • 少量の出血
  • 性交痛(痛む場所、痛みの強さはさまざま)

妊娠中にトリコモナス膣炎のリスク

妊娠中にトリコモナス膣炎になると、流産・早産の原因になることがあります。

また、悪化すると将来的に不妊症・子宮がんなどのリスクが高くなります。

トリコモナス膣炎の治療法

一般的には、飲み薬(抗トリコモナス剤)で治療します。

ただし、妊娠中はより赤ちゃんへの影響が少ない外用薬・膣剤を使うことが多いです。

パートナーもトリコモナスの検査を!

クラミジアと同じく、パートナーがトリコモナス症にかかっていると再感染しやすくなります。

男性のトリコモナス症は自覚症状が少ないですが、放置すると前立腺がんのリスクが高くなります。

念のため、パートナーも泌尿器科で検査してもらいましょう。

4. 妊娠中の性交痛予防と対策

必ずコンドームを使い、清潔を心がける

感染症を防ぐため、必ずコンドームを使いましょう。

性器周辺や手・口も清潔に保ち、膣内などを傷つけないよう爪は短く切りましょう。

体力的・精神的余裕がない時はセックスを避ける

心身の調子が万全でないときや、どうしても気乗りしないときは、無理なセックスは避けましょう。

性交痛を我慢してセックスしても、それがかえってトラウマとなり産後まで影響することもあります。

とはいえ、パートナーの誘いを断るばかりでは夫婦関係が悪化することもあります。

どうしてもセックスできない場合は、代わりに積極的なスキンシップなどを心がけましょう。

潤滑剤を使う

十分に濡れない場合、潤滑剤を使うのもおすすめです。

国産の潤滑剤は安全性が高いものが多く、たいていは妊娠中でも問題なく使えます。

ただし、念のため開封後時間が経った潤滑剤の使用は避けましょう。

気になる症状があれば、すぐ病院へ

性交痛以外にも気になる症状があれば、すぐにかかりつけの産婦人科に相談しましょう。

いつもと違うおりものや性器周辺にかゆみ・痛みなどがある場合、感染症にかかっているおそれがあります。

妊婦ママに必要な栄養素に絞って格安に!!オーガニックレモンの葉酸サプリとは?

近所の産婦人科の病院を
探す・口コミを見る