赤ちゃんのりんご病とは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. りんご病はこんな病気

りんご病という名前のように、頬がりんごのように赤くなる病気です。

頬が赤くなったあと、腕やおなか、お尻や手足などに細かいレース状のような紅斑があらわれます。

幼児や小中学生によく見られます。特に4~9歳の子どもに多い病気です。

感染しても症状の出ない不顕性感染が約半数あるといわれています。

健康に問題のない子どもであれば、特に治療をしなくても自然に治る病気なので心配はいりません。

2. りんご病の原因ウイルスは?

りんご病の原因はヒトパルボウイルスB19です。

感染から発症するまでの期間(潜伏期間)が10~20日間と、非常に長いのが特徴です。

1. りんご病の感染経路は?

りんご病患者のせきやくしゃみ、鼻水などからうつる飛沫感染が主な感染経路です。

2. 感染しやすいのはいつ?

最も感染力が強いのは、頬が赤くなる前の軽い風邪に似た症状がでているときです。

頬に紅斑があられるころには、すでに感染力は失われています。

また、ヒトパルボウイルスB19は感染力が弱いウイルスです。

集団生活で大流行することはあまりありません。

3. ウイルスの抗体があるか検査できる?

ヒトパルボウイルスB19の抗体検査は、病院で受けることができます。

血液を採取して検査します。

4. りんご病の感染を防ぐには?

りんご病の感染を防ぐには、免疫力を高める方法を心がけるようにしましょう。

  • 規則正しい生活
  • 栄養バランスを考えた食事
  • 十分な休養、睡眠
  • 適度な運動

りんご病の流行期には、マスクの着用や手洗いうがいをする習慣をつけることが大切です。

3. りんご病の症状

1. 軽い風邪の症状

発疹が出る1週間くらい前から、鼻水やせきなどの軽い風邪症状が出ることがあります。

発熱することもありますが、高熱がでることはまずなく、微熱程度ですみます。

2. 頬の赤み

両方の頬に、平らで赤い発疹(紅斑)が左右対称に蝶々の形のように出ます。

触ると少し熱をもっています。

子どもによってはかゆみを訴える場合もあります。

また、お風呂に入ると赤みが強くなったり、かゆみがでることもあります。

長くても2週間で自然に消失します。

3. 全身に広がる紅斑

頬に発疹がでた後、腕や太もも、お腹やお尻などにも紅斑があらわれることがあります。

真ん中は色が薄く、まわりを赤く縁取ったレース状になる紅斑(レース様網状紅斑)です。

ノコギリの歯のような発疹ともいわれています。

普段から頬が赤い子どもは、りんご病だと気づかない場合があります。

全身にあらわれるレース様網状紅斑により、りんご病だと分かることがあります。

全身の紅斑も、長くても2週間ぐらいで自然に消失します。

4. りんご病の治療&ホームケア

ふつうの日常生活を

頬やからだに紅斑がでる以外症状はないので、ふつうに日常生活を送って大丈夫です。

ただし、外遊びやおふろ、運動したあとに赤みが再燃することがあります。

また、かゆみを伴うことがあり、気になってかいてしまう子もいます。

薬や特別なケアは必要ない

りんご病は頬やからだに紅斑があらわれる意外は、特に目立った症状がありません。

原因となるヒトパルボウイルスB19に対しての特効薬や予防接種もありません。

放置していても自然に治りますので、特別なホームケアは必要ないです。

かゆみが出たら冷やして和らげよう

ただし、入浴後に紅斑が熱をもちかゆみを伴うことがあります。

ガーゼに包んだ保冷剤を軽く当てるなどして、冷やしてあげるといいでしょう。

5. りんご病の登園・登校の目安

りんご病の登校園の目安は、学校保健法で決められています。

学校保健法における登園・登校の目安

りんご病は、厚生労働省が定める学校保健法で、第三の感染症に指定されています。

第三の感染症の登園・登校の目安は、症状があっても本人がつらそうでない、医師の許可が出ていることです。

第三の感染症とは?

飛沫感染が主体ではないが、放置すると集団生活において流行してしまう可能性がある病気です。

りんご病のほかに、溶連菌感染症ヘルパンギーナ手足口病・流行性嘔吐下痢症などがあります。

比較的症状が軽い感染症が多いです。

りんご病の登校園の目安は?

赤い発疹が出たときにはもうほかの人にうつす感染力はありません。

保育園・幼稚園、学校には普通に登園・登校して構いません。

ただし、登園・登校するときは、保育園や幼稚園、学校にりんご病と診断されたことを伝えるようにしましょう。

6. 大人でもりんご病にかかる?

りんご病は、大人でも感染する可能性があります。

1. 大人のりんご病、症状は?

子どもがりんご病にかかった場合ほぼ軽症ですみます。

しかし、大人がりんご病にかかると、症状が重くなることが多いです。

高熱

子どものりんご病は熱が出ても高熱が出ることはごくまれです。

大人がりんご病のすると、高熱が続くことがあります。

発疹

頬や手足に発疹(紅斑)がでるのは子どもと一緒ですが、大人の紅斑はかゆみがより強くでることがあります。

また、痛みを伴う場合もあります。

関節の痛み

発疹があらわれるのと同時期に、関節の痛みもでることがあります。

痛みは様々で、だるいと感じる程度の痛みもあれば、歩けないほど痛むこともあります。

その他の症状

吐き気やめまいなどの症状がみられることがあります。

2. 大人がりんご病にかかったら治るまでどれくらい?

子どもと同じように10日ほどで治ることが多いです。

しかし、3週間程発疹が残る場合もあります。

7. りんご病で気をつけることは?

症状が軽いりんご病ですが、以下の場合は、重症化したり重大な影響がでてしまう可能性があるので、すぐに病院に行く必要があります。

1. 妊婦の場合

りんご病の原因となるヒトパルボウイルスB19は、赤血球のもとになる「赤芽球」という細胞に感染します。

ウイルスにより赤芽球が一時的に破壊されると、妊婦の体内で赤血球ができなくなり、胎盤への血液の供給が滞ります。

また、血液を通じて胎児がウイルスに感染することがあります。

胎児が貧血になる

胎盤への血液の供給が滞ることにより、胎児が重度の貧血になることがあります。

胎児にむくみがでる

胎児の貧血が重症になると、胎児水腫を起こしてしまい胎児が死亡してしまうケースもあります。

流産や死産の確率があがる

妊婦がりんご病に感染すると、流産や死産の確率があがるというデータがあります。

2. 慢性溶血性貧血の疾患がある場合

慢性溶血性貧血とは、赤血球の寿命が通常より短いことで貧血になりやすくなる病気です。

慢性溶血性貧血の子どもや大人がりんご病に感染すると、赤血球が急激に減少することで貧血が急速に進んでしまうことがあります。

輸血を必要とするケースもあります。

3. 免疫低下の疾患がある場合

免疫低下の症状(先天性免疫不全症候群)がある子どもや大人がりんご病に感染すると、汎血球減少症を起こしたりする心配があります。

汎血球減少症とは、人間の血液を構成する赤血球、血小板、白血球の3系統の血球のうち、全てが減少してしまう病気です。

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8. 先輩ママの「うちの子のりんご病体験談」

大阪府・3才2ヵ月の男の子・ともくんママより

2才になったばかりのころ、顔が赤くなり、そのあと腕や足にも紅斑が出てきました。

時期が真夏だったこともあり、日焼けしたのかな?と思ったのですが、日焼けとは違いいつまでたっても赤みがおさまりませんでした。

どうも違うようなので不安になり、病院へ行ったらりんご病と言われました。

お医者さんには「薬の必要な病気ではありません。10日ほどで発疹は消えますよ」と言われました。

放っておいても自然に治りました。

紅斑が出ている間も、本人はいたって元気で、普段どおりに過ごしていました。

引用元:最初は日焼けかと思ったらりんご病でした

東京都・4才の男の子・ココのママさんより

うちの子は幼稚園の年中でりんご病にかかりました。

普段から元気いっぱいの丸顔の子でしたが、ふとした時顔が赤くなっており、輪郭も少し膨らんでいるように見えました。

小児科を受診したところ、りんご病の診断がでましたが、発疹がでた時は感染力がなくなっていると言われ、幼稚園は普通に登園しました。

発疹がでる前に、風邪の症状がありましたが熱は出ませんでした。

幼稚園ではりんご病ははやっていませんでしたが、うちの子が登園しても拡散することはありませんでした。

引用元:りんご病にかかっても、幼稚園は休むことなく登園しました

参考:病院で処方される薬