ピル(低用量ピル)とは?避妊効果・メリット・副作用・購入方法・価格

1. 低用量ピルはメジャーな避妊薬

低用量ピルとは、一般的に言われているピルのことです。

毎日継続して飲むことで、ほぼ100%避妊が可能になります。

また、避妊薬としてだけでなく、月経不順や婦人科系の疾患の治療にも使用されることもあります。

低用量ピルは、どのようなメカニズムで避妊が可能になるのでしょうか?

低用量ピルのメリットや副作用、購入方法などについてまとめました。

2. 女性ホルモンについて

低用量ピルの話をする前に、女性ホルモンについて知っておきましょう。

女性ホルモンは2つある

妊娠に関係する女性ホルモンは、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類に分けられます。

2つのホルモンは、脳から分泌されるゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)によってコントロールされています。

エストロゲンのはたらき

エストロゲンは、月経開始3日後くらいから排卵するまでの期間に多く分泌されます。

女性の基礎体温でいうと、低温期にあたる時期です。

性腺刺激ホルモンの分泌を受け、卵巣から分泌されます。

エストロゲンが分泌されると、卵胞の成熟を促します。

また、子宮内膜を厚くすることで、受精卵が着床しやすい環境を整えます。

排卵期になると、子宮頸管粘液を多く分泌させ、精子が子宮や卵管に到達するのを助けるはたらきもあります。

プロゲステロンのはたらき

プロゲステロンは排卵後から月経開始までの間、多く分泌されるホルモンです。

基礎体温でいうと、高温期にあたります。

性腺刺激ホルモンの分泌を受け、卵巣から分泌されます。

受精卵が着床しやすいよう、子宮内膜を維持するはたらきがあります。

女性ホルモンはバランスが大切

2つの女性ホルモンは、排卵をはさんで分泌量が変化します。

先程も述べたように、エストロゲンは月経開始数日後~排卵するまでの間に多く分泌されます。

一方、プロゲステロンは、排卵後から月経開始までの期間に多く分泌されます。

様々な原因で、どちらか一方のバランスが崩れてしまった場合、月経不順や無排卵、不妊症などの原因になることがあります。

女性ホルモンは、バランスが大切なのです。

3. 低用量ピルの種類や避妊効果は?

低用量ピルは、きちんと服用することでほぼ100%避妊が可能になります。

どのようなメカニズムで避妊ができるのでしょうか?

低用量ピルのメカニズム

低用量ピルは、先ほども述べた2つの女性ホルモンに似た成分が配合されています。

低用量ピルを飲んでいると、実際には分泌されていないホルモンを、脳が「きちんと分泌されている」と認識します。

このメカニズムを利用し、高い避妊効果を得られる薬として広く普及しているのです。

低用量ピルの具体的な避妊効果

低用量ピルを服用することであらわれる、具体的な避妊効果をあげてみましょう。

排卵をおさえる効果がある

妊娠は、精子と卵子がなければ成立しません。

通常、卵子は性腺刺激ホルモンの分泌を受けたエストロゲンの力によって、適切な大きさに成熟したあと排卵されます。

低用量ピルを服用すると、実際にはエストロゲンが分泌されていないにも関わらず、脳が「エストロゲンが分泌された」と思い込みます。

これにより、実際には卵子も成熟することなく、排卵もされなくなるのです。

当然、避妊は100%成功します。

子宮頸管粘液の分泌が減る

先程も述べたように、エストロゲンは子宮頸管粘液の分泌を促します。

低用量ピルの服用により、エストロゲンの分泌がなくなると、子宮頸管粘液の分泌も少なくなります。

これにより、精子は子宮や卵管までたどり着けず、子宮頸管内(膣内)で死滅する割合が増えるのです。

子宮内膜が薄くなる

エストロゲンは、子宮内膜を厚くするはたらきもあります。

低用量ピルの服用により、子宮内膜が薄くなると受精卵が着床しにくくなります。

低用量ピルの飲み忘れに注意

低用量ピルは、きちんと服用することで高い避妊効果が得られる薬です。

しかし、飲み忘れると避妊効果は90%代まで減少してしまいます。

コンドームによる避妊効果が5~15%なので、コンドームとほぼ同じ避妊効果しか得ることができなくなるのです。

飲み忘れを防ぐためにも、毎日決まった時間に飲むなど工夫するようにしましょう。

低用量ピルの種類は?

現在処方されている低用量ピルは、「一相性」と「三相性」の2種類があります。

一相性のピルの特徴は?

一相性のピルは、配合されている2種類の女性ホルモンの量が一緒のものです。

このため、毎日同じピルを飲み続けるだけで効果があります。

三相性のピルの特徴は?

三相性のピルは、自然なホルモンの分泌量に合わせて、含まれるホルモンの量が三段階に分かれているタイプのものです。

このため、決められた順番でピルを服用しなければ効果があらわれません。

21日タイプと28日タイプとは?

低用量ピルは、21日タイプと28日タイプのものがあります。

どちらも21日続けて飲むという点は同じです。

28日タイプの残りの7日間は偽薬で、飲み忘れを防ぐためのものです。

4. 低用量ピルのメリットは?副作用はあるの?

低用量ピルは、その高い効果だけでなく、生理不順の改善など多くのメリットがあります。

ただし、薬なので副作用もみられることがあります。

低用量ピルのメリットは?

女性主体で避妊ができる

低用量ピルは、女性が主体となってできる避妊方法です。

男性だけでなく、女性も積極的に避妊することで、望まない妊娠を防ぐことができます。

生理周期を整える

低用量ピルを服用することで、エストロゲンの分泌が抑えられます。

逆に服用を止めることで、エストロゲンの分泌がスムーズになり、生理周期が整う効果があらわれることがあります。

生理痛やPMSの改善

生理痛やPMS(月経前症候群)は、ひどくなると心身ともに大きな負担になります。

低用量ピルを服用することで、これらの症状が軽減されます。

また、子宮内膜症による辛い症状も軽くなります。

婦人科系病気のリスクを下げる

先程も述べた子宮内膜症をはじめ、子宮筋腫や卵巣がん、子宮体がんは、エストロゲンの影響が大きいと考えられています。

ピルを服用すると、エストロゲンの分泌が抑えられるため、これらの病気のリスクが下がることがあります。

低用量ピルの副作用は?

低用量ピルは大変便利な薬です。

しかし、副作用が出る場合もあります。

低用量ピルの具体的な副作用は?

低用量ピルを飲み始めたばかりの頃は、様々な副作用がでることがあります。

  • 吐き気
  • 下腹部痛
  • 下痢・便秘
  • 不正出血
  • 血栓症(ごくわずか)
  • など

多くの場合、ピルを飲み続けることでこれらの副作用はおさまることが多いでしょう。

副作用が強い場合は?

先程あげたような副作用が強い、または続く場合、ピルの種類を変えることでおさまることがあります。

副作用がひどい場合は医師に相談し、ピルの種類を変更できないかきいてみましょう。

5.低用量 ピルの購入方法や価格は?

低用量ピルは病院で処方してもらえるのでしょうか?

また、価格はどのくらいでしょうか?

低用量ピルの購入方法は?

低用量ピルは、婦人科や産婦人科で処方してもらえます。

インターネットでも購入可能ですが、海外から個人輸入する形になります。

配合されている成分が違っているケースがあったり、何か問題があっても何の保証もありません。

低用量ピルは、必ず病院で処方してもらいましょう。

低用量ピルの価格は?

低用量ピルは、病院によって価格が違ってきます。

21日(28日)分を1シートとして処方します。

大体1シート2000~3000円くらいかかります。

事前に病院に問い合わせ、価格を聞いてからの方が安心です。

近所の産婦人科の病院を
探す・口コミを見る