アフターピル(緊急避妊薬)とは?飲むタイミング・効果・購入方法・価格

1. アフターピル(緊急避妊薬)とは?

ピルと聞くと、「100%避妊が可能」「日常的に服用しないと効果がない避妊薬」というイメージがあるかも知れません。

しかし、アフターピルは飲み方や効果が少し違います。

アフターピルは別名「緊急避妊薬」とも呼ばれ、日常的に飲む避妊薬ではありません。

避妊に失敗してしまった時などに服用する避妊薬です。

日常的に服用するピルとアフターピルとの違いは何なのでしょうか?

今回は、アフターピルを飲むタイミングや購入の方法、価格などについてまとめました。

2. 妊娠のしくみと安全日・危険日

アフターピルの話に入る前に、妊娠のしくみについて詳しくみていきましょう。

妊娠の過程と女性ホルモン

まずは妊娠するまでの過程と、女性ホルモンのはたらきについてお話します。

妊娠の過程

排卵とは、成熟した卵胞から卵子が飛び出し、卵管に飛び出すことを言います。

排卵された卵子は、卵管をただよいながら精子の到着を待ちます。

一方、膣内に射精された精子は、子宮頸管から子宮へとたどり着き、卵管まで到達します。

卵管で出会った精子と卵子は、タイミングがよければ約80%の確率で受精します。

受精卵は細胞分裂をくり返しながら、子宮内膜を目指します。

無事に子宮内膜にたどり着いた受精卵は、約25%の確率で着床し妊娠が成立するのです。

妊娠に関係するホルモンは2つある

妊娠に関係するホルモン(女性ホルモン)は、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つがあります。

エストロゲンは、月経開始3日後くらいから排卵するまでの期間に多く分泌されます。

一方、プロゲステロンは排卵後から月経開始までの間、多く分泌されるホルモンです。

プロゲステロンは、受精卵が着床しやすいよう、子宮内膜を維持するはたらきがあります。

2つの女性ホルモンが変化するタイミング

2つの女性ホルモンの分泌量は、排卵をはさんで劇的に変化します。

排卵するまでは、卵子や子宮内膜を成熟させる作用のあるエストロゲンが多く分泌されます。

排卵後は、妊娠を維持する作用のあるプロゲステロンが多く分泌されるようになります。

プロゲステロンは体温を若干上昇させる作用があります。

健康な女性の基礎体温が、低温期と高温期に分かれるのは女性ホルモンの影響なのです。

「安全日」「危険日」とは?

よく「安全日」「危険日」と言われますが、これは「妊娠しにくい日」「妊娠しやすい日」という意味です。

これは、女性の排卵日を目安にしています。

安全日とは?

安全日とは、一般的に月経前の時期をさします。

厳密にいうと、排卵後から2~3日経ったあとから月経が開始するまでの間になります。

卵子の寿命は大変短く、排卵から24時間後くらいと言われているからです。

危険日とは?

危険日は、排卵日のことと勘違いされることがあります。

しかし、精子の寿命は卵子より長く、2~3日、中には1週間程生きていたケースも報告されています。

このため、「危険日は安全日以外の時期」とも言えるでしょう。

排卵日を特定するのは困難

「基礎体温の最低体温日が排卵日」「月経が始まってから大体2週間後くらいが排卵日」と思っている人も多いものです。

しかし、排卵するタイミングは個人差が大きく、必ずしも基礎体温の最低体温日が排卵日とは限りません。

また、月経開始から20日くらいが排卵日にあたる人もいます。

さらに、生理不順の人は排卵日を特定しにくいものです。

基礎体温を排卵検査薬を併用することで、はじめて大まかな排卵日の目安が分かる程度なのです。

「今日は安全日だから避妊をしなくても大丈夫」という考えは、非常に危険と言えます。

3. アフターピルとは?飲むタイミングは?

アフターピルとはどのような避妊薬なのでしょうか?

また、飲むタイミングはいつがベストなのでしょうか?

アフターピルとは?

アフターピルとは、日常的に服用するピル(低用量ピル)とは違い、性交渉のあとに服用することで妊娠を防ぐピルです。

アフターピルを服用するケースは、以下のような場合です。

  • 性交渉時に避妊に失敗してしまった
  • 避妊そのものをしていなく、妊娠を望んでいない
  • 性犯罪にあってしまった

アフターピルのメカニズムは?

アフターピルを服用すると、人工的にプロゲステロンを作り出し、子宮に到達します。

これにより、子宮はプロゲステロンが分泌された状態になります。

アフターピルを飲み終えた後は、プロゲステロンが人工的になくなるため、ホルモンバランスが乱れて生理がはじまります。

強制的に生理を起こさせることで、妊娠が成立しなくなるのです。

アフターピルは、このメカニズムを利用した避妊薬です。

アフターピルに副作用はある?

アフターピルは、プロゲステロンを強制的に分泌させるため、副作用がでることがあります。

また、アフターピルは中用量ピルに分類される避妊薬です。

低用量ピルよりも配合されている女性ホルモンの量が多いため、副作用がでる確率が高くなります。

主な副作用は以下の通りです。

  • 吐き気
  • 倦怠感
  • 胸の張り
  • 下腹部痛、頭痛

また、喫煙者がアフターピルを服用した場合、わずかながら血栓症のリスクが上がることが分かっています。

アフターピルを服用するタイミングは?

アフターピルは、性交渉の後服用するのが早ければ早いほど効果が高くなります。

まず、性交渉の後、72時間以内に1回目の服用をします。

1回目の服用の後、12時間以内に2回目の服用をします。

1回目の服用が効果を左右するため、できるだけ早めに服用するようにしましょう。

4. アフターピルの効果は?

アフターピルは、服用すれば100%避妊が可能なのでしょうか?

アフターピルのききめはどれくらい?

「アフターピルを服用すると、効果は100%ある」と誤解されがちですが、実は大きく違います。

先程も述べたように、性交渉の後早く飲めば飲むほど、アフターピルの効果は高くなります。

24時間以内であれば、95%の確率で避妊が可能です。

その後は徐々に下がり続け、48時間を過ぎると85%ほどに、48~72時間までになると75%ほどに落ち込むと言われています。

アフターピルの効果を確実にするためにも、できるだけ早く服用するようにしましょう。

避妊に成功した目安はある?

アフターピルを全て服用したあと、3日以内に出血があれば避妊は成功です。

この出血は「消退出血」と呼ばれ、生理よりは出血量が少ないですが、子宮内膜が剥がれたことによる出血なので生理と同じです。

もし出血がみられない場合や、出血があっても不安な場合は、必ず婦人科を受診するようにしましょう。

アフターピルは最後の手段に

アフターピルは、ホルモンバランスを強制的に変える避妊薬です。

からだへの負担も大きく、決して常用するべき薬ではありません。

アフターピルは最後の手段と考え、普段から避妊をしっかりしたり、低用量ピルを利用するようにしましょう。

5. アフターピルの購入方法や価格は?

アフターピルはどこで購入できるのでしょうか?

また、価格はどのくらいなのでしょうか?

アフターピルはどこで購入できる?

アフターピルは、産婦人科や婦人科で処方してもらうことができます。

アフターピルは誰でも処方できる?

以前は、「性被害にあった」「身体的な理由などから妊娠・出産を望まない場合」のみに限り処方されていました。

しかし法改正により、現在は「避妊具が外れてしまった」「避妊具が破損してしまった」など避妊に失敗してしまったケースでも処方が可能になりました。

ネットでもアフターピルを購入できる?

ネットショップを利用すると、アフターピルを購入することができます。

しかし、海外から個人輸入する形で購入するため、薬の説明が全て英語で書かれており大変不便です。

また、もし重大な副作用があった場合、何の保証もありません。

ネットでアフターピルを購入するのは避けたほうが賢明です。

アフターピルの価格は?

アフターピルは保険が適用されません。

このため、医療機関によって価格が違ってきます。

多くの場合3万円あれば足りますが、できるだけ安くて安心な医療機関もあります。

いざという時のために、信頼のおける医療機関のアフターピルの価格を調べておくことが大切です。

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