赤ちゃんの水ぼうそう(水痘)とは?原因・症状・治療・ケア・体験談

1. 水ぼうそう(水痘)ってどんな病気?

かゆみを伴った発疹ができる病気

水ぼうそう(水痘)とは、かゆみをともなった小さな赤い発疹や水ぶくれが全身にできる病気です。

赤ちゃんや幼児がかかりやすい上に、感染力がはしかのように強いため、保育園や幼稚園で流行しやすい病気です。

症状は比較的軽い

水ぼうそうは、子どもがかかる病気として知られていますが、免疫を持たないと大人でもかかることがあります。

感染力は強いですが、小さい子どもがかかると、症状は軽く済むことが多いです。

かゆみのため不機嫌になったり眠れなかったりと、発疹そのものに悩むことが多い病気です。

感染者数は近年減少

日本では子どもを中心に年間数十万人が水ぼうそうに感染していました。

しかし、2014年から水痘ワクチンが定期接種となり、2015年から感染者数は大きく減少しています。

2. 水ぼうそうの原因

原因ウイルス

水ぼうそうは、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因の感染症です。

潜伏期間

潜伏期間は約2~3週間です。

人にうつしやすい期間は、発疹が出る1日前から、発疹が全部かさぶたになる間です。

感染力

感染力が強いので、兄弟姉妹がいると、きょうだい間で感染します。

乳幼児がかかると軽くすみますが、年齢が高くなってからかかると、症状が重くなる傾向にあります。

3. 水ぼうそうの症状

発熱

潜伏期間を経て、軽い発熱があり、同時に発疹が出てきます。

熱は3~4日程で下がることが多いです。

周囲で水ぼうそうの感染がある場合は、発熱をしたら水ぼうそうを疑いましょう。

発疹

顔や体、頭皮に、発疹(赤いブツブツ)が出てきます。

発疹の状態は次のように変わっていきます。

1. 赤いブツブツ

まず最初に赤いブツブツが出てきます。

2. 小さな水疱

発疹の中に水が入ってプクッとし、小さな水疱に変わります。

3. 膿疱

中心に膿を持つ膿疱になります。かゆみが最も強い時期です。。

4. かさぶた

膿疱がしぼんで乾いて、茶色いかさぶたになります。

すべての水ぶくれがかさぶたになると完治したことになります。7~10日かかります。

いろいろな状態の発疹が、同じ時期に見られるのが水ぼうそうの特徴です。

かさぶたが取れたあとに白い斑点が残りますが、数力月で自然に消えるので安心してください。

ただし発疹をかき壊したりすると、細菌による二次感染から、傷あとが残ることもあります。

4. 水ぼうそうの合併症

ごくまれに、ウイルスによる髄膜炎や脳炎を起こすことがあります。

また感染経験がある場合、免疫力が低下したときに「帯状疱疹」が出ることもあります。

帯状疱疹とは

水ぼうそうになったあと、ウイルスがひっそりと神経に潜んでいることがあります。

体調が弱ったとき、ウイルスが活動し始めることで帯状疱疹を発症します。

体の片側に、痛みの強い赤い発疹が帯状に出ることから、帯状疱疹と呼ばれています。

発疹の様子は、水ぼうそうと同じように変化していきます。

発症年齢は10~20代、高齢者によく見られます。

治療には、抗ウイルス薬や解熱鎮痛薬を使用します。

5. 水ぼうそうの治療方法とは?

自然に治る病気なので、通常の発症には特別な治療はありません。

1. 発熱のケア

熱があり、暑がるようなら、水枕などを使用しても大丈夫です。

2. アスピリンを使ってはいけない

水ぼうそうやインフルエンザのとき、解熱薬のアスピリンを飲むとけいれんや嘔吐、意識障害を起こすライ症候群を招く危険性がありますので、安易な使用はやめましょう。

小児用の解熱薬は、子どもに適切な量で処方をする、医師処方の薬が最も安心です。

市販薬を購入する場合は、成分がアセトアミノフェンかどうか必ず確認をしましょう。

3. 抗ウイルス薬

水ぼうそうの感染が疑われる場合、アシクロビルや塩酸バラシクロビルを内服します。

この薬はウイルスの増殖を抑えますが、発症早期(発疹が出始めた2日以内)に飲まないと効果が期待できません。

低月齢や、白血病などで免疫力が低下している子どもの重症化を防ぐために使います。

4. かゆみ止めの薬

かゆみが強いときは、カチリ(フェノール亜鉛華リニメント)という白い軟膏を使います。

軟膏は発疹や水ぶくれを潰さないように、一つ一つ丁寧に塗ります。

硬めの軟膏なので、塗ると白い塊がそのまま肌についている状態となります。

かゆみ止めですが、かゆみがしっかり止まる成分ではありません。

年齢が低い場合は、薬に触らないように注意が必要です。

5. 抗菌薬

かきむしって化膿してしまった場合は、医師に相談をしてください。

症状に応じて、抗菌薬(塗り薬や飲み薬)を使うことがあります。

6. ホームケアのコツは?

1. 発疹のケア

寝ている間などに無意識にかき壊さないように、つめは短く切り、室温はやや低めにしましょう。

乳児はミトンや手袋などをつけることで、かき壊しの予防になります。

2. おふろ

発疹があっても、元気がある場合は、入浴しても大丈夫です。

ただし温まりすぎると血行が良くなりかゆみが増してしまうので、湯船につかるときはぬるま湯にしましょう。

湯船につからなくても、肌を清潔に保つために、シャワーを浴びるだけでも大丈夫です。

体を洗うときは、発疹を強くこすらないように注意が必要です。

泡をしっかり泡立てて、泡で優しく洗ってください。

3. 食事

食事に対する制限はありませんので、食べたいものや普通の食事で大丈夫です。

口の中に発疹ができている場合は、刺激の少ないものや柔らかいものをあげましょう。

4. 登園・登校の目安は

発疹がすべてかさぶたになると登園・登校は可能となりますが、自己判断は避けてください。

必ず医師の診察を受けて、OKが出た場合のみ登園・登校が可能となります。

保育園・学校によっては医師の治癒証明書が必要となる場合があります。

7. 水ぼうそうの予防接種

1歳から接種可能

水ぼうそうは、予防接種で予防できる病気です。

接種時期がきたらきちんと接種をすることが、感染拡大の予防にもつながります。

ワクチンは1才を過ぎると、接種が可能となります。

接種回数は2回で、1回目を接種してから3か月以上の間隔を空けて、2度目を接種します。

水ぼうそう完治後の予防接種について

水ぼうそうは一度かかると免疫ができる病気ですが、念のために完治後に予防接種することもできます。

完治後、2週間以上空ければ接種が可能になります。

ただし、予防接種をする時には、水ぼうそうにかかった後であることを必ず医師に伝え、接種可能かどうかの判断を仰ぎましょう。

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8. 先輩ママの「うちの子の水ぼうそう(水痘)体験談」

神奈川県・1才9ヵ月の男の子・純子ママより

1才3ヵ月で水ばうそうの予防接種をしていましたが、1才7ヵ月のとき赤い水疱がおなかにでき、半日で全身に広がりました。

きっと水ばうそうだろうなと思いつつ小児科へ。

塗り薬を処方されました。

かゆみは多少あるようでしたが、熱はなく、水疱もポツポツ程度でした。

毎日何度もシャワーして、水疱に薬をつけ、3日で治りました。

保育園へも4日目に通えるようになり、予防接種をしておいてよかったと思います。

引用元:予防接種の効果で発熱もなく、水疱も少なく済みました

埼玉県・1才の男の子・かっくんママより

9ヵ月のとき、顔、頭皮、体中にブツブツができて、熱も39度が3日間続きました。

水ぼうそうと診断され塗り薬と飲み薬をもらってつけていましたが、白い塗り薬がたりなくなるほどのブツブツです。

とてもかゆいようで、すぐにかきむしろうとするのですが、「水疱をかき壊すとあとが残る」と言われたので、ずっと手を押さえていました。

かゆがって泣いているときは、とても切なくなりました。

熱も下がらないので、保冷剤を交換しながら、パパと交代で一晩中付き添っていました。

ブツブツが全てかさぶたになったときは、本当に安心しました。

引用元:水疱をかき壊さないようパパママ交代で看病しました

参考:病院で処方される薬