双角子宮ってどんな状態?腹腔鏡下手術の内容・入院期間は?

1. 双角子宮とは?

双角子宮とは、先天性の子宮形態異常の形状の1つを指しています。

正常な子宮とは?

そもそも正常な子宮の形状とは外側が洋梨が潰れたような形をしており、左右に卵管が付いています。

そして子宮の内側は逆三角形をしており、中は1つの空洞になっています。

双角子宮の形状は?

一方の双角子宮の形状は、外側から見ると正常な子宮とほぼ変わらないことが多いようです。

しかし子宮の内側や子宮口が独特で、双角子宮にも大きく分けて2つの形があるといわれています。

双頸双角子宮

1つの子宮の中に2つの子宮内腔があり、子宮口も2つあります。

単頸双角子宮

子宮内部がハート形になっていますが、子宮口は1つだけです。

2. 双角子宮の原因と症状

双角子宮の原因は先天的なものとなっています。

つまり、普段の食生活や健康状態に影響されて変形してしまったわけではなく、生まれつき子宮の形が双角子宮なのです。

子宮は胎児期に形成される

そもそも子宮というものは、母親のお腹の中にいる胎児期に形成されます。

子宮は、左右にあるミューラー管という物体が発育して1つに融合して作られます。

その融合の過程で、なんらかしらの原因により形成がうまく行かずに双角子宮となってしまうと考えられています。

双角子宮の症状

双角子宮は、基本的に症状はないことがほとんどです。

しかし形状などにも個人差があるため、場合によっては下記のような症状が見られることがあります。

生理時の下腹部痛

双角子宮の方で子宮が膣に通じにくくなっている方の場合、月経血が子宮内に貯まりやすくなります。

その結果、下腹部に痛みや張りなどを伴うことがあります。

流産や早産

双角子宮はその形状が原因となって着床がしっかりと行なえないことがあります。

特に子宮の分かれてしまっている部分などに受精卵が着床してしまうと、流産しやすくなります。

その結果、正常な子宮の方よりも流産や早産の確率が高くなっています。

ただし着床する場所にもよるので、全ての双角子宮の方が流産するとはいえません。

出産時の胎児の回旋異常

出産のタイミングで中隔子宮の子宮の形状が原因となり、胎児の旋回異常が起こる可能性があります。

また双頸双角子宮の方の場合、同時に2つの子宮口が開いてしまうことがあります。

その結果、赤ちゃんがでてくる方の子宮口が十分に開き切らないという可能性もでてきます。

そのため帝王切開など、出産中に分娩方法が変わる可能性などもあります。

3. 双角子宮の検査と治療

双角子宮の検査内容

双角子宮の検査には、おもに下記の3つの方法が用いられます。

  • 超音波検査
  • 子宮造影検査
  • 子宮鏡検査

それでは、1つずつ詳しく説明していきます。

超音波検査

超音波(エコー)を利用して、子宮の形をモニターにて確認する検査です。

他の2つの検査に比べて子宮内部の形の詳細がはっきりと分かりにくく、子宮の外観を調べるためにおもに利用されます。

子宮造影検査

子宮の内部に造影剤を注入して、造影剤の広がりをレントゲン写真にて観測していく検査です。

造影剤が子宮内部の形に広がっていくため、双角子宮が発見しやすい検査です。

子宮鏡検査

膣から内視鏡を挿入して、子宮内部をモニターにて確認する検査です。

内視鏡の画像により子宮の状態がそのまま写し出されるため、一番詳細な状態がわかる検査です。

双角子宮の治療法

双角子宮の治療法についてですが、基本的に双角子宮を含む子宮形態異常の治療では投薬治療がありません。

そのため、手術での治療となります。

しかし、たとえ双角子宮であっても問題なく生活を送ることは可能ですので、人によっては治療を行なわない場合もあります。

双角子宮で治療が必要な方

双角子宮の中でも、治療が必要になるのは下記の方です。

  • 妊娠希望で、不妊の原因が双角子宮以外に考えられないような方
  • 双角子宮が原因で、普段の生活や出産に支障をきたす方

双角子宮の手術法

双角子宮の治療でおもに用いられる手術法は腹腔鏡下手術です。

腹腔鏡下手術とはお腹に小さな穴を開け、そこから腹腔鏡や医療器具を挿入し双角子宮を治療する方法です。

昔は開腹手術にて行なわれていましたが、現在ではより傷跡が少なく回復も早い腹腔鏡下手術が用いられています。

腹腔鏡下手術の流れ

腹腔鏡下手術は、手術を受ける病院などによっても流れに多少の違いがありますが、ここでは大まかな流れを説明します。

  1. まずは、担当医師から手術の説明を受けて、手術日の予約をします。
  2. 手術日までに血液、心電図、胸部レントゲン、麻酔の検査などを受けておきます。
  3. 予約日当日に手術を行ないます。麻酔は基本的に全身麻酔と硬膜外麻酔を併用します。
  4. 術後は入院となり、経過に問題がなければ退院となります。
  5. 退院後2週間は経過観測のため、通院が必要になります。

4. 双角子宮の入院期間は?

双角子宮の入院期間は、術後の経過によっても日数がかわります。

特に問題がなければ3日〜1週間程度で退院が可能です。

しかし、その後も1〜2週間程度の通院が必要となります。

激しい運動などは、手術から1ヶ月程度は控えることになります。

5. 双角子宮は必ず治療が必要?

双角子宮と診断された場合でも、自然妊娠が絶対にできないわけではありません。

しかし、妊娠を望んでいるのにもかかわらず不妊で悩んでおり、不妊原因が双角子宮にある場合には治療が必要です。

まずは医師やパートナーと相談し、無理のない治療方針を決めていくことが大切です。

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