子宮形態異常とは?妊娠への影響は?原因・症状・治療法

1. 子宮形態異常とは?

女性の不妊原因の1つに、子宮形態異常があります。

子宮形態異常とは、生まれつき子宮の形が本来の形と違っている先天性の異常のことです。

「異常」と聞くと心配になる方も多いかもしれませんが、全体の5%の女性に見られる異常で決して珍しい異常ではありません。

正常な子宮の形とは?

そもそも、正常な子宮の形というのはどのようなものなのでしょうか?

正常な子宮は、外側から見ると洋梨が潰れたような形をしており、両側に卵管が付いています。

そして、子宮の内側は逆三角形型の1つの空洞になっています。

しかし子宮形態異常の場合には、正常な子宮とは少し違った形をしています。

子宮形態異常の種類

子宮形態異常には何種類かの形の特徴があります。

その中でも代表的な子宮形態異常の形について説明します。

重複子宮

本来1つであるはずの子宮が2つに分かれており、子宮口や膣も2つに分かれている形。

双頸双角子

1つの子宮の中に2つの内腔があり、子宮口も2つに分かれている形。

単頸双角子宮

1つの子宮の中の内側がハート形にくびれている形。

中隔子宮

子宮の外側は正常でも、内腔の真ん中などに仕切りの壁がある形。

弓状子宮

子宮内の逆三角形部分の上の辺(子宮底部)がややくぼんでいる形。

単角子宮

子宮の片側が欠損していたり、正常な子宮の半分しかない形。

子宮の形は人によっても違いがある

代表的な子宮形態異常の形を紹介してみましたが、この他にも異常とみられる形は存在します。

しかし子宮には人の顔と同じように、ひとそれぞれに大きさや形に違いがあります。

必ずしも女性全員が同じ子宮の大きさ、同じ形であることはありません。

2. 子宮形態異常の原因

子宮形態異常のおもな原因は、先天性のものがほとんどです。

先天性の子宮形態異常ということは、生まれたときから子宮が独特な形をしているということになります。

胎児の段階で形成される子宮

実は子宮が形成されるのは、母親のお腹にいる胎児の段階です。

胎生8週頃には、子宮の元となるミューラー管というものが子宮を形成し始めます。

この形成の段階では子宮は元々2つに分かれており、最終的に1つに融合します。

しかし、この段階で形成がうまくいかない結果、子宮形態異常となってしまうのです。

なぜ子宮の形成がうまくいかなかったのか?

子宮形態異常が胎児の時に起こっていたすれば、胎児期になんらかの原因があったのかもしれません。

しかし、胎児期になぜミューラー管の融合がうまくいかないことがあるのか、はっきりした原因は分かっていません。

3. 子宮形態異常の症状

子宮形態異常の症状を「月経期以外の症状」「月経期の症状」から見ていきましょう。

月経期以外の症状

子宮形態異常は基本的に先天性のものなので、常時痛みを伴うようなことはほとんどありません。

そのため、普段の生活の中で子宮形態異常に気がつく女性はほとんどいないようです。

しかし子宮が独特の形をしているため、着床など妊娠の成立を妨げている可能性があります。

結果として不妊症の原因などになり、検査をして子宮形態異常と発覚することが多いようです。

月経期の症状

子宮形態異常の形によっても症状は異なります。

おもに膣に通じていない(または通じにくい)形をしていると、月経痛などの症状として現れることが多いようです。

これは、月経血が膣を通じてうまく外に排出されず、子宮内に貯留してしまい起こるとされています。

4. 子宮形態異常の検査

普段の生活の中で、症状だけで子宮形態異常を見つけることは困難です。

子宮形態異常を発券するためには以下の検査方法が用いられます。

  • 超音波検査やMRI検査
  • 子宮卵管造影法
  • 子宮鏡検査

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

超音波検査やMRI検査

子宮の外観の形を調べるために用いられる検査です。

子宮のおおよその外観の形を調べることはできますが、詳細な内部までのことは分かりません。

子宮卵管造影法

子宮の中に造影剤を流し込み、造影剤が子宮内に広がっていく様子をレントゲン写真で確認する方法です。

この方法によって子宮内部の形を確認することができ、軽度の癒着などであれば解消することが可能です。

子宮鏡検査

子宮卵管造影法以上に、詳細な子宮内の状態を確認するために行なわれるのが子宮鏡検査です。

細いファイバースコープを利用して、子宮の内腔を確認していく検査です。

超音波やMRI、子宮卵管造影法よりも詳細な状態を確認することができます。

5. 子宮形態異常の治療

検査の結果、子宮形態異常と診断された場合にはどのような治療法を行なっていくのでしょうか?

子宮の形によっては治療不要な場合もある

子宮形態異常と診断された場合でも、子宮の形によっては正常に自然妊娠から出産まで可能な場合もあります。

そのため、意思の判断によっては、治療を行なわなくて済むこともあるようです。

子宮形態異常で治療が必要となる場合

子宮形態異常でも特に問題がないようであれば、経過観測となることがほとんどです。

しかし下記のような状態の場合には、医師の診断のもと治療を行なっていきます。

  • 不妊の原因が子宮形態異常しか見当たらない場合
  • 子宮形態異常があり、流産や早産を繰り返す場合
  • 下腹部の強い痛みなどの原因が子宮形態異常にある場合

子宮の形で変わる治療法

全ての子宮形態異常に共通しているの、が投薬治療がないということです。

そのため、全ての子宮形態異常の治療法は手術による治療となります。

そして子宮の形によって、それぞれの治療の選択方法も変わります。

重複子宮の場合

重複子宮の場合には、基本的に手術の必要はありません。

しかし、重複子宮が不妊の原因となっている場合には、どちらか状態のよいほうの子宮を利用し体外受精を行ないます。

双角子宮

子宮が2つに分かれていることにより、流産の原因となることが多い形です。

そのため開腹して子宮を形成する手術が行なわれます。

双角子宮だと全く妊娠の可能性がないわけではないので、そのまま経過観測となることもあります。

中隔子宮

妊娠が成立しても子宮の中が2つに仕切られているため、早期流産や早産を引き起こしやすい形とされています。

そのため開腹して子宮を形成する手術が行なわれます。

弓状子宮

子宮内部の上辺が弓なりにくぼんでいる状態で、流産や早産の原因になることはありません。

そのため、子宮自体の形成手術を行なうことはほとんどありません。

よって、他に不妊の原因が見つからない場合には、体外受精や人工授精へのステップアップとなります。

単角子宮

子宮が片側だけしかないような状態で、手術での治療で改善することはできません。

そのため弓状子宮と同じく、子宮自体の形成手術を行なうことはほとんどありません。

よって、他に不妊の原因が見つからない場合には、体外受精や人工授精へのステップアップとなります。

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6. 子宮形態異常でも妊娠できる?

子宮形態異常と診断されてしまうと「異常」という名称のせいで、不安になる方も多いと思います。

しかし、子宮の形が通常の形とは違っても、正常に機能していれば特に問題はありません。

そのため、子宮形態異常の方で自然妊娠や出産を経験した方はたくさんいます。

心配な方は早めの診断を

子宮形態異常と一言でいっても、子宮の状態は人それぞれに違います。

子宮の形によっては自然妊娠できる方もいますし治療が必要になる方もいます。

そのため、絶対に妊娠できないわけではありませんし、妊娠を妨げている可能性も0ではありません。

まずは自分の状態を把握することが大切ですので、不安な方は早めに医師の診療を受けることをおすすめします。

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