子宮内膜症・子宮筋腫・子宮内膜ポリープの違いは?

1. 子宮内に発症するさまざまな病気

女性側の不妊の原因の中でも多くを占めているのが、子宮に発症する疾患です。

しかし子宮内の疾患にもさまざまな種類があり、原因も治療法も変わってきます。

そこで、子宮内に発症する代表的な疾患3つの違いについて説明していきます。

2. 子宮内に起こる疾患の種類

子宮内に起こる疾患で、代表的なものが以下の3つです。

  • 子宮内膜症
  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜ポリープ

それでは、1つずつ詳しく見てきましょう。

子宮内膜症とは

子宮内膜とは、本来子宮内にしかないはずの子宮内膜が子宮外や卵巣などにできてしまう病気です。

子宮内膜症になると子宮外のさまざまな場所に子宮内膜が発生し、場合によっては腹壁や膀胱などにも発症します。

子宮筋腫とは

子宮筋腫とは、子宮の壁である平滑筋という筋肉の細胞が異常に増殖してしまう病気です。

子宮内のあらゆる方向に筋腫が増殖して伸びていきます

結果として大きくなった筋腫は受精卵の着床を妨げ、妊娠の成立を邪魔している可能性があります。

子宮内膜ポリープとは

子宮内膜ポリープとは、子宮内の粘膜から発生したイボがキノコ状に増殖してしまう病気です。

こちらも子宮内筋腫と同じように、ポリープが大きくなることにより妊娠の成立を邪魔してしまう可能性があります。

ポリープによってできた凸凹が、受精卵の着床する場所を狭めてしまうことがあるのです。

3. それぞれの原因や症状は?

それでは、3つの疾患のそれぞれの原因や症状について説明していきます。

子宮内膜症

子宮内膜症の原因

子宮内膜症の原因は、本来できるはずのない場所に子宮内膜が発生してしまうことです。

しかしなぜ子宮内膜症が発症してしまうのか、現在のところはっきりとした理由は分かっていません。

現在では出産の高齢化や、初潮の低年齢化、閉経の高齢化なども原因ではないかと考えられています。

子宮内膜症の症状

子宮内膜症の症状で多いものが、強い生理痛の痛みです。

その他にも、生理不順や経血量の増加なども症状として現れる場合があります。

しかし中には全く症状のない方もいるので、不妊検査の段階で発覚することもあるようです。

子宮筋腫

子宮筋腫の原因

子宮筋腫の原因に関してもその原因は、はっきりとは分かっていません。

しかし、子宮筋腫の成長には、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌が大きく関係しているといわれています。

子宮筋腫の症状

子宮筋腫の症状も、筋腫のある全ての方に必ず症状がでるというわけではありません。

筋腫のできる箇所や大きさなどによっても、それぞれ症状が変わります。

現れやすい症状としては、生理痛の痛み、生理時の出血量の増加、ひどい場合には貧血などもあるようです。

子宮内膜ポリープ

子宮内膜ポリープの原因

子宮内膜ポリープは、女子ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンに対する反応で発生します。

子宮内膜の基底層が局部的に感度が強くなり、女性ホルモンに過剰に反応することで起こるのです。

しかし、なぜ局部的に過剰反応が起こるのかなどの原因については、はっきりとしたものは現在のところわかっていません。

子宮内膜ポリープの症状

子宮内膜ポリープに関しては、まったく症状が現れないという方がほとんどのようです。

そのため、不妊検査などで発覚することも多いようです。

しかし、ポリープの大きさや場所によっては、不正出血が起こったり強い月経痛が起こったりする場合もあります。

4. それぞれの治療法は?

同じ子宮の病気でも、それぞれに原因の違う3種類の疾患にはどのような治療法があるのでしょうか?

それぞれ3つの疾患の治療法を詳しく見ていきましょう。

子宮内膜症の場合

子宮内膜症の場合には、大きく分けて2つの治療法が行なわれます。

薬物療法

症状が比較的軽度の場合には、女性ホルモンの分泌を強制的にストップさせ、子宮内膜の増殖を止める治療が行なわれます。

  • 擬似的に閉経状態を作り出す偽閉経療法
  • 擬似的に妊娠状態を作り出す偽妊娠療法

このどちらかの方法を用いて、生理周期を一旦ストップさせ、子宮内膜症の症状を止めます。

手術療法

投薬両方の場合、症状の悪化を一旦防ぐことは可能ですが、根本的に疾患を治すことはできません。

そのため、症状のある患部の癒着や病巣の摘出を行なう場合には、手術が行なわれます。

手術の方法には、以下の2種類の方法が用いられます。

  • 癒着や比較的病巣が小さい場合などに行なわれる腹腔鏡手術
  • 病巣が大きい場合や、臓器摘出の場合に行なわれる開腹手術

子宮筋腫の場合

子宮筋腫の場合には、大きく分けて2つの治療法が行なわれます。

薬物療法

子宮筋腫が、比較的軽度の場合に行なわれる治療法です。

投薬治療法では、痛みを取り除いたり筋腫の成長を止めたりすることができます。

子宮筋腫における投薬療法には、以下の2つが用いられます。

  • 痛みを抑えるための鎮痛剤投与
  • 生理周期を止めて症状を抑える偽閉経療法

しかし、子宮筋腫に対する根本的な治療法ではないため、投薬を止めると再発する可能性があります。

手術療法

子宮筋腫の根本的な治療を行なう場合には、手術の必要があります。

子宮筋腫で行なわれる手術法は、以下の3つの方法があります。

  • 腹部に小さな穴をあけて筋腫を摘出する腹腔鏡手術
  • 子宮全摘出などの場合に用いられる開腹手術
  • 開腹せずに膣からのアプローチで患部や子宮を摘出する膣式手術

子宮内膜ポリープの場合

子宮内ポリープの場合には手術によって、ポリープを摘出する治療が行なわれます。

内膜掻爬術(ないまくそうはじゅつ)

胎盤鉗子やキューレットなどの医療器具を用いて内膜を掻き出す手術です。

子宮鏡下手術

ポリープが大きくなっている場合に用いられる方法です。

子宮口から内視鏡を入れて、モニターにて観察しながら子宮内膜ポリープを電気メスで焼き切る方法です。

なかには治療を行なわない場合も

それぞれ3つの疾患の治療法をご紹介しましたが、症状が軽度の場合などは治療を行なわずに経過観測となる場合もあります。

しかし妊娠を希望している場合などには、医師と相談の上治療を進めていくことも可能です。

5. 3つの疾患の違いはなに?

子宮内膜症・子宮筋腫・子宮内膜ポリープの3つの疾患は、ほとんどの場合すぐに命の危険があるものではありません。

しかし、一度できてしまうと、妊娠を成立させるための着床を邪魔しまい不妊症の原因になってしまうということです。

そして、3つの疾患の決定的な違いは、妊娠の成立を邪魔している物質の違いです。

6. 子宮の病気でも妊娠はできるの?

子宮内膜症・子宮筋腫・子宮内膜ポリープは、一度診断されると不安になる方も多いかと思います。

しかし子宮などが全摘出などにならない限り、しっかりと治療を行なえば妊娠の可能性は十分にあります。

妊娠を希望するのであれば、疾患をそのまま放置せずに早めに治療を行なっていくことが大切です。

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