無精液症とは?子作りへの影響は?原因・症状・治療法

1. 無精液症はこんな病気

射精した感覚はあっても、射精後に精液がまったく出ない症状です。

射精後に膀胱側に精液が流れ込む逆行性射精や、糖尿病や薬、神経の機能障害など原因はさまざまです。

子どもはできるの?

無精液症となる原因はさまざまあります。

まずは原因を追求して、治療や対処をおこなうことにより、子どもができる確率は高まります。

2. 無精液症の原因

無精液症になる原因は以下があります。

逆行性射精

射精する際に、精液が膀胱側に逆流しないように、前立腺が膨張して膀胱側の尿道を閉じます。

射精後におしっこが出にくいのも、このためであり正常な反応です。

しかし、膀胱側の尿道を完全に閉じられず、精液が膀胱側に流れ込んでしまう症状です。

神経の機能障害

脊髄損傷や糖尿病、高血圧や脂質異常症が原因によるものです。

神経に機能障害が出ると、先に書いた逆行性射精を引き起こしやすくなります。

前立腺肥大症の薬を服用している場合、同様に逆行性射精を引き起こしやすくなります。

また、薬物乱用によって、無精液症を引き起こすことがあります。

3. 無精液症とほかの男性不妊症状との違い

精液が出ないから無精液症と断定することはできません。

ほかの男性不妊の症状が原因で、無精液症に似た症状になっていることもあります。

無精液症以外に考えられる、代表的な男性不妊の症状を2つ説明していきます。

1. 閉塞性無精子症

先天的に精子が通る精管が欠損している、病気などが原因で精管が詰まっている場合です。

精管が欠損している場合、当然ながら精子が出ません。

逆行性射精のように膀胱側に精子が流れ込むこともありません。

病気が原因であれば、治療することで精液に精子が出る可能性は高まります。

2. 乏精子症

精液の中に精子の数が極端に少ない、またはゼロの症状です。

無精子症と呼ぶこともあります。

精巣で精子を作る機能に問題があり、造精機能障害と呼ぶこともあります。

造精機能障害の1つとして、乏精子症や無精子症があります。

閉塞性無精子症ではない場合、精子の有無に関係なく精液は出ます。

無精液症と無精子症の違いは?

精液とは精子と精漿(せいしょう)の2つの液体が混ざったものを指します。

無精液症は、精液そのものが射精されない症状です。

無精子症は、射精はされるものの、精液の中にある精子が少ない状態です。

しかし、無精液症と無精子症となる原因は複数あるため、厳密に2つの症状を区別するのは困難です。

無精液症と併発することはあるの?

前の章で説明した原因がある場合、併発することが考えられます。

原因を特定するためにも、専門医で詳しく検査が必要となります。

4. 無精液症の診断

無精液症は以下の方法で診断します。

精液検査

精液が出るかを含め、精子の数も確認します。

精液が出ない場合、閉塞性無精子症や逆行性射精などを疑います。

血液検査

精子の形成に重要な、男性ホルモンなどの数値を確認します。

血液検査の結果、数値に異常がある場合、遺伝子や染色体異常による、精子の欠陥を疑います。

あわせて糖尿病などの生活習慣病が原因で、無精液症を引き起こしている可能性も疑います。

問診

前立腺肥大や糖尿病などの生活習慣病の確認を行います。

あわせて服用している薬も確認します。

触診

睾丸を触って、精巣の形状に問題がないか、腫れていないかを確認します。

5. 無精液症の治療法

無精液症になる原因や症状により、治療法は異なります。

薬物療法

一例として逆行性射精が原因の場合、膀胱側の尿道を閉じる薬を服用します。

三環系抗うつ薬、交感神経刺激薬などがあります。

病気や症状により、服用される薬が異なります。

手術

精管の欠損で精子が出ない場合、精巣から直接精子を取り出す手術をします。

精子の量が少ない乏精子症や、精子の質や運動能力が悪い場合にも、同様に手術により精子を取り出します。

TESEやMESAと呼ばれる、精巣精子回収術をおこないます。

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