精子無力症とは?子作りへの影響は?原因・症状・治療法

1. 精子無力症はこんな病気

精子の運動能力が低く、卵子にたどり着けない症状です。

とくに精子がまっすぐ進む能力が必要となります。

子どもはできるの?

精子無力症だけでなく精子の数にも影響します。

詳しく検査を行い、症状に合わせた治療を行うことで、子どもができる確率を高めることができます。

2. 精子無力症の原因

受精するまでの流れ

子宮内の奥はY字の道にわかれ、卵管と呼ばれる道が10センチほどあります。

精子はこの卵管を通り、その奥にある卵子にたどり着かないといけません。

実際に卵子にたどり着ける精子は、数百個以下といわれています。

そのため、精子の運動能力が必要とされ、とくに卵管をまっすぐ進む直進性が必要となります。

精子無力症になってしまうと、卵管をまっすぐ進むことができる、卵子にたどり着くことが難しくなります。

精子の運動量があればいいの?

一概に精子の運動量だけでは決まりません。

妊娠するためには、確率を上げる必要があります。

精子の運動量もたいせつですが、精子の数や質にも影響します。

精子の運動量が高くても、精子の数が少ない乏精子症の場合、妊娠する確率は低くなります。

つまり、精子の運動量と数と質のすべてが重要となります。

精子無力症と乏精子症が併発することは?

精子の数が少ない乏精子症の場合、精子の質が悪い傾向になります。

結果として精子無力症と乏精子症を併発している割合は、高くなります。

そのため、精子の運動量の問題なのか、精子の数の問題なのか、詳しく検査が必要となります。

精子無力症はどうして起きるの?

大きく分けて先天的、後天的の2つにわかれます。

1. 先天的な精子無力症

先天的な原因が大半を占めているといわれています。

精子を作る能力や機能が低下している場合です。

ほかにも遺伝子やホルモンの異常、その他の先天的な病気が影響している場合もあります。

2. 後天的な精子無力症

おたふくかぜにかかり、精巣炎などを引き起こすと、精子を作る能力や機能が低下します。

ほかにもストレスや食生活、飲酒やタバコの生活環境、年齢や体質も大きく影響します。

また、極度な禁欲も精子無力症を引き起こすといわれています。

3. 精子無力症の症状

精子は鞭毛(べんもう)と呼ばれる、しっぽ状を動かして子宮内そして卵管の中を進みます。

しかし、精子無力症により運動能力が低いと、そもそも動きません。

また、まっすぐ進むことができず、長い卵管を通って先にある卵子にたどり着くこともできません。

精子は顕微鏡で見ないと状態がわからないため、自覚症状がありません。

そのため自分自身が精子無力症かを確認するためには、精液検査を行わないといけません。

4. 精子無力症の診断

精子無力症を診断するためには、精液検査を行います。

精子の総運動率が40%以下、全身運動率が32%以下の場合、精子無力症と診断されます。

また、精子の数が少ない乏精子症も併発していることも多く、あわせて検査を行います。

遺伝子やホルモンに問題があると判断された場合、遺伝子検査や血液検査などもおこないます。

5. 精子無力症の治療法

精子無力症の治療には下記の方法があります。

1. 抗酸化療法

ストレスが発生すると、体内に活性酸素と呼ばれる、体をサビさせる物質が増えます。

活性酸素は精子にも大きく影響し、精子の運動量が低下してしまいます。

そこで、コエンザイムQ10やビタミンEなどのビタミン剤を飲むことで、体内の活性酸素を減らします。

ただし、市販されているビタミン剤は、ビタミンの含有量が少ないため、病院で処方されるビタミン剤を服用しましょう。

治療には3ヶ月ほどかかりますが、抗酸化療法を行って、精子の運動量に変化が出るかを確認します。

2. ホルモン療法

男性ホルモンなどが少ない場合、ホルモンを増やして精子の量や質を上げる治療を行います。

おもにクロミフェンと呼ばれるホルモン剤を服用して、精巣内の精子の量や質を上げます。

3. 体質や生活環境の改善

精子の質は、ストレスや食生活、体質、生活環境にも大きく影響します。

上記の治療を行いながら、体質改善することも重要となります。

ストレスを減らし、飲酒やタバコを控える、野菜や果物を多く摂取することも大切です。

また、運動不足と感じたら運動をすることで、体の機能を活性化させることもできます。

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