子宮内膜炎とは?妊娠への影響は?原因・症状、治療の方法は?

1. 子宮内膜炎と子宮内膜炎は違う病気

子宮内膜炎は、しばしば子宮内膜症と混同されがちですが、まったく別の病気です。

子宮内膜炎は、子宮内膜の炎症から起こり、不妊の原因にもなります。

症状が軽い場合が多く、気づかずに放置してしまうと卵管閉塞や子宮や卵管の癒着などを引き起こすことがあります。

また、炎症が進むと激しい腹痛や不正出血、おりもののが多くなるなどの症状がでます。

今回は、子宮内膜炎の原因や症状、治療法などをまとめました。

2. 子宮内膜炎とは?症状は?

子宮内膜炎ってどんな病気?

子宮内膜炎とは、子宮の内側にある子宮内膜が炎症を起こす病気です。

子宮内膜は1月に1回入れ替わる

子宮内膜は、受精卵が着床するために必要な組織です。

妊娠が成立しなかった場合、月経によって子宮内膜ははがれ落ち、きれいな状態になります。

その後、また新しい子宮内膜が作られるというサイクルを繰り返すのです。

よって、炎症が起きることはほとんどないのです。

子宮内に細菌が侵入することでかかる

通常、子宮は細菌が侵入しないよう、膣から分泌される「子宮頸管粘液」によって守られています。

子宮頸管粘液は酸性なので、殺菌作用があるのです。

しかし、何らかの原因で子宮内に細菌が侵入してしまうことがあります。

これにより、子宮内膜が炎症を起こすことがあるのです。

子宮内膜症とは違う病気

子宮内膜症とは、本来子宮の内側にしか増殖しない子宮内膜の組織が、卵管や卵巣などに増殖する疾患です。

細菌が原因である子宮内膜炎とは、まったく違う病気になります。

子宮内膜炎の症状は2種類ある

子宮内膜炎は、症状によって急性子宮内膜炎と慢性子宮内膜炎の2つに分けられます。

急性子宮内膜炎の症状

急性子宮内膜炎は、突発的に発症する子宮内膜炎です。

症状は、発熱や下腹部痛、腰痛、排尿痛、不正出血、おりものの増加などがみられます。

炎症がひどくなったり、放置しておくと卵管や卵巣まで広がっていきます。

慢性子宮内膜炎の症状

慢性子宮内膜炎とは、細菌が子宮内の基底層にまで侵入した場合に発症します。

基底層に侵入した細菌は、月経のたびに再度感染するため慢性化するのです。

急性子宮内膜炎とは違って自覚症状が少なく、月経不順や無月経になることがあります。

子宮内膜炎は不妊の原因になる?

急性子宮内膜炎の場合、症状に気づきやすいため治療も早期で終了します。

また、軽い急性子宮内膜炎の場合は、月経時に細菌が流れて自然治癒することもあります。

一方、慢性子宮内膜炎は不妊の原因になることがわかっています。

子宮内膜から卵管へ炎症が広がることで、卵管のはたらきを弱めるためです。

不妊のリスクを下げるため、妊娠を望んでいる人は、早めに婦人科を受診して治療をしましょう。

マカ・葉酸サプリを超えたピニトール配合の妊活サプリ・ベジママとは?

3. 子宮内膜炎の原因は?

子宮内膜炎の原因は、細菌感染によるものです。

子宮内膜炎を引き起こす細菌は?

子宮内膜炎は、さまざまな細菌によって引き起こされます。

  • 連鎖球菌
  • ブドウ球菌
  • 大腸菌
  • 淋菌
  • 嫌気性菌

感染経路は?

細菌は通常、子宮の入り口から侵入します。

その後、感染が上部に広がり、子宮の内部に到達します。

まれにリンパ節からの感染や血液感染、下行性(腹腔内から卵管を介する)感染も認められます。

どうして子宮内に細菌が侵入するの?

通常の生活では、子宮内に細菌が侵入することはほとんどありません。

また、万が一細菌が侵入しても、月経によって一緒に流されてしまうこともあります。

細菌が侵入する経路は?

子宮内に細菌が侵入する方法は、以下のようなものが挙げられます。

  • 月経時に不潔なタンポンを挿入する
  • タンポンを長時間装着したまま過ごす
  • 性行為で淋病に感染してしまう

流産後や中絶、産後も注意が必要

流産後や中絶後、分娩後は子宮頸管が開いている状態です。

また、ホルモンの影響で子宮頸管粘液の分泌もじゅうぶんではありません。

これにより、細菌が子宮内に侵入しやすくなります。

さらに、産後は子宮内に胎盤などの組織が残ったままじゅうぶんに排出されないと、子宮内膜炎を発症することがあります。

産褥期に起こる子宮内膜炎は「産褥性子宮内膜炎」と呼ばれています。

4. 子宮内膜炎の治療は?

子宮内膜炎の治療は、抗生物質を服用します。

原因となる細菌を特定して治療する

子宮内膜炎の治療は、急性・慢性のどちらも、原因となる細菌を特定します。

血液検査やおりものの検査で原因菌を特定することができます。

細菌が特定されるまでの間は?

細菌の種類が特定されるまでには、時間がかかることがあります。

この間は、効果の範囲が広い抗生物質を服用します。

細菌が特定されると

検査によって原因となる細菌が特定されたあとは、その菌に有効な抗生物質を投与して治療します。

通常、処方された抗生物質を全て服用すると、治療は完了です。

ただし、卵管や卵巣に癒着がある場合は、手術をすることもあります。

流産後や分娩後の場合、子宮収縮薬を併用して、子宮内の内容物を排出させることもあります。

近所の産婦人科の病院を
探す・口コミを見る