赤ちゃんの風疹とは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. 風疹はこんな病気

子どもに多く見られる病気

風疹は春先から初夏にかけて多くみられる病気で、幼児から学童がかかりやすいです。

患者数は、少ない年だと300人、多い年だと15000人になります。

子どもが風疹にかかるのはこわくない

発熱とともに細かな発疹が出てきますが、どちらも3日ほどで自然に治ります。

そのため、赤ちゃんや子どもが風疹になっても、心配の必要はあまりありません。

大人や妊婦が風疹にかかるのはとても危険

風疹の感染は、子どもよりも注意が必要なのは大人です。特に妊婦は注意が必要です。

妊娠20週ごろまでに風疹にかかってしまうと、赤ちゃんが「先天性風疹症候群」という障害を持って生まれることがあるからです。

詳しくは後ほど記載していきます。

2. 風疹の原因とは?

原因ウイルスと感染ルート

風疹は風疹ウイルスが原因です。

潜伏期間は2~3週間と長く、せきやくしゃみによって唾液や鼻水が飛び散る飛沫感染によって感染するウイルスです。

感染力は強くない

風疹ウイルスの感染力自体はそこまで強くはありません。

感染させてしまう期間も、発疹の出る2・3日前から発疹の出たあと5日程度までなので、比較的短期間となっています。

3. 抗体の有無と予防接種

風疹に一度感染すると一生かからない?

一度でも風疹ウイルスに感染すると、基本的には一生風疹に感染することはありません。

ただし、麻疹りんご病などのような似た症状のある病気もあり、結果的に風疹と勘違いしていたということもあるので、注意が必要です。

風疹ウイルスの感染は自覚症状がないことも

風疹ウイルスに感染したからといって、必ず発熱や発疹などの自覚症状が出るとは限りません。

15~30%の人が風疹の自覚症状がないままになってしまう、ということもあります。

「風疹にかかったことがない!」という方でも、自覚症状が出ないままに風疹に対する抗体ができていることもあります。

そのため、風疹の抗体があるかどうかは、血液検査をしてみないとわかりません。

風疹の予防接種

風疹の予防接種は、風疹ウイルスの毒性を弱めた生ワクチンを使用し、注射で1回接種します。

予防接種をすれば風疹の発症率を5%以下に抑えることができ、発症したとしても軽度ですみます。

また、現在の子どもは予防接種の機会が2回設けられており、2回受けると99%発症しなくなります。

4. 風疹の症状とは?

軽い発熱と同時に細かな発疹が出ます。

それらの症状は軽く、別名「3日ばしか」とも呼ばれる通り、3~4日で治ります。

また、耳の後ろや首のリンパ節が腫れてしまい、この症状は1ヶ月程度続くこともあります。

発熱

38度前後の熱が出ますが、出ない人もいます。

熱は1~3日で下がります。

発疹

2~5mmぐらいの薄い赤色の発疹が、顔や首にでてきて、おなかや手足へ広がり、3日ほどで消えます。

発疹の出始めははしかと似ていますが、風疹では発疹同士がくっつくことはありません。

かゆみはあまりないことが多いですが、子どもの肌の状態によっては強いかゆみが出ることもあります。

リンパ節の腫れ

発熱と同時に耳の後ろや首のリンパ節が腫れるのが、風疹の大きな特徴です。

この腫れは長く続くこともありますが、それでも1ヶ月ほどで自然になくなります。

5. 合併症のリスク

まれ(3000~5000人に1人程度)に、血小板減少性紫斑病脳炎髄膜炎、関節炎などの合併症が起こることがあります。

これらの合併症は大人のほうが起こりやすいと言われています。

基本的に風疹にかかって重症化しやすいのは大人ですので、子どもから大人へ感染しないようにすることが重要です。

6. 風疹の治療&ホームケア

特別な治療をしなくても自然に治りますし、なにより風疹ウイルスに効く薬がありませんので、本人が苦しそうでなければ家庭のケアで問題ありません。

ただし、様子が少しでもおかしいと感じたら、できるだけ早く病院へ連れて行きましょう。

発熱のケア

食事と水分補給

熱のある間は消化のよい食事と水分補給を心がけましょう。

熱が上がっている時

顔に赤みが少なかったり、手先が冷たかったりするときは、まだ熱があがっている途中です。

その間は、いやがらない程度に暖かい格好をさせましょう。

熱が上がりきったら

顔が赤くなっていたり、手先が熱かったりするときは、すでに熱があがりきっています。

着ているものを嫌がらない程度に少なくし、解熱を助けてあげましょう。

解熱剤使用はなるべく控える

解熱剤を処方されることが多いですが、熱で苦しんでいる時をのぞき、なるべく使用を避けましょう。

発熱は、からだがウイルスと闘っている証拠なので、むやみに下げると回復が遅くなります。

子どもは元気だが、熱は38.5度以上あるという場合には、解熱剤はできる限り使わないほうが良いでしょう。

様子がおかしければ病院へ

子どもの様子がいつもの発熱とは違う、あまりにぐったりしている、という場合には発熱の程度に関わらず、すぐに病院へ行きましょう。

発疹のケア

発疹に強いかゆみが出てしまい、かきむしるということがないように注意しましょう。

かゆみのやわらげ方

かゆみが出ている場合には、あまり身体を温めすぎないようにしましょう。

あまりにかゆみが強い部位があれば、患部を氷水で冷やすとかゆみが和らぎます。

かゆみ止め薬の使用

病院でかゆみ止めの薬が処方された場合には、薬を塗る前に患部を拭き、清潔な状態を保つようにしましょう。

入浴

体温が38度以下で機嫌が良く、元気があるなら入浴しても大丈夫です。

夏場ならシャワーだけでも良いですが、冬場は少しでも湯船につかったほうが良いでしょう。

ただし発疹にかゆみがあるようなら、ぬるめのシャワーで軽く流す程度でよいでしょう。

また、汗をかいた時もシャワーで洗い流してあげてください。

7. 登園・登校の目安

学校保健法で登園・登校は「発疹が消えてから」と定められています。

症状が軽い場合も、診断を受ける目的で受診してください。

病院を受診するときは、発疹が出ていることを事前に電話やメールで連絡しておきましょう。

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8. 先天性風疹症候群とは?

「先天性風疹症候群」とは、妊娠中に妊婦が初めて風疹に感染してしまい、その結果、赤ちゃんが先天性の心疾患や難聴、白内障などの障害を持って生まれることです。

流産や死産のように生まれることができないこともあります。

赤ちゃんに現れる症状の中でも、心疾患・難聴・白内障を3大症状と呼び、それら以外にも発育遅滞や糖尿病、血小板減少など様々な症状が出てくると言われています。

赤ちゃんを守るために

妊娠前にワクチンの接種を

血液検査で風疹の抗体価が基準よりも低い女性は、妊娠前に風疹のワクチン接種をおすすめします。

抗体価の確認のための血液検査は妊娠初期にも行いますが、この時に抗体価が低くても、すでに妊娠中の場合には風疹のワクチン摂取はできません。

そのため、風疹のワクチン接種は以下の方たちにおすすめします。

  • 出産経験の有無にかかわらず、妊娠を望む女性
  • 風疹の抗体価が低い妊婦のパートナー

2人目以降の妊娠が一番危険

特に、すでに出産をしていて子育て中の子どもがいるけれど、妊娠中であるという女性が一番危険です。

子どもたちが風疹ウィルスを持ち帰ってくる可能性があるので、妊娠する前にワクチン摂取で風疹の抗体価を上げておきましょう。

風疹はほかの病気と区別がつきにくく、「小さいころにかかった」という記憶はあてになりません。

妊娠前の血液検査、そしてワクチン接種がとても大事です。

9. 先輩ママの「うちの子の風疹体験談」

千葉県・1才の女の子・もなママより

8ヵ月のとき、突発疹にかかって全身の発疹が治まってきたなと思ったころです。

違う種類の発疹がおなかや足にブツブツと出てきました。

熱は微熱程度で、普段どおりにしていました。

念のため病院へ行くと風疹との診断でした。

熱が下がってからも、おふろはやめてシャワーに。

発疹が治まるまで外出は控えるように指示されました。

発疹は3~4日で消えました。

1才上のお姉ちやんにうつらないかと心配でしたが、MRの予防接種を受けていた効果か、大丈夫でした。

引用元:突発疹が治ったら風疹にブツブツ続きで大変でした

東京都・2才の男の子・ゆうたママより

5月なのに汗ばむような日、1才3ヵ月の息子をおふろに入れていたら、背中とおなかに赤いボツボツができているのを発見。

あせもかなあと思っていました。

翌朝保育園で検温すると37.5度。

保育士さんに「風疹の子が出たので、受診してください」と言われました。

その足でかかりつけの小児科を受診すると「風疹でしょう」との診断でした。

熱も発疹もひどくなることはなく、2日ぐらいで治りました。

引用元:あせもかと思っていたら風疹、保育園で流行中でした

参考:病院で処方される薬