子宮奇形とは?妊娠できる?原因・症状・治療・手術の有無

1. 子宮奇形とは?

子宮奇形とは、先天性に子宮の形に異常がある場合をいいます。

奇形といっても自覚症状はほとんどなく外から見えないため、妊娠時や不妊治療の超音波検査のときに判明することがほとんどです。

「子宮奇形だと何か問題があるの?」ととても気になるところでしょう。

そこで今回は、子宮奇形について詳しくまとめました。

2. 子宮奇形の種類は?

子宮奇形とは、子宮の形が本来の形とは異なる場合をいいます。

子宮はどんな形をしている?

通常、子宮は洋梨が反対向きになったような形をしています。

しかし、身体がつくられる過程で異なる形になってしまうことがあるのです。

もともと子宮は作られる過程で2つの管状の臓器がひとつになります。

しかし、その融合がうまくいかないと奇形になることがあります。

形状によって、子宮奇形は大きく6種類に分けられます。

子宮奇形の種類は?

重複子宮

子宮が2つあり、膣や子宮口も分かれている状態です。

子宮奇形のうち、8.2~11.1%にみられます。

双角双頚子宮

子宮の中に2つの内腔があり、子宮口も2つある状態です。

双角単頚子宮

子宮がハートの形で、子宮内腔がくびれている状態です。

双角双頚子宮と合わせると、子宮奇形のうち26~37%の割合でみられる、もっとも多い形です。

中隔子宮

子宮の形は通常と変わりませんが、内腔に壁ができている状態です。

子宮奇形のうち、22~35%にみられます。

双角双頚子宮に次いで頻度の高い形です。

弓状子宮

子宮の上の子宮底部が少し窪んでいる状態です。

子宮奇形の15~18%にみられます。

単角子宮

左右のミュラー管が癒合して子宮が形成される過程で、片側が欠損したり、 副角として痕跡だけを残している状態(副角子宮)です。

子宮の大きさが、通常の半分の大きさしかないこともあります。

子宮奇形のうち、4.4~9.6%にみられます。

3. 子宮奇形の原因は?症状はあるの?

子宮奇形の原因は?

子宮奇形が起こる原因は、胎児の頃に子宮ができる過程で起こります。

子宮ができるまで

子宮は、胎児期において「ミュラー管」と呼ばれる臓器が左右からくっつくことでできあがります。

ミュラー管がうまくくっつかないと?

ミュラー管がうまくくっつかなかったり、くっついても成長が止まってしまうことがあります。

すると、子宮が本来の形にならずに奇形となります。

これを「先天性子宮奇形」と呼びます。

子宮奇形の割合は?

子宮奇形の頻度は、不妊症の女性とそうでない女性とで違ってきます。

  • 一般女性 4.3%
  • 不妊症患者 3.4%
  • 不育症患者 12.6%

不育症とは、流産をくり返すことです。

通常、2~3回続けて流産をすると、不育症と診断されます。

不育症患者では子宮奇形の頻度が高くなります。

子宮奇形の症状は?

子宮奇形であっても自覚症状はなく、超音波検査や開腹手術を受けた時などに偶然見つかることがほとんどです。

不妊や流早産の原因となることも

子宮奇形は、不妊や流産・早産の原因となることがあります。

不妊症の検査や、流産で検査をした時に発見されるケースも多いです。

不育症の原因にもなる

先程も述べたように、子宮奇形は流産を繰り返す「不育症」の原因のひとつになることもあります。

ただ、子宮奇形のすべてが不育症の原因となるわけではありません。

奇形の種類の中でも、特に「中隔子宮」が最も不育症の原因になるというデータがあります。

逆に「双角子宮」は不育症とはあまり関係ないと言われています。

4. 子宮奇形でも妊娠できる?治療は?

「奇形」ときくとネガティブなイメージがありますが、妊娠できないということはありません。

子宮奇形があっても、妊娠・出産までいたった女性は多くいるのです。

子宮奇形はひとつの個性という医師もいるのです。

また、形成手術をすることで、不妊や不育症がが治ることも多いです。

子宮奇形でも妊娠できるの?

子宮奇形には種類が多いため、妊娠できるが可能かどうかははっきりとしたことは言えません。

約80%の女性が妊娠可能

子宮奇形のある女性のうち、約80%は妊娠が成立し、約50%が妊娠を継続することができると言われています。

経過観察が必要

子宮奇形の女性が妊娠した場合、場合によっては細かな経過観察が必要になります。

経膣分娩も可能ですが、胎児の負担などを考え、予定帝王切開になることもあります。

形成手術をすると?

子宮形成手術をすることで、妊娠や妊娠継続の確率はもっと上がると言われています。

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子宮奇形の治療は?

子宮奇形が見つかっても、必ずしも手術をする必要はありません。

以下のような症状がある場合に限り、手術がおこなわれます。

  • 流産や早産など妊娠が継続できない場合
  • 不妊の原因が子宮奇形以外に考えられない場合
  • 子宮奇形が原因で、生理痛がひどいなどの症状がある場合

手術の方法は?

開腹手術で子宮の形成をし、本来の形にととのえます。

また、腹腔鏡手術が選択される場合もあります。

最近では、子宮鏡手術で中隔子宮の治療をおこなう方法が確立されました。

形成手術後は帝王切開になる

形成術を行った場合、子宮の壁は通常の子宮よりも若干弱くなっている可能性があります。

このため、お産は経腟分娩ではなく帝王切開になります。

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