完全ミルク育児ってどう?ミルクだけのメリット・デメリット

1. 完全ミルク育児とは?

ミルクだけで育てる

母乳が思うように出ない、あるいは早期に仕事に復帰しなければならないなどの事情で、母乳を一切飲ませず、完全にミルクだけを飲ませて育てることを、完全ミルク育児といいます。

母乳育児が望ましいとされる風潮がありますが、完全ミルク育児で子どもを育てているママも、たくさんいます。

2. 完全ミルク育児だと問題があるの?

完全ミルク育児でも問題はない

現代では母乳成分の研究が進み、粉ミルクの栄養成分は、どんどん母乳に近づいてきています。

また、日本で販売されている粉ミルクは、厚生労働省が定めている「母乳及び乳児用調製粉乳の成分組成と表示の許可基準」により、基準値が設定されています。

そのため、どのメーカーの粉ミルクであっても、品質は保たれています。

粉ミルクの栄養成分

一般的な粉ミルクの原料は、牛乳です。

そのままでは、赤ちゃんの消化によくないので、牛乳由来の飽和脂肪酸を取り除き、大豆油やヤシ油などからつくられた不飽和脂肪酸を増やし、必須脂肪酸のリノール酸やリノレン酸が加えられています。

さらに粉ミルクには、オリゴ糖などの糖質、ビタミン類、無機栄養ミネラルといわれるカリウムやカルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅、鉄、マンガン、ヨウ素なども微量に加えられています。

3. 完全ミルク育児のメリットとは?

完全ミルク育児のメリット

完全ミルク育児のメリットは、いろいろあります。

  • 赤ちゃんが飲んだ量がわかるので、栄養面で不安を感じにくい
  • 腹持ちがいいので、赤ちゃんが夜ぐっすり眠ることが多い
  • 誰でも調乳・授乳ができるので、育児のサポートを受けやすい
  • 粉ミルクや哺乳瓶を持参すれば、どこでも授乳ができる
  • 乳腺炎など、母乳育児につきもののトラブルに悩まずに済む
  • ママの授乳ストレスを軽減できる
  • 母乳には含まれていない、ビタミンDを摂取することができる

4. 完全ミルク育児デメリットとは?

完全ミルク育児にはデメリットもある

完全ミルク育児ならではのデメリットも、きちんと理解しておきましょう。

  • 母乳に含まれている免疫は、粉ミルクでは与えられない
  • ミルクをつくる手間や費用がかかる
  • 外出時の荷物が増えてしまう
  • 母乳育児のように、ママの子宮復古やダイエット効果は得られない
  • 母乳育児でないことを、暗に非難されることがある
  • 乳児突然死症候群の原因と間違われることがある
  • 夜中の授乳が面倒に感じられる

5. ミルクの選び方とは?

粉ミルクを選ぶ基準

粉ミルクの選び方は、人それぞれです。

また、メーカーによって味も違うので、赤ちゃんがごくごく飲むかどうかも、きちんとチェックしましょう。

栄養成分を確かめる

粉ミルクの栄養成分は、つくっているメーカーによって異なります。

アレルギーに対応する粉ミルクもあるので、よく検討しましょう。

インターネットで、粉ミルクの人気ランキングを検索して、参考にするのもおすすめです。

形状で使い分ける

粉ミルクは一般的な缶タイプだけでなく、専用ケースに装着するだけで使えるエコタイプ、スティックタイプ、キューブタイプなど、いろいろなものが販売されています。

自宅と外出時で使い分けると、より清潔に調乳ができるはずです。

量と価格もチェックする

粉ミルク一缶の容量は、メーカーによって異なります。

価格も当然異なるので、100gあたりの価格を比較すると、コストパフォーマンスがわかります。

カロリーも確認する

また、粉ミルクを選ぶときには、100gあたりに摂取するカロリーも、比較することをおすすめします。

インターネットで、人気の粉ミルクの成分比較表を検索すると、自分で計算しなくても、把握できます。

6. ミルクアレルギーの対処法とは?

アレルギー用ミルクを使う

赤ちゃんの中には、乳製品にアレルギーがあり、一般的な粉ミルクを飲めない子もいます。

その場合は、大豆が主成分になった、アレルギー用の粉ミルクを飲ませることになります。

ただし、アレルギー用の粉ミルクに切り替えた方がよいかどうかは、きちんと小児科の先生に相談し、アレルギー検査を受けてから、判断するのがおすすめです。

また、アレルギー用の粉ミルクは値段が高めですが、赤ちゃんの健康を守るために、使い続けてあげてください。

7. 完全母乳から完全ミルク育児に移行する方法は?

飲ませ方を変える

完全母乳あるいは混合栄養から、完全ミルク育児に移行する際には、ベースをミルクにすることから始めます。

それまでの母乳を飲ませて足りない分をミルクで補うという方法を、ミルクを飲ませてから母乳を足す方法に変えるのです。

すると、母乳の分泌も徐々に減少していくので、ママが乳腺炎になりにくいというメリットもあります。

母乳が好きで、なかなかミルクを飲もうとしない赤ちゃんもいますが、それに負けずに、ミルクを飲ませる習慣をつけましょう。

仕事復帰に合わせて移行する

完全ミルク育児に移行したいと考えるママの中には、仕事復帰を視野に入れている人も多いはずです。

その場合は、保育園に入園させる前に、完全ミルク育児に移行できるよう、スケジュールをたてて取り組むことをおすすめします。

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8. 先輩ママの「完全ミルク育児体験談」

6ヵ月の女の子・Emasanさんより

一人目は完全母乳で育てましたが、二人目にして初めて完全ミルクで育てることとなり、母子ともにミルクに慣れるまで奮闘しました。

二人目が生後6カ月のときに、私がインフルエンザを患い、ストレスも重なって母乳が足りなくなったことから、ミルクを足すことを決意。

その後、仕事に復帰する予定もあったので、ちょうどよい機会だからと、完全ミルク育児にすることにしました。

最初はミルクの味に慣れない赤ちゃんが、拒否反応を示しました。

ですが、何度もミルクの温度を調整し、母乳の温度に近づける努力をして、その後は少しずつミルクを飲むようになったのです。

完全ミルクになってからは、それまで夜中でも1時間おきに母乳を欲しがっていた赤ちゃんが、ぐっすりと眠るようになりました。

私も、ずっと悩まされていた睡眠不足が、嘘のように解決できました。

引用元:初めての完全ミルクに奮闘