赤ちゃんのミルクを徹底解説!成分・調乳方法・適温・冷まし方

1. 粉ミルクとは?

母乳の代替品として開発

粉ミルクは、何らかの事情で、授乳期にママが赤ちゃんに母乳を与えられないときに、代わりに飲ませるために開発されました。

「育児用粉ミルク」や「乳児用調製粉乳」と呼ばれることもあります。

その原料はほとんどが牛乳ですが、医師の指示のもとで使用する、特殊な粉ミルクもあります。

母乳と同じ程度の栄養価がある

現代は母乳の成分に関する研究も進み、粉ミルクの成分も、母乳と同じくらい高い栄養価になるように、配合されています。

そして、厚生労働省が「母乳及び乳児用調製調乳の成分組成と表示の許可基準」を定めているので、品質は保たれています。

2. ミルクの成分は?

母乳をお手本に成分を調整

粉ミルクは、牛乳が主原料のものと、アレルギーの赤ちゃん用の大豆が主原料のものがあります。

赤ちゃんが吸収しやすいように、牛乳由来の飽和脂肪酸を取り除き、大豆油やヤシ油といった不飽和脂肪酸を増やし、リノール酸やリノレン酸などの必須脂肪酸を配合しています。

そのほかにも、糖質やビタミン類、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅、鉄、マンガン、ヨウ素などの無機栄養ミネラルを、微量ですが添加しいています。

たんぱく質

赤ちゃんにとっては、ガゼインより、乳清たんぱく質の方が吸収しやすく、栄養価も高いものです。

牛乳は、乳清たんぱく質が約20%、ガゼインが約80%という割合になっています。

粉ミルクは、母乳と同じ割合である乳清たんぱく質60%、ガゼイン40%にし、アミノ酸の組成も母乳に近づけるように調整しています。

炭水化物

粉ミルクには、乳糖や微量のオリゴ糖を加えて、母乳に成分を近づけています。

脂肪

母乳に含まれる脂肪と、牛乳に含まれるものは、ほぼ同量です。

ですが、母乳と牛乳では、脂肪酸の組成が異なります。

そのため、牛乳の脂肪の一部を植物性脂肪に置き換え、必須脂肪酸を加えるなどして、脂肪のバランスが母乳に近づくように調整しています。

ミネラル

牛乳には、カルシウムやリン、ナトリウム、カリウムといったミネラルが、母乳の約3.5倍含まれています。

そのまま飲ませると、赤ちゃんの腎臓に大きな負担がかかるので、母乳に合うように、ミネラルを低減させています。

ビタミン

粉ミルクには、母乳にないビタミンKが加えられています。

これにより、母乳栄養児によくみられる「ビタミンK欠乏性出血症」の予防に役立っています。

また、それ以外のビタミンのバランスも、調整しています。

3. ミルクの調乳方法とは?

調乳の手順

ミルクの調乳方法は、以下の通りです。

手を洗う

洗浄・消毒している哺乳瓶や軽量スプーンを触る前に、必ずせっけんを使って手を洗いましょう。

ミルクは、清潔な状態でつくるのが基本です。

粉ミルクとお湯を入れる

ミルクの缶の表示を見て、ミルクとお湯の量を確認します。

まず、哺乳瓶に軽量スプーンで正確にはかった、粉ミルクを入れます。

ミルクのできあがりの量の3分の1から3分の2の熱湯を哺乳瓶に入れます。

そして、一度乳首とキャップをはめ、哺乳瓶で円を描くイメージで軽く振り、粉ミルクを溶かします。

粉ミルクが溶けたら、できあがりの量までお湯を足し、再び哺乳瓶を振ります。

適温までミルクを冷ます

できたミルクは、人肌の温かさになるまで冷まします。

その後、赤ちゃんに飲ませます。

授乳後は洗浄と消毒が不可欠

赤ちゃんがミルクを飲み終わったら、哺乳瓶と乳首、キャップはきれいに洗浄し、消毒します。

消毒後の保管も、雑菌が入らないように、専用ケースを設けることをおすすめします。

調乳ポットがあると便利

調乳ポットとは、お湯を70度の状態で保ってくれる便利グッズです。

お湯が用意できていると、泣いている赤ちゃんを待たせずに済みます。

一般のポットにも、70度設定できるものがあるので、チェックしてみましょう。

4. ミルクを適温にする方法は?

調乳時の適温

ミルクを調乳する際には、70度以上の熱湯を使うことが、国際基準となっています。

これは、粉ミルクに万が一雑菌が紛れ込んでいても、70度以上の熱湯で調乳すれば、殺菌することができるからです。

調乳の際にママやパパがやけどをしないように、哺乳瓶を清潔なタオルでまくなど、工夫してみてください。

ミルクの冷まし方

哺乳瓶の乳首とキャップをきちんとしめ、水道水を出しっぱなしにして流水で冷やしたり、ボウルに氷水をつくっておいて、その中に哺乳瓶を入れるなどの方法があります。

どちらも、哺乳瓶を回しながら冷ますのが基本です。

ミルクが40度前後になるまで、冷やします。

温度の確かめ方

ミルクが適温になっているかどうかを確かめるには、手首の内側に数滴ミルクを落とすという方法がおすすめです。

それで熱さを感じなければ、適温と考えてよいでしょう。

抵抗がなければ、実際に舌で舐めて確かめる方が安心です。

また、哺乳瓶にまくだけで適温かどうかを判断してくれるグッズもあるので、心配なママは使ってみましょう。

5. 外出先での調乳方法とは?

調乳方法は変わらない

外出先でも、ミルクの調乳方法は変わりません。

外出時に便利な調乳グッズ

グッズを使うと、より短時間にミルクをつくることができるので、おすすめです。

スティックやキューブになった粉ミルク

調乳する場所で、必ず手を洗えるとは限らないので、スティックタイプやキューブ上になったミルクを用意しておくと便利です。

どちらも粉ミルクに手を触れずに、哺乳瓶の中に入れられるので、清潔に調乳できます。

調乳用マグボトル

調乳用マグボトル熱湯を入れて持参すれば、3~4時間はお湯を70度前後で保温してくれます。

調乳用マグボトルの口が、哺乳瓶にお湯を注ぎやすいようになっているのも便利です。

6. ミルクの消費期限は?

粉ミルクの賞味期限

粉ミルクは、開封して1カ月が賞味期限となっています。

空気や湿度の影響で味が劣化するのはもちろん、ビタミン類などの栄養素も減少するようです。

ミルクを購入するときは、缶の大きさや形状も検討しましょう。

調乳後は2時間以内

栄養豊富なミルクは、雑菌が繁殖しやすい条件が整っています。

そのため、調乳して赤ちゃんが口をつけていなくても、2時間以上経過したら破棄するよう、WHO(世界保健機関)が提唱しています。

口をつけたものは破棄

赤ちゃんが飲み残したミルクがもったいないと、思うママもいることでしょう。

ですが、口をつけた時点で、雑菌が侵入しています。

そのため、ミルクの飲み残しは必ず捨てましょう。

保管して、再び飲ませてはいけません。

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7. 先輩ママの「調乳体験談」

29歳のママより

私は混合育児で子どもを育てていましたが、新生児期は母乳の量が安定せず、ミルクを与えることが多かったです。

粉ミルクは少量のお湯で溶かし、湯冷ましなどで量を調整するというつくり方が一般的ですが、その際、沸騰したお湯を70度くらいまで冷ましたものを使うのが望ましいとされています。

ですが、沸騰したお湯を70度まで冷ますのにも、案外、時間がかかります。

授乳回数が多いときに、手際よくお湯の準備ができないこともありました。

そこで我が家では、「調乳ポット」を購入したのです。

一度沸騰させたお湯を入れると、70度に保ってくれるので、空焚きにさえ注意すれば、24時間いつでも調乳できます。

一般的な電気ポットほど機能がない分、安価で購入でき、とても重宝しました。

引用元:お腹が空いた赤ちゃんを待たせないミルクづくりには、調乳ポットが大活躍!