妊娠8・9ヶ月は旅行してもいいの?妊娠後期の外出の許容範囲は?

1. 妊娠後期に旅行はできる?

妊娠後期に入ると、出産まであと少ししかありません。

「赤ちゃんが生まれるまでに、夫婦でゆっくりと旅行を楽しみたい」と思われる人も多いかと思います。

妊娠後期は、胎児が急に大きくなる時期です。

また、それに伴い、お腹もどんどん大きくなりマイナートラブルが増える時期でもあります。

旅行に行きたいけれど、不安な妊婦さんも多いでしょう。

そこで今回は、妊娠後期に旅行に行ってもいいのか、外出の許容範囲などについてまとめました。

2. 妊娠8・9か月ってどんな状態?

妊娠8・9か月の胎児や母体の様子は、どのような状態なのでしょうか?

妊娠後期にあたる時期

妊娠8・9か月は、妊娠後期にあたる時期です。

お腹が前にせり出す感じで大きくなる妊婦さんが多く、動くのが辛い場合があります。

出産にそなえて、生理的なお腹の張りを感じることも多い時期です。

妊娠8・9か月の胎児は?

妊娠8・9か月の胎児の大きさは、1,500~2,000gほどす。

からだの器官がほぼ完成する

妊娠8か月には器官が少しずつできあがり、妊娠9ヶ月頃にはほぼ完成します。

妊娠9か月の終わり頃になると、発達がいちばん遅いと言われる「肺」の機能も完成します。

どんどん脂肪がつき、ふっくらとして新生児とほぼ同じ体格になってきます。

もし早産で生まれたらどうなる?

早産とは、妊娠36週未満で生まれることを言います。

妊娠8・9か月は、妊娠週数でいうと妊娠28~35週にあたります。

早産で生まれた場合の死亡率や、障害の有無は以下の通りです。

ただし、これはあくまでも目安です。

  • 妊娠28週...生存率95%以上 障害の有無は25%程度
  • 妊娠30週...生存率ほぼ99%以上 障害の有無15%程度
  • 妊娠34週...生存率ほぼ100% 肺の形成がほぼ成熟児と同じになる
  • 妊娠36週...NICU(新生児集中治療室)に入らなくても大丈夫になる

このように、妊娠8・9か月は万が一早産で生まれてもリスクは低くなる時期ではありますが、リスクが全くないわけではありません。

早産を予防するには?

妊娠後期以降の早産を予防するには、子宮頸管の長さや子宮の開き具合をしっかりとチェックしてもらうことです。

基本的に、子宮頸管が2.5mm以下だと安静の指示がでます。

安静とは、トイレや食事以外の最低限の動き以外、横になって過ごすことです。

妊娠8・9か月の母体は?

妊娠8か月になると、胎児が急激に大きくなるだけでなく、羊水量がもっとも多くなります。

このため、子宮も急に大きくなり、さまざまなマイナートラブルがみられます。

  • 腰痛
  • 大きくなった子宮が臓器を圧迫することによるトラブル(動悸、息切れ、胃の不快感など)
  • むくみやすくなる
  • 貧血
  • 足がつりやすくなる
  • 静脈瘤
  • 便秘

これらのマイナートラブルは、多くの妊婦さんにみられます。

3. 妊娠8・9か月に旅行に行っても大丈夫?

妊娠後期に入り、動くのが辛いと感じる時期ですが、旅行に行っても大丈夫なのでしょうか?

医師の許可が出ればOK

妊娠8・9か月の旅行は、基本的に医師の許可が出ればOKでしょう。

ただし、以下のことに気をつけましょう。

できるだけ近場に行く

妊娠後期は母体のマイナートラブルが増える時期です。

母体に負担がかからないよう、できるだけ近場に行くようにしましょう。

長い旅行は避け、1~2泊程度ですませるようにしましょう。

無理のないプランを

妊娠後期はお腹が張りやすい時期です。

お腹が張った時に無理をして動きすぎると、子宮頸管が短くなり早産の原因になることがあります。

一度短くなった子宮頸管は、もう元に戻りません。

母体に無理のないよう、ゆっくりとしたプランを組みましょう。

温泉に入るときは

温泉に入ってもOKですが、温泉成分の中には刺激が強いものがあります。

妊娠中は肌が敏感になっているため、負担になってしまう場合もあります。

旅館のスタッフに成分を聞くようにしましょう。

また、滑りやすいので転倒にも注意が必要です。

飛行機に乗ってもいいの?

妊娠8・9ヶ月での飛行機の移動は、激しい揺れや衝撃などのストレスがあり、リスクが大きいものです。

航空会社各社でも、飛行機への搭乗は妊娠7ヶ月までを薦めている場合が多いです。

また、妊娠34週を過ぎると、飛行機に乗るための医師の許可証が必要になります。

緊急の用事や里帰り以外では、無理に飛行機を利用する必要はないでしょう。

医療機関のチェックをしておこう

妊娠中は何が起こるか分からないものです。

宿泊先の近くの医療機関をチェックしておきましょう。

母子手帳や健康保険証を忘れずに

医療機関を受診する場合、母子手帳と健康保険証が必要になります。

忘れずに持って行きましょう。

旅行に行かない方がいい場合

切迫早産と診断されている場合

医師から切迫早産と診断されている場合は、旅行に行ってはいけません。

マイナートラブルが辛い場合

腰痛や後期つわり、貧血などのマイナートラブルの症状が辛い場合は、旅行を見送ったほうがいいでしょう。

旅行は楽しいですが、同時にストレスもかかるものです。

マイナートラブルが悪化する可能性があるばかりか、せっかくの旅行が楽しめなくなることもあります。

出産後、しばらくすれば旅行にも行けるようになります。

無理をせず、我慢することも大切です。

4. 妊娠8・9か月の外出の許容範囲は?

妊娠8・9か月でも、一人で外出してもOKです。

散歩や友達と会うことで、気分転換にもつながります。

なるべく近場に行く

妊娠8・9か月は母体の負担が大きい時期です。

外出する場合は、なるべく近場に行くようにしましょう。

長時間の外出は避ける

長時間外出すると、お腹が張りやすくなります。

1~3時間程度を目安に外出すると安心でしょう。

母子手帳、健康保険証を持参する

妊娠中は何が起こるか分からないものです。

母子手帳を持っていると、今までの妊娠経過がひとめで分かるため、診察するときもスムーズです。

母子手帳と健康保険証は必ず持参しましょう。

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