チョコレート嚢腫とは?妊娠できる?原因・症状・治療法・改善方法

1. チョコレート嚢腫とは

チョコレート嚢腫とは、子宮内膜症の中の1つの症状です。

正式名称を「卵巣チョコレート嚢胞」といい、「チョコレート嚢腫」や「子宮内膜症性卵巣嚢胞」と呼ばれる場合もあります。

子宮内膜症とは?

子宮内膜症とは、本来子宮の中にできる子宮内膜が、なにかしらの理由で子宮以外にできる疾患です。

正常な子宮内膜は、子宮内に発生し、生理周期の中で増殖して剥がれ落ちるサイクルを繰り返します。

そして、剥がれ落ちた子宮内膜は、血液とともに排出されます。

しかし、子宮内膜症の場合、子宮内外に発生するため、剥がれ落ちた子宮内膜が排出されず体内に溜まってしまいます。

子宮内膜症ができやすい場所は?

子宮内膜症ができやすい場所は、卵管や卵巣、子宮の外壁などがあります。

また、子宮に近い腹膜などにできる場合もあります。

チョコレート嚢腫ってなに?

チョコレート嚢腫は、卵巣の内部に発生する子宮内膜症のことです。

卵巣の中に嚢胞ができて、その嚢胞の中に、子宮内膜がどんどん溜まっていく病気です。

チョコレート嚢腫の名前の由来は?

チョコレート嚢腫は、卵巣の見た目がチョコレートのようになることから、ついた病名です。

卵巣に子宮内膜ができると、剥がれ落ちるたびに、卵巣の中に溜まっていきます。

そして、溜まり続けた子宮内膜が古くなると酸化し、泥状に黒っぽく変色していきます。

このため、見た目がチョコレートのように見えるのです。

2. チョコレート嚢腫の原因

チョコレート嚢腫の原因は、子宮内膜症によるものです。

しかし、子宮内膜症のはっきりとした原因は、現在のところ分かっていません。

ただ、エストロゲンという卵胞ホルモンが、子宮内膜症に影響していることは判明しています。

チョコレート嚢腫が発症する年齢は?

チョコレート嚢腫には、エストロゲンの分泌量が影響しています。

そのため、エストロゲンの分泌量が増えている、20〜30代の女性が発症しやすい病気です。

近年増加傾向にあるチョコレート嚢腫

現代の女性は、昔の女性に比べ生理の回数が増えています。

それは、初潮年齢の低下、閉経年齢の高齢化、出産年齢の高齢化などが原因と考えられています。

そのため、エストロゲンの分泌する期間も、昔に比べて長くなっています。

その結果、チョコレート嚢腫を含む子宮内膜症が増加傾向にあります。

3. チョコレート嚢腫の症状

通常、子宮内膜症は、初期症状がほぼ現れないとされています。

しかしチョコレート嚢腫の場合、子宮内膜症の中でも比較的早い段階で、症状が現れるといわれています。

チョコレート嚢腫の痛み

痛みの感じ方は人それぞれ違いますので、一概にどのくらいの痛みとはいえません。

しかし、チョコレート嚢腫は、他の子宮内膜症よりも痛みが強いとされています。

そのため、生理痛、性交痛、腰痛などで強い痛みを感じる場合があります。

チョコレート嚢腫は、他の子宮内膜症よりも自覚症状を感じやすいのが特徴です。

生理痛がひどくなったら子宮内膜症の疑いがある

生理痛が徐々にひどくなり、痛みが一定期間続くようであれば子宮内膜症の疑いがあります。

4. チョコレート嚢腫の治療法

チョコレート嚢腫の治療法は、薬物療法と手術療法の2つがあります。

薬物療法

薬物療法は、子宮内膜をつかさどるホルモンの分泌をコントロールし、症状を軽減させる治療法です。

ピルを含む薬の服用を一定期間続け、一時的に生理周期をストップさせます。

その結果、子宮内膜の増殖もストップして症状が抑えられます。

しかし、薬物療法は、根本的な解決法ではなく一時的な対処療法です。

薬の服用をやめれば、非常に高い確率で再発します。

薬物療法には副作用も

なぜ薬物療法で、生理周期がストップするのでしょうか?

それは薬によって、人工的に妊娠の状態や閉経の状態を作り出すためです。

このため、子宮内膜症は軽減しますが、生理も一時的になくなります。

そして、更年期障害などの副作用が現れる可能性もあります。

手術療法

薬物療法は、一時的に症状を和らげることはできますが、生理周期がストップします。

そのため、妊娠を希望している方には不向きな治療法です。

チョコレート嚢腫の改善と、妊娠を同時に望む場合には、手術での治療が必要です。

腹腔鏡手術

チョコレート嚢腫の改善には、おもに腹腔鏡手術が用いられます。

お腹に外側から1cm程度の穴をあけて、腹腔鏡と医療器具を挿入し治療します。

嚢胞部位のみの摘出をしたり、癒着の切除や病巣を焼き切るなどの治療が行われます。

全身麻酔が用いられ、数日から数週間の入院が必要です。

開腹手術

腹部を数cmほど切開し、病巣を取り除く手術です。

チョコレート嚢腫が進行し、嚢腫自体が大きすぎる場合などは、開腹手術が行われます。

最悪の場合、発症した卵巣自体を摘出することもあります。

全身麻酔が用いられ、数日から数週間の入院が必要です。

手術で妊娠の確率は下がる?

卵胞を育てる卵巣自体を摘出する手術を受けた場合、妊娠の確率は下がります。

しかし卵巣は、左右対に1つずつあります。

そのため、片方を摘出しても、片方が正常に機能していれば、自然妊娠の可能性はあります。

5. チョコレート嚢腫でも妊娠できる?

チョコレート嚢腫でも、妊娠できる可能性は0ではありません。

しっかりと排卵がされて、子宮内の環境が正常であれば妊娠の可能性があるからです。

妊娠も1つの治療法?

妊娠すると、子宮内膜症は一時的にストップします。

そのため、初期のチョコレート嚢腫の場合、妊娠することも1つの治療法になります。

妊娠中にはチョコレート嚢腫も軽減されますので、産後の本格的な根本治療を、妊娠中に考えておきましょう。

チョコレート嚢腫は不妊の原因にもなる

チョコレート嚢腫は、妊娠の可能性はあるものの、不妊の原因になる場合もあります。

妊娠の可能性があるからと、チョコレート嚢腫を放置していると、症状が悪化する可能性があるためです。

いつもと違う生理痛には病院で検査を

チョコレート嚢腫は、早期発見により、不妊や治療のリスクを下げることができます。

ついつい我慢してしまう生理痛ですが、痛みが一定期間続くようであれば、疾患の可能性もあります。

生理痛の痛みが、徐々に強くなって異変を感じた場合は、すみやかに病院での検査をおすすめします。

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