子宮内膜症とは?妊娠できる?原因・症状・治療法・改善方法

1. 子宮内膜症とは?

子宮内膜症とは、女性に起こる子宮の疾患の1つです。

子宮内膜症は、女性の不妊の原因にもなっています。

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子宮内膜とは?

子宮内膜とは、子宮の内側を覆っている粘膜のことをいいます。

子宮粘膜は、女性の生理周期に合わせて変化していきます。

つまり、卵巣から分泌されるホルモンの作用を受けて、形を変えていくのです。

生理周期で変化する子宮内膜

まず子宮粘膜は、生理の終わりから排卵までの間である、卵胞期に増殖し始めます。

そして、排卵後から次の生理までの間である黄体期に、どんどん子宮内膜の厚みを増して、フカフカの絨毯のような状態になります。

しかし、妊娠が成立しない場合、この肥厚した子宮内膜は、血液とともに子宮の外に排出されます。

これが女性の生理です。

子宮内膜の役目

子宮内膜が、生理周期でこのように変化するのには理由があります。

それは、子宮内膜が、「お腹の中の赤ちゃんのベッド」としての役割を担うためです。

子宮内膜に受け止められた受精卵は、分裂を繰り返して成長していくと考えられています。

このように、妊娠の成立から胎児の成長まで、重要な役割を担っているのが子宮内膜です。

子宮内膜症はどういう状態?

子宮内膜症とは、この「赤ちゃんのベッド」である子宮内膜が、子宮の中以外にできてしまう疾患のことです。

卵巣や卵管、子宮を覆ている腹膜などに、子宮内膜ができてしまうのが特徴です。

子宮内膜症が体のどこで増殖するのかは、人それぞれ違います。

子宮内膜症の割合と発症しやすい年齢

子宮内膜症は、健康な女性の約7〜10%程度に発症するといわれています。

そして発症しやすい年齢は、20〜40代がもっとも多いとされています。

なぜ20〜40代の女性が発症しやすいの?

子宮内膜症が、20〜40代で発症しやすいのには理由があります。

これは、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が、子宮内膜の変化に大きく影響しているためです。

エストロゲンの分泌は、若い時ほど活発なので子宮内膜の変化が、その影響を受けやすいのです。

ちなみに、閉経時や妊娠時には、ホルモン分泌に変化があるため、子宮内膜症が軽減されます。

増加傾向にある子宮内膜症

最近では、子宮内膜症で悩む女性が増加傾向にあります。

これは、現代女性の初経年齢が早まり、閉経の年齢が遅くなったことが原因です。

現代の女性は昔の女性に比べて、エストロゲンが分泌される期間が長くなりました。

晩婚化や出産年齢の高齢化などの要因も重なり、子宮内膜症が増加していると考えられています。

2. 子宮内膜症の原因

子宮内膜が本来できるはずのない子宮外にできてしまう原因については、今のところはっきり分かっていません。

しかし、考えられる有力な原因としては、以下の2つの説があげられています。

  • 移植説
  • 化生説

それでは、1つずつ説明していきます。

移植説

通常、子宮内膜は、剥がれ落ちて血液とともに体外に排出されます。

しかしこの説では、この血液が卵管などに逆流し、腹部付近に溜まって、子宮内膜症を発症すると考えられています。

逆流した子宮内膜が増殖して、子宮内膜症を引き起こしているという説です。

化生説

腹膜上皮という細胞が、なんらかの理由で子宮内膜に変化し、増殖してしまうという説です。

性行為のしすぎで子宮内膜症になる?

性行為をしすぎると、子宮内膜症になるという説があります。

しかし、これに関しては、医学的な根拠はありません。

子宮内膜症は不妊症になるの?

子宮内膜症は、不妊原因の1つに上げられています。

これは、子宮外に発生した子宮内膜が剥がれ落ちて、排出されずに卵管などで癒着を起こしてしまうためです。

卵管が癒着を起こして詰まってしまうと、受精を妨げる原因となります。

しかし、子宮内膜症と診断されたからといって、必ず不妊症になるわけではありません。

3. 子宮内膜症の症状

子宮内膜症のおもな症状に、腹部の痛みがあります。

内膜症のできる場所が人それぞれ違うため、痛みの場所も人によって違います。

そして、子宮内膜症の程度も人それぞれのため、痛みについても断定はできません。

子宮内膜症で起こりやすい痛み

子宮内膜症による痛みには、下記のものがあります。

  • 生理痛
  • 下腹部通
  • 腰痛
  • 性交痛
  • 排便痛
  • 慢性骨盤痛

子宮内膜症の痛み以外の症状

子宮内膜症には、痛み以外にも症状が現れる場合があります。

これも人によってさまざまですが、レバー状の塊が出たり、不正出血がみられる場合などがあります。

症状が悪化してくると重傷に

はじめの頃は、耐えられる痛み程度の子宮内膜症の症状も、次第に痛みが強くなる場合があります。

その結果、日常生活に支障をきたすような痛みとなり、場合によっては寝込んでしまうこともあります。

4. 子宮内膜症の検査

子宮内膜症の検査は、診療を受ける病院によっても多少の違いがあります。

子宮内膜症のおもな6つの検査

ここでは、一般的に行われる、子宮内膜症の検査方法6つをご紹介します。

  • 問診
  • 内診
  • 直腸診
  • 経膣超音波検査(エコー検査)
  • 血液検査
  • MRI

それでは、1つずつ詳しく説明していきます。

問診

病院で診察を受ける前に、誰もが行う問診です。

子宮内膜症の検査を受ける場合には、初潮の時期・普段の生理周期・生理痛に関してなどの質問に答えていきます。

問診は、子宮内膜症を見つける手がかりとなりますので、できる限り正確に記入していきましょう。

内診

内診は診察台に座り、医師が器具を使って、膣の中の状態を確認していく検査です。

実際に膣の中を触診することによって、子宮や卵巣の大きさや状態を確認していきます。

このタイミングで、痛みや癒着などの確認も行えます。

直腸診

肛門から医師が指を入れて、子宮内膜症を調べる検査方法です。

この検査は、必ず行われるわけではなく、通う病院や医師の判断により、検査するかどうか決まります。

経膣超音波検査(エコー検査)

膣内を、超音波を使って調べる検査です。

超音波によって、子宮内の状態を画像で確認することができます。

内診では見つけられなかった子宮内膜症を、見つけることが可能です。

血液検査

子宮内膜症になると、血中の「CA19-9」や「CA125」などの物質が増加する傾向があります。

そのため、血液検査により、これらの物質を検出していきます。

しかし、判断率がそれほど高くないということもあり、あくまで補助的な役割で検査が行われます。

MRI

MRIとは、磁気の作用を利用して、体の断面図を画像化して確認していく検査です。

超音波検査よりも精度が高く、子宮の状態をより詳細に調べることが可能です。

しかし、全ての原因を見つけられるわけではなく、5mm以下の腫瘍は発見できないなど、ある程度の精密度は限定されています。

子宮内膜症の検査は痛い?

内診や超音波での検査では、直接膣内に触れることもあるため、炎症が起きたりしている場合に痛みを伴うことがあります。

しかし、痛みには個人差があるため、一概に全ての検査で痛みを伴うとは言いきれません。

どうしても痛みに不安のある方は、検査の前に医師に相談しておくことをおすすめします。

5. 子宮内膜症の治療方法

子宮内膜症自体を治療する場合、薬物投与、もしくは手術での治療を行います。

薬物投与の場合

偽閉経療法

閉経はエストロゲンの分泌が止まるため、子宮内膜症は発症しません。

この作用を応用し、薬の作用によって擬似的に閉経状態を作り、改善を狙う方法です。

擬似的に閉経状態になりますので、症状が軽減される代わりに、生理も止まります。

副作用として、人によっては更年期障害のような症状が現れます。

偽妊娠療法

妊娠した場合にも、子宮内膜症の症状は軽減します。

この作用を応用して、薬の作用によって擬似的に妊娠状態を作り、改善を狙います。

偽閉経療法に比べて、副作用が少なく、長期的な服用が可能です。

しかし、偽閉経療法に比べて、治療効果が薄いというデメリットもあります。

手術での治療法

腹腔鏡手術

腹腔鏡手術は、お腹の外側から数センチ程度の小さな穴をあけて、腹腔鏡を挿入する手術です。

癒着の程度が比較的軽く、開腹するほどではない場合に行われる手術です。

内視鏡を確認しながら、癒着などを取り除いていきます。

全身麻酔を使用し、数日間〜数週間程度の入院が必要になります。

開腹手術

下腹部を、約10〜15cm程度切開して行う手術です。

症状が重く、卵巣や子宮の摘出が必要だったり、病巣が大きい場合などに行われます。

基本的に全身麻酔、もしくは下半身の部分麻酔を使用して行い、数日間〜数週間程度の入院が必要になります。

6. 子宮内膜症でも妊娠できる?

子宮内膜症と診断されると、不安になる方も多いと思います。

しかし子宮内膜症になると、絶対に妊娠ができないというわけではありません。

子宮内膜症の妊娠の確率

子宮内膜症で悩んでいる方の3年以内の妊娠率は、軽症の場合で約30〜40%といわれてます。

これが重度に進行してしまうと、10%未満と確率が低くなってしまいます。

子宮内膜症を放置していると、不妊のリスクを伴う可能性もでてきます。

治療で妊娠の確率は高められる

幸いなことに、子宮内膜症にはいくつかの治療方法が存在します。

そのため医師の指示により、しっかりと治療することで、妊娠の可能性を高めることはできます。

治療の前には医師に妊娠希望をしっかり伝える

子宮内膜症の手術では最悪の場合、子宮摘出など、妊娠が望めなくなる治療法を用いる場合もあります。

妊娠を希望している場合には、治療が始まる前に、医師にしっかりと妊娠を希望していることを伝えましょう。

その上で、しっかりと治療方針を決めていくことが大切です。

まずは検査を受けよう

子宮内膜症は検査を受けないと、治療も始まりません。

子宮内膜症の早期発見は、早期治療を可能にして、不妊の原因を未然に防ぐことができます。

生理痛などに異変を感じていて、子宮内膜症の疑いがある場合には、まずは不妊検査を受けてみましょう。

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