クラミジア感染症ってなに?妊娠への影響は?原因・症状・治療・改善

1.クラミジア感染症とは?

クラミジア感染症とは、性感染症の1つです。

最近、感染者が増加傾向にあり、HPV感染の次に多いとされています。

クラミジア感染症は、男女共に感染の可能性があり、不妊の原因にもなります。

クラミジアに感染していると、HIVへの感染率が3~5倍増加するというリスクもあります。

2. クラミジア感染症の原因と症状

クラミジア感染症の原因

クラミジア感染症は、「クラミジア・トラコマチス」という、細菌に感染することが原因で発症する感染症です。

粘膜を通して男女共に感染するという特徴があり、その感染経路のほとんどが性交渉によるものです。

このため、クラミジア感染者と性交渉をもつと、感染してしまいます。

ちなみに大衆浴場など、性行為以外の場所では、感染する可能性はありません。

クラミジア感染症の症状

クラミジア感染症は、全く症状が現れないという場合もあります。

そのため、検査するまで感染に気づかない人もいます。

しかし、場合によっては、以下のような症状が現れることもあります。

男性のクラミジア感染症の症状

男性の場合、尿道炎を起こして、排尿時に痛みを伴う場合があります。

症状が悪化してくると、尿道から膿が出るなどの自覚症状が現れます。

クラミジアに感染した男性の、約50%ほどに症状が現れます

女性のクラミジア感染症の症状

女性の場合、子宮頚管炎を起こして水っぽいおりものが増えたり、おりものの色に異常がみられます。

また、尿道や膀胱に細菌が侵入した場合、膀胱炎なども症状として現れます。

炎症がお腹の中まで達してしまうと、腹痛や発熱を伴う場合もあります。

クラミジアに感染した女性の、約20〜30%ほどに症状が現れます

男性よりも女性の方が症状が現れにくい

クラミジアに感染した場合、男性よりも女性の方が、はるかに症状が現れにくいとされています。

その結果、男性よりも女性の方が、感染に気づくのが遅くなる傾向にあります。

そのためクラミジア感染者は、男性よりも女性の方が、増加傾向にあるとされています。

3. クラミジア感染症の妊娠への影響

人によっては自覚症状のないままに、クラミジア感染症が進行してしまう場合があります。

気づかないうちに炎症が悪化している場合、妊娠への影響も次第に高くなってきます。

男性がクラミジアに感染した場合

男性の場合、クラミジア感染が原因で不妊症になることは、それほど多くありません。

可能性として、輸精管という、精巣で作られた精子を生殖孔まで運ぶ細い管を、閉塞させる場合があります。

そのため、可能性は低いのですが、無精子症などの男性不妊を引き起こす場合もあります。

女性がクラミジアに感染した場合

女性のクラミジア感染は、男性が感染した場合よりも、不妊への影響が大きくなります。

クラミジア・トラコマティス菌は、子宮頸管内を通って、子宮頸管炎を引き起こします。

そして、卵管を通って卵管障害も引き起こし、不妊症の原因となります。

それ以上放置すると、骨盤内部にまで菌が達し、骨盤内感染症が引き起こされます。

また、一度感染してしまうと、子宮外妊娠の可能性を高めてしまうことも報告されています。

4. クラミジア感染症の検査

クラミジア感染症の検査方法には、以下の3つがあります。

  • 男性側の検査
  • 女性側の検査
  • 男女共通の喉の検査

それでは、1つずつ詳しく説明していきます。

男性側の検査

男性側のクラミジア感染症の検査には、血液検査と尿検査の2つの検査があります。

血液検査

男性側のクラミジア検査で、一番最初に行われるのが血液検査です。

血液中の「クラミジアIgA・IgG」という物質の反応を調べ、感染しているかを判定します。

しかし、過去に感染したことがある場合には、陽性反応がでてしまう場合があります。

このため、血液検査で正確な判定ができない場合には、尿検査にすすみます。

尿検査

クラミジア感染の尿検査は、PCR法という方法を用いて調べていきます。

PCR法とは、2時間以上排尿をしなかった後の初尿を採尿して、菌を検出する方法です。

初尿とは、出始めの尿のことを指します。

採尿時に、中間以降の尿を採取すると、正しく判定結果が出ない場合があります。

女性側の検査

女性側のクラミジア検査は、膣内の粘膜を検査します。

膣内の粘膜検査

女性の場合は男性とは違い、排尿器官ではなく、子宮につながる独立した器官に、クラミジアが感染してしまいます。

そのため、女性は子宮頚管の分泌物と、腟壁の粘膜を採取し、菌を検出する方法で調べます。

男女共通の喉の検査

クラミジアの感染経路は、排尿器官や生殖器からだけではありません。

クラミジア感染者とオーラルセックスを行った場合には、喉に感染してしまう可能性もあります。

そのため、咽頭のクラミジア検査も一緒に行います。

咽頭のクラミジア検査には、「スワブ法」と「うがい液法」の2種類があります。

スワブ法

綿棒を使用して、菌を検出する方法です。

喉の奥に綿棒を突っ込んで粘液を採取するので、ウェッと苦しくなったりする場合があります。

うがい法

名前の通り、ガラガラうがいをして、吐き出したものから菌を検出する方法です。

生理食塩水でうがいをするだけなので、スワブ法よりも、体への負担が軽減されます。

5. クラミジア感染症の治療

クラミジアの治療には、男女ともに抗生剤の投与が行われます。

医師の指示を受けて、指定された日数の薬を服用します。

そして薬を飲み終えた後、2〜3週間後に再検査を受けます。

ここで問題がなければ、クラミジア感染症は、完治したということになります。

医師の指示を守ってしっかり治すこと

クラミジア感染症は細菌による感染ですので、しっかりと完治させないと再び菌が繁殖してしまいます。

処方された薬は、指定された用量と服用期間を守って、完治を目指しましょう。

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