hMG(FSH)-hCG療法とはどんな治療法ですか?

1. hMG(FSH)-hCG療法とは?

不妊治療の中で、女性の排卵障害が原因となっている場合などに用いられる治療法の1つです。

別名「ゴナドトロピン療法」とも呼ばれています。

hMG(FSH)-hCGとは?

hMG(FSH)-hCGとは、排卵を誘発するためのホルモンの成分です。

hMG(FSH)とは?

hMGは卵巣を刺激して、卵巣の成長を助ける働きをします。

hMGはFSH(卵胞の発育を促すホルモン)と、LH(排卵を促すホルモン)が含まれた成分です。

hMG注射に使用される成分は「ヒト閉経ゴナドトロピン」と呼ばれています。

これは、閉経後の女性の尿から作られている「性腺刺激ホルモン」です。

hCGとは?

hCGは、「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」と呼ばれる、ホルモンの1種です。

hCGには、卵胞を破裂させ排卵を促す働きと、黄体を形成する働きがあります。

基本的には、LH(排卵を促すホルモン)と同じような働きをしています。

通常、受精卵の表面にある絨毛という組織から分泌されています。

hMG(FSH)-hCG療法はどんな人が受ける治療?

排卵障害などで、自然排卵が見込めない場合に、治療法の1つとして用いられます。

排卵障害の中でも、軽度の症状の場合には、まずは飲み薬での治療が始まります。

そして、飲み薬での治療で効果が得られない場合などに、hMG(FSH)-hCG療法は用いられます。

その他にも、高い確率で排卵を誘発したい場合などに用いられます。

hMG(FSH)-hCG療法で得られる効果は?

hMG(FSH)-hCG療法での排卵の効果は、実に90%と高い効果を得られます。

妊娠の確率は、そこからより複合的な要因が絡み合ってくるため、断言はできません。

だいたいの目安としては、20〜40%ほどのようです。

2. hMG(FSH)-hCG療法の方法

hMG(FSH)-hCG療法は、飲み薬での治療ではありません。

hMGもhCGも筋肉注射での治療になります。

hMG(FSH)-hCG療法の具体的な方法

まずは、hMGを毎日、もしくは1日おきに注射し、卵胞の経過を観測します。

そして、卵胞の大きさが18~20㎜になったら、hCGを注射します。

すると、24時間〜36時間後に排卵が起こります。

このタイミングで性交をもち、妊娠の可能性を高めます。

hMG(FSH)-hCG療法は痛い?

hMG(FSH)-hCG療法で用いられるのは、筋肉注射です。

基本的に注射を打つ場所は、感覚が鈍いとされる肩やお尻などです。

痛みの感じ方は人それぞれですが、一般的な採血などの注射に比べると、強い痛みを感じやすいようです。

hMG(FSH)-hCG療法を受けても排卵しないことはある?

高プロラクチン血症や、多嚢胞性卵巣症候群が不妊原因の場合、排卵しない可能性があります。

これは、hCG注射をしても、成熟した卵胞が破裂せずに、排卵が起こらない場合があるためです。

しかし、全く排卵しなくなるわけではありません。

数回に1回は排卵が起こるので、根気よく治療を続けていくことが大切です。

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3. hMG(FSH)-hCG療法の注意点

hMG(FSH)-hCG療法の副作用について

hMG(FSH)-hCG療法は、効果が高い分、副作用も強いとされています。

代表的もので、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)と、多胎妊娠の可能性があります。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)は、治療によって刺激された卵巣が、大きくなる症状です。

腹水大量に貯留して、さまざまな合併症を起こし、最悪の場合は死にいたるという恐ろしいものです。

発症率は全体の2%くらいありますので、医師の管理下でしっかりと治療を行うようにしてください。

多胎妊娠の可能性

また、hMG(FSH)-hCG療法では自然妊娠と比べて、多胎の発生率が上がります。

これは、強制的排卵を誘発することにより、にたくさんの排卵が起こってしまうためです。

双子や三つ子など、多胎妊娠になる可能性もあるので注意が必要です。

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